「口も八丁手も八丁」ということわざを知っていますか?
「口も八丁手も八丁」とは、話が上手で、しゃべることも、手で何かをすることも達者であると同時に、さらに器用に色々こなすことができるという完璧な人を表します。
本記事では、「口も八丁手も八丁」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 口も八丁手も八丁(くちもはっちょうてもはっちょう) |
---|---|
意味 | 話も巧みで何をするのも達者な人のこと |
使い方 | 話し方が上手く更に色んなことを器用にこなす |
対義語 | 口自慢の仕事下手/口叩きの手足らず |
英文 | He has long arms and a long tongue as well. |
口も八丁手も八丁とは
[box05 title=”由来”]
<由来は諸説あり、中でも主な二つを紹介>
・八つの道具を巧みに使いこなせるという意味の「八丁」から
・船を漕ぐときに使う「櫓(ろ)」が八つもついている「八挺小舟(はっちょうこぶね)」を自由自在に操って操作することから
[/box05]
「意味」話も流暢で何をするのも達者な人のこと
「口」は、そのまま人や動物の口を指し、言葉やものの言い方です。「手」は、動作や腕前、技量などを指します。
「八丁」は、「八挺」とも書いて、「八つの道具を使いこなす意から、達者で巧みなさま」を表しています。
八つの道具を使いこなす器用な人でもありながら、雄弁な人です。
「ことわざのイメージ」
頭が良く、話しもうまくて何か仕事をさせると、手を上手に動かして何でも思うがままにササっとスマートに対処してしていく、というイメージですね。
「使い方」雄弁で器用な人のこと
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]やれやれ、孫の誕生日のプレゼントを買いに出かけたのに余計なものまで買ってしまったんだ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あらま、いったいどうしたんですか。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]店員さんが口も八丁手も八丁でセールストークがなかなかうまいんだよ…逆に、聞きほれて感心してしまったよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ふふふ、それじゃしょうがないわね。[/chat]
この例文のように、話が巧みで器用さも備わっているという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」誉め言葉で使われる時、良い意味では使われない時
元々は誉め言葉だったのですが、近頃は皮肉を込めた言葉として使われるようになりました。
[box04 title=”誉め言葉で使われる時”]・彼は口も八丁手も八丁で毎日仕事をそつなくこなし営業成績も常にトップクラスなんだ。
・私の先輩は、口も八丁手も八丁なので後輩からはとても信頼され慕われている。[/box04]
[box04 title=”良い意味で使われない時”]・彼は言葉巧みに口も八丁手も八丁で近づいてくるので用心したほうが良いですよ。
・彼は、口も八丁手も八丁という世渡り上手で誰も太刀打ちできないよ。[/box04]
「対義語」口も八丁手も八丁2つ紹介
口自慢の仕事下手
口だけは達者であるが仕事はさっぱり出来ないこと
・あいつときたら、口自慢の仕事下手だからあまり期待するのはよそう。
・口自慢の仕事下手にはなりたくないから、仕事は率先して行動するよ。
口叩きの手足らず
口数ばかりが多くて仕事がおろそかなこと
・確かに話すのは上手だが、口叩きの手足らずなので先輩としては困る。
・口叩きの手足らずにならないように、業務上のスキルを向上させよう。
「英文」口も八丁手も八丁
He has long arms and a long tongue as well.
舌も長ければ手も長い
eloquent and skilled
口も八丁手も八丁と同じ意味合い
「eloquent」は「雄弁」、「skilled」は「熟練した」
雄弁で熟練したという表現です。
「まとめ」口も八丁手も八丁
いかがでしたか?
元々は、多くの道具を使いこなす職人さんのように、話すことも仕事もよくできるという誉め言葉でしたが、近頃では、言葉上手な世渡り上手というようなあまり良くない意味で使うことが多くなっています。
使う場所では注意が必要ですね。
話をするのも上手で、何をするにもそつなく器用にこなす人となれば、コワいものなしですよね。
これからは元々の使われ方の良い誉め言葉として使われていくのが主流になればいいなと思いました。
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