あなたは、「春宵一刻値千金」という言葉を知っていますか?
[chat face=”ワニ右向き女性-1.png” waniko=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なんだか、漢字ばかりが7つも続いて長いざます。[/chat]
意味は漢字を見ていくと、おおよそ想像できます。
このことわざの意味は、春の宵は味わいがあり、そのわずかな時間には、千金の価値があるということです。
本記事では、「春宵一刻値千金」という言葉の意味や使い方、類義語・英文など徹底解説していきます。
読み方 | 春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん) |
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意味 | 春の宵は味わいがあり、そのわずかな時間には、千金の価値があるということ |
使い方 | 日が暮れて、春の温かくなった風を感じ、しみじみするとき |
類義語 | 一刻千金 |
英文訳 | A moment of time in a spring evening is worth a thousand pieces of gold(春宵のわずかな時間は千金の価値があります) |
春宵一刻値千金とは
「由来」蘇軾の詩『春夜』の一節
「春宵一刻直千金、花に清香有り月に陰有り、歌管楼台声細細、鞦韆院落夜沈沈(春の夜の趣には千金の値打ちがある。花は清らかな香りを放ち、月はおぼろに霞んでいる。夜になるとそれまで高殿で歌や音楽に興じていた人々の声も静まっていき、中庭のブランコに戯れる人もなく垂れて、夜はしんしんとふけていく)」とあるのに基づく。
蘇軾[1036年~1101年]とは、中国栄代の有名な詩人です。多才で、画家、書家、政治家でもありました。
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” wanizou=”” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]「春宵一刻直千金」は『春夜』の一番最初の部分だ。[/chat]
続きの部分で、蘇軾は春宵のどんなところが良いかを書いています。
花は良い香りを漂わせ、月はぼーっとかすんでいる。夜に入ると辺りは静まっていき、夜がふけていく。
[chat face=”ワニ右向き女性-1.png” waniko=”” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]風情が感じられる詩ですわ。[/chat]
「意味」春の宵は味わいがあり、そのわずかな時間には、千金の価値があること
春宵一刻値千金の意味は漢字を見ていくと分かります。
- 「春宵」は春の夕方、春の宵
- 「一刻」はわずかの時間
- 「値」は値段、値うち
- 「千金」は、千両、大金、千枚の金
つなげて、「春の夕方のわずかな時間は大金の値うちがある」かなあ?と想像できますね。
意味は、春の宵は味わいがあり、そのわずかな時間には、千金の価値があることです。
「ことわざのイメージ」
儚く、美しい、ハラハラと舞い落ちるサクラの花びら。
「使い方」日が暮れて、春の温かくなった風を感じ、しみじみするとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]春宵一刻値千金じゃなあ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]え?何て?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]春宵一刻値千金じゃ。春に日が暮れて散歩していて、気持ちがいいときに言いたくなる言葉じゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]へ~。[/chat]
このように、日が暮れて、春の温かくなった風を感じ、しみじみするときに使えます。
このしみじみとするひとときに価値があるということですね。
他の例も見てみましょう。
「例文」日が暮れて、春の心地よさを感じるとき
悪い例と良い例を見ていきます。
春宵一刻値千金!秋の宵は気持ちがいいねえ。
春宵一刻値千金は「春」の言葉なので誤った使い方です。
「秋」に使うときは、次のようになります。
春宵一刻値千金と言うけれど、秋の宵もなかなか気持ちがいいねえ。
今は春ではないけれど、というニュアンスなので、秋に使ってもこちらは誤りではありませんね。
別の良い例を見てみます。
例えば、春の晩にしみじみとお酒を飲んでいるときに使えます。
お酒がうまい!春宵一刻値千金だなあ。
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” wanizou=”” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]わかるなあ。そのお酒が体にしみわたる感覚。[/chat]
「類義語」一刻千金
春宵一刻値千金の類義語を1つ紹介します。
一刻千金
少しの時間が千金に値すること。
つまり、少しの時間でもとても価値があるということですね。
なぜ価値があるかというと、
例えば、楽しい時間、大切な時間を過ごしているときは、あっという間に感じますよね。そんな時間が過ぎ去るのを惜しむときに使います。
・例文
七月七日
晴、新暦では七夕、一年一回の逢瀬は文字通りに一刻千金だらう!
底本:「山頭火全集 第六巻」春陽堂書店
(1987(昭和62)年1月25日第1刷発行)より引用
「逢瀬」とは会う機会のこと。特に男女が(ひそかに)会う機会のこと。
一年に一度の会う機会は本当に貴重だろうと書いています。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]七夕に、おり姫とひこ星が一年に一度会う日は、まさに一刻千金じゃな。[/chat]
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「英文」春宵一刻値千金
英文を1つ紹介します。
a moment of time in a spring evening is worth a thousand pieces of gold.
・moment →わずかな時間、一瞬
・spring evening →春宵
・worth~ →~の価値がある、~に値する
・a thousand pieces of →1,000個の
春宵のわずかな時間は千金の価値があります。(春宵一刻値千金)
「まとめ」春宵一刻値千金
今回は「春宵一刻値千金」を紹介しました。
「春の宵」というのを気にかけたことがあるでしょうか?
春宵、つまり春の日が暮れてからの、わずかの時間。その心地の良いしみじみとした時間を今度意識してみると、言葉の意味がより深く理解できますね。
[chat face=”ワニ右向き女性-1.png” waniko=”” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]でも「春」も気にしていなければ、直ぐに過ぎ去ってしまいますわ。[/chat]
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” wanizou=”” align=”right” border=”green” bg=”none” style=”maru”]ふむ。すぐに、じりじりと暑い夏がやって来てしまう。ほんとうに春宵一刻値千金だな。[/chat]
「春の宵」は春にしか味わえないのでとても価値がありますね。
春の宵は味わいがあり、そのわずかな時間には、千金の価値がある。
春の宵は儚く、すばらしい。
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