みなさんは鳥なき里の蝙蝠(とりなきさとのこうもり)ということわざを知ってますか?
鳥がいなくなった後の場所に蝙蝠が住み着いたという話だと、なんだか不気味ですね。
どうして蝙蝠なのか?
そのあたりも踏まえ、本記事では「鳥なき里の蝙蝠」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 鳥なき里の蝙蝠(とりなきさとのこうもり) |
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ローマ字 | Tori naki sato no komori |
意味 | 優れた人がいないところでは、少しだけ詳しい人が威張っているということ |
使い方 | 少しの知識だけで威張っている人に対して使う時 |
英文訳 | The best man in the company when there is no more.(より以上の者がいないとき、皆の中で一番優れた人物) For want of a wise man a fool is set in the chair.(賢者がいないので、愚者が議長席に就かせられる) |
類義語 | 鼬の無き間の貂誇り/貂なき山に兎誇る/犬のいない所では狐が王様/鷹のない国では雀が鷹をする |
鳥なき里の蝙蝠(とりなきさとのこうもり)とは
[box03 title=”由来”]鳥のいない村里では蝙蝠でも我が物顔で空を飛んで威張るという意味から。[/box03]
[chat face=”boushikuma.png” name=”くま吉” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]え~蝙蝠って鳥じゃないよね!?[/chat]
その通りです、くま吉くん!
蝙蝠は鳥類ではなく哺乳類。でもムササビやモモンガよりも、鳥類に匹敵するほどの完全な飛行能力があります。
鳥でもないのに、飛べるからと言って蝙蝠が村里で空を支配している・・・そんな光景が目に浮かびます。
蝙蝠は糞害をもたらして害虫を引き寄せたり、人獣共通の感染症の菌を持っているおそれがあるなどあまり良い印象がありません。
そのため、鳥でもないのにと比較されるようです。
「意味」 優れた人がいないところでは、少しだけ詳しい人が威張っているということ
優れた人がいないところでは、少しだけ詳しい人が威張っているという意味が鳥なき里の蝙蝠です。
- 鳥=優れた人
- 蝙蝠=少しだけ詳しい人
自分の知識がわずかでも、自分よりその分野で優秀な人がいなければ、
[chat face=”boushikuma.png” name=”くま吉” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]僕が教えてあげるよ!先生って呼んでね![/chat]
まさにくま吉くん、その姿が鳥なき里の蝙蝠です!!
「ことわざのイメージ」
ほんの少し触れただけの知識でも、自分より優秀な人がいないので、先生にでもなった感じ
「使い方」少しの知識だけで威張っている人に対して使う時
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]うわさで聞いたんじゃが、なる吉さんは機械にすごく詳しいそうじゃな![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるなる村の人から神様と言われてるそうですよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]わしのスマホの調子が悪いから見てもらおうかな?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それは無理ですよ。なるなる村の人たちはみなガラケーで、なる吉さんは唯一のスマホ持ちの超初心者なので。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]まるで、鳥なき里の蝙蝠じゃな・・・[/chat]
「例文」悪い例と良い例
鳥なき里の蝙蝠の悪い例と良い例を紹介します。
集団に優れた人がいない場合に、その優れた人より劣った人の有無がポイントです。
模試成績1位の彼が入院したとたんに、鳥なき里の蝙蝠のごとく弓道でインターハイで優勝した彼がクラスを仕切り始めた。
[chat face=”boushikuma.png” name=”くま吉” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]正反対の人との比較ではないよ。[/chat]
となりの部署の先輩は、やたら私にパソコンの使い方を教えたがる。
しかし先輩の部署は高齢者が多く、先輩の知識では鳥なき里の蝙蝠。
私より使い方を知らない。
「類義語」鳥なき里の蝙蝠 4つ紹介
鳥なき里の蝙蝠の類義語を4つ紹介します。
どの意味も自分よりも強いものやすぐれたものがいない所で、いばることです。
ただし鳥なき里の蝙蝠と異なり種が異なるもの・偽物ではなく、多くは動物の強弱を例えとしています。
力の強弱 強い>弱い
- 鼬(いたち)>貂(てん)
- 貂(てん)>兎(うさぎ)
- 犬(いぬ)>狐(きつね)
- 鷹(たか)>雀(すずめ)
鼬の無き間の貂誇り
貂なき山に兎誇る
犬のいない所では狐が王様
鷹のない国では雀が鷹をする
[chat face=”boushikuma.png” name=”くま吉” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]僕なら、ハンターなき山に僕誇る???[/chat]
「英文」鳥なき里の蝙蝠 2つ紹介
鳥なき里の蝙蝠の英語表現を2つ紹介します。
The best man in the company when there is no more.(より以上の者がいないとき、皆の中で一番優れた人物)
- company=人のあつまり、集団
- no more=それ以上~ない
For want of a wise man a fool is set in the chair.(賢者がいないので、愚者が議長席に就かせられる)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鳥なき里の蝙蝠の意味は優れた人がいないところでは、少しだけ詳しい人が威張っているということでした。
あなたの周りに、少しの知識で威張っている蝙蝠はいませんか?
もしくは、自分が蝙蝠になっているかも!?
身についた知識は宝物です!しかし姿勢は謙虚でいた方が良さそうですね。
優れた人がいないところでは、少しだけ詳しい人が威張っているということ
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