浩然の気ということわざをご存じですか?
この言葉は、いくつかの説があるようで、それぞれ意味やニュアンスが違ってくるようです。
その中の一つが、物事にとらわれない、おおらかな心持ちのことです。
一体、どんな時に使うのでしょう?
他の説も気になりますね。
[chat face=”22102608.jpg” name=”べんきょう猫” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]いくつかの説があるんだね、意味もそれぞれ違うのか。ニャるほど…[/chat]
今日は、べんきょう猫ちゃん、本好き猫ちゃんと一緒に「浩然の気」について勉強していきましょう!
本記事では、「浩然の気」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます!
読み方 | 浩然の気(こうぜんのき) |
---|---|
意味 | 物事にとらわれない、おおらかな心持ち/天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気 |
使い方 | 浩然の気を養う(物事にとらわれない、おおらかな心持ちを養う) |
英文訳 | Easygoing mindset that doesn’t get caught up in things.
(物事に巻き込まれない、のんびりとした考え方) |
類義語 | 正大の気(浩然の気の意味の中の一つから) |
浩然の気とは
~由来~
『孟子ー公孫丑・上篇』の一節、「我善く吾が浩然の気を養う」からきています。
または、『日本大百科全書(ニッポニカ)』では、「人間内部から沸き起こる道徳的エネルギー。これは、自然に発生してくるもので、無理に助長させず正しくはぐくみ拡大していけば、天地に充満するほどの力をもつとされる。」として、孟子が説いたものとしています。これも元は上記の『孟子ー公孫丑・上篇』からです。
[chat face=”22081587.png” name=”本好き猫” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]孟子とは、中国・戦国時代の儒者(儒教、とくにその経典を学びまた教える人)だにゃ~[/chat]
他にも、『ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典』では、「中国、戦国時代の儒家・孟子の説いた説。人間の内部より発する気で、正しく養い育てていけば天地の間に満ちるものとされる。また、道義が伴わないとしぼむとされ、道徳的意味を強く持つ概念である。」としています。
道徳的な意味もありますが、生理的な意味合いもはらんでいます。のちに、儒家の修養論を形成する要素の一つとして重視されました。
[chat face=”22102608.jpg” name=”べんきょう猫” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]そういう説があるのかぁ。壮大なイメージだニャ。[/chat]
「意味」 物事にとらわれない、おおらかな心持ち
例えば、物事にとらわれない、おおらかな心持ちという意味が「浩然の気」です。
または、天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気という意味もあります。
「ちょっとしたことを気にしない、おおらかな心」というのが、この言葉のイメージです。
「この言葉を説明するのは難しいが、正しく養えば天地いっぱいに広がるもので、よくない行いをするとしぼんでしまうものだ」と孟子も述べています。
「使い方」 浩然の気を養う
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あーあ、なんか最近心に余裕がなくてイライラしちゃうなぁ[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですねぇ、最近は特に忙しかったですものねぇ[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]次の休みに温泉でも行って、浩然の気を養おう[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]いいですね!私もお供しますよ[/chat]
「例文」 浩然の気(良い例・悪い例)
あの人はいつもイライラしているなぁ。浩然の気で満たされているようだ。
[chat face=”22102608.jpg” name=”べんきょう猫” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]うわぁ、あの子イライラしてるニャ。おおらかな心とは違うから、浩然の気の使い方を間違えてるニャ![/chat]
いつもは子供の世話で忙しくしているので、今日こそは昼寝をして浩然の気を養うぞ!
[chat face=”22081587.png” name=”本好き猫” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]のびのびとして、こころもおだやかになるニャ~。おおらかな心持ちなら、本を読んでも感動できるニャ~![/chat]
「類義語」 浩然の気の意味から考える
類義語は特にないようなのですが、「浩然の気」の説明の一文に「天地に満ちている、大きくて強い正大の気」とあるので、「正大の気」が類義語と考えられるでしょう。
[chat face=”22102608.jpg” name=”べんきょう猫” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]正大の気も、浩然の気と同じ意味があるんだニャ。[/chat]
[chat face=”22081587.png” name=”本好き猫” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]「正大」は正しくて大きいさまなんだにゃ~[/chat]
「対義語」 浩然の気
特にありません。
「英文」を1つ紹介します
Easygoing mindset that doesn’t get caught up in things.
(物事に巻き込まれない、のんびりとした考え方)
Easygoing mindsetはのんびりとした考え方、doesn’t get caught up inはまきこまれない、thingsは物事という意味(名詞)です。
[chat face=”22102608.jpg” name=”べんきょう猫” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]ふむふむ。「おおらかな心持ち」は英語でいうと「のんびりとした考え方」となるんだニャ![/chat]
まとめ
それでは、この記事のまとめです。
意味は、「物事にとらわれない、おおらかな心持ち」または、「天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気」です。
使い方は、「浩然の気を養う」です。
類義語は、「浩然の気」の意味の中から「正大の気」だと考えました。
公然(こうねん)・・・内大臣花山院定誠の猶子。江戸時代前期から中期の僧。
公然(こうぜん)・・・表立ったさま。おおやけであるさま。一般に知れ渡っているさま。
昂然(こうぜん)・・・意気の盛んなさま。自身に満ちて誇らしげなさま。
「浩然」を「公然」や「昂然」などと書くと、意味が全然違ってくるので注意してくださいね!
いかがでしたか?
浩然の気。短いことわざだけど、とても壮大な意味が込められていました。
みなさんもたまにはゆっくり羽を伸ばして、浩然の気を養ってくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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