「瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)」ということわざを知っていますか?
ウリのつるにナスは成ならない…?一体どういうことでしょう?
瓜の蔓に茄子はならぬとは平凡な親から非凡な才能を持つ子は生まれないことを意味します。
これと同じ意味や反対の意味のことわざをどこかで聞いたことがありませんか?
本記事では、瓜の蔓に茄子はならぬということわざの意味、類義語、対義語、使い方などを詳しく解説していきます。「瓜の蔓に茄子はならぬ」は本当にそうなのか?ぜひ考えてみてくださいね!
ではさっそく見ていきましょう!
読み方 | 瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ) |
---|---|
意味 | 平凡な親から非凡な才能を持つ子は生まれないこと |
使い方 | 謙遜するとき、冗談話をするとき |
類義語 | 蛙の子は蛙・燕雀鳳を生まず |
対義語 | 鳶が鷹を生む・出藍の誉れ |
英文 | Eggplants do not grow on melon vines. (瓜のつるで茄子は育たない) |
瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)
胡瓜(ウリ)の蔓に茄子(ナス)がなっているのをみたことがありますか?
…ないですよね。
ということで、
原因のないところに結果は生じないということ、つまり、ある原因から生まれる結果はそれに見合った結果であることをたとえてできたことわざが「瓜の蔓に茄子はならぬ」です。
「意味」平凡な親から非凡な子は生まれない
「瓜の蔓に茄子はならぬ」とは平凡な親から非凡な才能を持つ子は生まれないという意味です。
あなたの周りを思い返してみて、どうですか?
うん、たしかに!と思いましたか?それとも、
いや~そんなことないよ!と思いましたか?
どちらの意見もありそうですね。
次に類義語と対義語を見ていきましょう。
「類義語」瓜の蔓に茄子はならぬ類義語2選
「蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)」
蛙の子は蛙とは、親の能力や性質は子どもに受け継がれるもので、凡人の子は凡人にしかなれないという意味です。
例文:小さい頃は天才だと騒がれた息子でしたが、蛙の子は蛙って言いますからね、今はうちの店を継いでくれて頑張っていますよ。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]カエルは、子どもの頃はおたまじゃくしで親と全く違った姿をしているが、大人になると結局は親と同じ姿になる。ということから蛙がたとえに使われたのだ。[/chat]
「燕雀鳳を生まず(えんじゃくほうをうまず)」
燕雀鳳を生まずとは、平凡な親から非凡な才能をもつ子どもは生まれないという意味です。
「燕雀」…ツバメやスズメのような小さい鳥のこと
「鳳」…中国の架空の大きな鳥「瑞鳥」のこと
例文:燕雀鳳を生まずっていうでしょ。うちはみんなそろって勉強が苦手だわ。
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「藍田玉を生ず」(優秀な親から優秀な子が生まれること)
藍田玉を生ずとは優秀な親から優秀な子が生まれるという意味です。
例文:彼の家は医者一族で皆優秀である。まさに藍田玉を生ずだ。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]藍田とは中国の地名で、美しい玉の名産地でな。美しい地で美しい玉を生み出していることからこのことわざができたのだ。[/chat]
[/box06]
「対義語」瓜の蔓に茄子はならぬ対義語2選
鳶が鷹を生む(とんびがたかをうむ)
鳶が鷹を生むとは平凡な親からすぐれた子どもが生まれるという意味です。
例文:息子が東大医学部に現役合格しました。鳶が鷹を生むとはまさにこのことだわ。
出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)
出藍の誉れとは弟子(子ども)が師匠(親)より優れているという意味です。
例文:私の弟子が世界で活躍している。出藍の誉れである。嬉しい限りだ。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]藍という草から出る染料が藍よりもさらに濃い藍色となることから、このことわざができたのだ。[/chat]
青色の染料(せんりょう)は藍(あい)という草から作られるが、その色は藍(あい)という草の色よりもさらに青い。氷は水から作られるが、その水よりも冷たい。つまり、もとになった物よりも、それからできた物の方が優れてる。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~gakusyuu/koziseigo/syuturan.htm
「使い方」謙遜するとき・冗談話をするとき
褒めるときには使わない
「瓜の蔓に茄子はならぬ」は
平凡な親の子は平凡であることを意味するので、
褒める意味合いでは使われません。
よって、他者に使うときは失礼に値することもあります。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]平凡も決して悪くないが、他者に使うときは注意が必要だな。よっぽど親しい間柄で冗談話として使うくらいが良いのかもしれん。
それでは上手な使い方を見ていこうか![/chat]
謙遜するとき
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]おたくの娘さん、お若いのに礼儀正しくて立派な方ね。将来何になるのかしらね~賢そうだし女医さんとか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]いえいえとんでもない。瓜の蔓に茄子はならぬですよ。[/chat]
冗談話をするとき
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]うちの子、また今年の運動会もかけっこ1位だったわね![/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]すごいな、ぶっちぎりの1位だった![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]将来オリンピックで金メダルかしら~![/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]ウサインボルトこえる気か!瓜の蔓に茄子はならぬっていうだろ~[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]やってみなきゃわからないじゃない、鳶が鷹を生むともいうでしょ?[/chat]
「例文」瓜の蔓に茄子はならぬ例文4つ紹介
①有名な教育家が「瓜の蔓に茄子はならぬと親が決めつけてはいけない。子どもは環境で大きく変わる。どんな考え方や能力となり、どんな進路を進んでいくのか決めるのは子ども次第である。」と言っていた。
②瓜の蔓に茄子はならぬとはよく言ったもので、祖父、父、僕は3代そろって地元の同じ高校に進学した。
③瓜の蔓に茄子はならぬとも言うが、親とは全く違う職種で活躍している人をたくさん知っている。あまり遺伝を気にせず自分の力を試していくべきだと私は思う。
④息子の野球選手になる夢を応援してあげたいのだけど。でも瓜の蔓に茄子はならぬというでしょ?運動が苦手な私と主人から生まれた子だからね、心配でもあるの。
「英文」瓜の蔓に茄子はならぬ英文3つ紹介
①Eggplants do not grow on melon vines.
eggpalnt:ナスビ melon:ウリ vine:ツル
(ウリのつるでナスは育たない。)
②Eagles do not breed doves.
eagle:ワシ dove:ハト
(ワシはハトを生まない。)
③The apple dose not fall far from the tree.
fall far:遠くに落ちる
(リンゴの実は木から遠くには落ちない。)
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]子は親のたどった道から大きくは外れないといったイメージだな。[/chat]
まとめ
いかがでしたか?
・「瓜の蔓に茄子はならぬ」とは、平凡な親から非凡な才能を持つ子は生まれないという意味
・相手を褒めるときには使わない
・自身を謙遜して使うことが多い
「瓜の蔓に茄子はならぬ」は謙遜するときなどに使うと会話が弾むかもしれませんね。
対義語には「鳶が鷹を生む」がありましたが、
以前とあるテレビ番組で、東大生に親の学歴をインタビューしていました。親は中卒だという女子東大生が、
「トンビが生んだのはトンビだっだけど、育て方が凄かったからトンビがタカになった」と話していました。
謙遜しつつ、親御さんへの感謝の気持ちをすごく上手に表されているな~と感銘を受けました。
これを瓜の蔓に茄子はならぬに置き換えてみると、
「瓜の蔓になるのは瓜だけれど、瓜が茄子に変わることもある」!?
瓜(子)の成長が楽しみですね(^^)
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