「鉄は熱いうちに打て」ということわざを知っていますか?よく見るけど、ことわざの意味は分からない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、「鉄は熱いうちに打て」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | てつはあついうちにうて |
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意味 | 物事は熱意があるうちに行うのが良い/若いうちに物事を習得するのが良い |
使い方 | 鉄は熱いうちに打てというから、先方の気が変わる前に、すぐにでも契約書にサインをもらってきてくれ |
英文訳 | ・Things should be done with enthusiasm.(物事は熱意があるうちに行うのが良い)
・It is better to master things while you are young.(若いうちに物事を習得するのが良い) |
類義語 | 老い木は曲がらぬ、好機逃すべからず、思い立ったら吉日 |
対義語 | 果報は寝て待て、待てば海路の日和あり |
鉄は熱いうちに打て
「由来」鉄は熱いうちに打て
「鉄は熱いうちに打て」の意味は、鉄という物質の性質に由来しています。硬い鉄も、高温で熱すると柔らかくなり、打って形を変えたり、曲げて加工することができます。ですが鉄はすぐに冷えてしまうので、冷えて固まらないうちに打つのが重要です。つまり、「鉄は熱いうちに打て」のことわざは、鉄は熱いうちに打つべきであることを例えとした、「物事はタイミングが重要である」ことを表す言葉となります。
「語源」
鉄は熱して柔らかいうちに打って、いろいろな形に変えられることからいいます。
人間も、若く柔軟性のあるうちに心身を鍛えることが大事で、物事をなすときにも、熱意があるうちに行動することが重要であるということ。
「意味」 物事は、熱意があるうちに行うのが良い
「鉄は熱いうちに打て」の意味は、熱意があるうちに行うのが良い、という意味です。
何事にも、物事はタイミングが重要であることを表しています。
またもう1つの意味もあり、若いうちに物事を習得するのが良い、です。
「ことわざのイメージ」
「なるべく早いうちにやろう」
「時期を逃さないようにするべき」
物事はタイミングが大事ということですね!
「使い方」部屋の掃除をするか迷っているとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]最近、部屋が汚くなってきたから掃除をしたいんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あらあら、おじいさんにしては珍しいことをおっしゃいますね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]でも掃除をすると腰が痛くなるから迷っておるんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]鉄は熱いうちに打てと言いますし、私もお手伝いしますので掃除しましょう。[/chat]
この例文のように、物事はタイミングが重要なので思い立った時にやるべき、という意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」宿題をいつやるか迷ったとき
冬休みに入ってやらないといけない宿題がたくさんあるけど、いつやるか迷う。鉄は熱いうちに打てというから、来週からやろうかな。
物事を先延ばしにするときには使いません。
冬休みに入ってやらないといけない宿題がたくさんあるけど、いつやるか迷う。鉄は熱いうちに打てというから、今からやろう。
思い立ったその時に使う言葉なので、正しい使い方です。
「類義語」鉄は熱いうちに打て3つ紹介
・老い木は曲がらぬ
年老いたら頑固になってしまう、ということを例えています。老木は若木に比べると弾力性がなく、無理に曲げると折れてしまいます。そのため、直すところは若いうちに直したほうが良いという意味です。
・好機逃すべからず
良い機会はたくさんあるものではないので、その機会を逃してはならないという意味です。タイミングが重要ということですね。
・思い立ったら吉日
思い立った時に行動をしなかったことで、あとから後悔することもありますよね。その後悔をなくすためにも、何かをしようと思ったらすぐに行動に移したほうが良い、という意味です。その思い立った日を吉日といいます。
「対義語」鉄は熱いうちに打て2つ紹介
・果報は寝て待て
幸運は自分の力ではどうにもならないから、焦らず気長に待つのが良い、という意味です。しかし、何もせず寝て待っていればよい訳ではなく、自分でできる努力をした上で、あとは運に任せるという例えです。
・待てば海路の日和あり
気長に我慢して待っていれば必ず運に恵まれる、という意味です。海が荒れていて船を出すことができなくても、待っていれば必ず晴天が訪れるということです。
どちらもじっと我慢することが重要ということですね。
「英文」鉄は熱いうちに打て2つ紹介
・Things should be done with enthusiasm.(物事は熱意があるうちに行うのが良い)
with enthusiasm→熱意があるうちに
身近な人が、思い立ったことをいつ始めるか悩んでいるときに使います。「思い立ったが吉日」ということわざと同じ意味ですね。
・It is better to master things while you are young.(若いうちに物事を習得するのが良い)
better to master→取得するのが良い
年を取ってしまうと、若い時に比べて物覚えが悪くなってしまうので、何かを習得したいなら早いうちに覚えるのが良い、という意味です。
「まとめ」鉄は熱いうちに打て
改めて、「鉄は熱いうちに打て」ということわざには、「物事は熱意があるうちに行うのが良い」という意味と、「若いうちに物事を習得するのが良い」という2つの意味がありました。
類義語として「物事は熱意があるうちに行うのが良い」という意味で使う場合は、 好機逃すべからず、思い立ったら吉日、 「若いうちに物事を習得するのが良い」という意味で使う場合は、 老い木は曲がらぬ、となり 対義語は、果報は寝て待て、待てば海路の日和あり、となります。
似ている言い方でも、「鉄は熱くして打て」という言い方は間違いです。
また、「鉄は熱いうちに打てというから、新人には厳しく仕事を教えよう」という使い方も間違った使い方なので、気を付けましょうね。
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