みなさんは、「呉越同舟」ということわざは聞いたことがありますか?
聞いた事のない方もいると思います。
簡単に言うと、敵と協力し困難に立ち向かう事です。
これは、生きていく中で誰もが一度は経験することかもしれませんね。
本記事では、「呉越同舟」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 呉越同舟(ごえつどうしゅう) |
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意味 | 同じ場所に居合せた敵が、共通の困難に協力するたとえ。 |
使い方 | 争っている場合ではないとき |
英文訳 | while the thunder lasted, two bad men were friends.(雷が鳴っている間は、二人の悪人どもは友人であった)
Woes unite foes.(災いは敵同士を団結させる) |
類義語 | 同舟相救う |
呉越同舟とは?
[box03 title=”由来”]時は昔、中国春秋時代にさかのぼります。敵同士であった呉と越の国が、たまたま同じ舟に乗り合わせます。暴風に襲われ舟が転覆しそうになりますが、互いが左右の手のように動き、助け合ったという故事が由来です。(『孫子』より)[/box03]
「意味」敵対していても協力
「呉越同舟」の「呉越」は中国春秋時代の数ある国の中の「呉」・「越」を指します。
「同舟」は、同じ舟に乗り合わせる事。
同じ場所に居合せた敵同士が、共通の困難に協力する事を意味する言葉です。
「ことわざのイメージ」
・嫌いな人とも時には協力する
・敵同士でも時には仲間になり得る
「使い方」敵と居合せた時。また、協力する事。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]わしが若い頃、会社でとても仲の悪いライバルがいたんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まぁ。初めて聞きましたよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ある日上司から、そのライバルと一緒に仕事をしてくれと頼まれての。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それで?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]実は・・お互い頑張らないと出世できないと言われたんじゃ。わしとライバルは、協力して必死に頑張ったんじゃよ。これが正に、呉越同舟じゃよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そんな頑張りがあったのね。感謝しているわ。[/chat]
この例文のように、同じ場所に敵と居合わせる状況、また協力する事という意味合いで使っています。
「例文」共通の目標は、敵味方関係ない
仲の良い友達と、ゲームのボスを倒すために、「呉越同舟」した。
普段から仲の良い友達というのは敵同士ではありません。ですが、普段から喧嘩ばかりしているクラスメートの場合は、本来の使い方として成立します。敵対しているか敵対していないか、大事なポイントですね。
今は、私達は戦っている場合ではない!「呉越同舟」して、あのモンスターを共に討伐しよう!
このようなシーン、一度は映画やアニメで見かけたことがあるかもしれません。敵同士戦っている最中に、更なる手強い敵が現れる。こんな時は、戦っている場合ではありませんよね。正に「呉越同舟」するときです。
「類義語」同舟相救う(どうしゅうあいすくう)
同舟相救う(どうしゅうあいすくう)
たとえ敵同士、見ず知らずの者同士でも、危険な状況では互いに助け合うものだということ。
呉越同舟と、同じような意味ですね。
私達が住んでいる日本は、自然災害が多い国です。万が一災害が起こってしまったときは、同舟相救わなければなりませんね。緊急時こそ、このように心がけたいものです。
「対義語」呉越同舟
呉越同舟の対義語は、これといったものは見当たりません。呉越同舟と意味的に正反対にあたることわざに、「船頭多くして船山に上る」があります。これは、「協力すれば良いというものではない」という意味があります。
英語が苦手な3人が集まり協力して問題を解いても、「船頭多くして船山に上る」だ。
よく、3人よれば文殊の知恵と言う言葉があります。しかし上記の例文の場合、英語が苦手な者同士が集まっても、中々問題解決できない可能性が高いでしょう。闇雲に協力すれば良いという事ではないという意味となりますね。
「英文」呉越同舟2つ紹介
while the thunder lasted, two bad men were friends.
(雷が鳴っている間は、2人の悪人のどもは友人であった)
Woes unite foes.
(災いは敵同士を団結させる)
このように、「呉越同舟」により、敵が味方になる時もあり得るのですね。
地震、雷、火事、おやじ、と怖い順に並べた言葉がありますが、いくら悪人でも、雷は怖い。悪人同士雷に耐えるという共通の目標がある事で、仲間意識が芽生えそうですね。
まとめ
みなさん、「呉越同舟」はマスターできましたか?
いつもは仲が悪いけれど、ここぞという時に互いに協力する。そんな場面がきっとあるでしょう。
「呉越同舟」がきっかけで、仲良くなれたら素敵な事ですね!
敵同士が居合わせること。そして協力すること。
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