「一攫千金(いっかくせんきん)」ということわざを知っていますか?よく見るけど、ことわざの意味は分からない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、「一攫千金(いっかくせんきん)」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、「一攫千金(いっかくせんきん)」マスターになっているでしょう!
読み方 | 一攫千金(いっかくせんきん) |
---|---|
意味 | いともたやすく大金を得ること |
使い方 | このビジネスが上手くいけば、一攫千金も夢じゃない! |
英文訳 | To become wealthy at a single bound.(一回の勝負で金持ちになる) |
類義語 | 一攫万金/濡れ手で粟/濡れ手で粟のぶったくり/成金/海老で鯛を釣る/一粒万倍/棚から牡丹餅/焼け太り/大穴 |
対義語 | 籠で水を汲む |
一攫千金(いっかくせんきん)
一攫とは一掴みという意味で、千金は大金のことを意味します。
このことから、小さい労力で大きな利益を得ることの意味として使われます。
「意味」いともたやすく大金を得ること
何もせずに、大金が手に入るなんてことは現実にはありえません。
しかし、たまたま買った宝くじで2億円が当たったり、実は自分が石油王の隠し子であることが発覚!遺産相続で莫大なお金が手に入った、なんてことが起きたら、それは紛れもなく一攫千金と言えるでしょう。
「ことわざのイメージ」
新卒サラリーマンの方なら1日8時間、週5日の労働の対価として、得られるお金は月に¥20万程。通勤時間や昼休憩の時間も合わせると1日の大半の時間を仕事に費やしています。
それほどの時間を費やして得られるお金をたった1日1分で稼ぎだせるとしたら、どれほど素晴らしいでことでしょう。
そんな夢のような仕事があれば、それはまさに一攫千金ですね。
「使い方」少ない労力で莫大な利益を得るとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今月も給料が減らされた。もう生活できないよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]困りましたねぇ[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]よし、こうなったら今月の給料を全部かけて、競馬で当ててやる![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それは素晴らしい!一攫千金も夢じゃないですねぇ[/chat]
この例文のように、苦労せずに大金を稼ぐという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」簡単に大金を稼ぐとき
・毎日、コツコツ努力した甲斐があり、ビジネスで成功し、一攫千金を手に入れた
・地に足のついた仕事で稼ぎ、一攫千金を手に入れた
上記のように努力の結果、報われたというような意味では間違いとなります。
・一攫千金を夢見て、宝くじを買った
・起業したビジネスが大当たりし、一攫千金を稼いだ
・保有していた株が大幅に値上がりし、一夜にして一攫千金とも呼べる大金を手に入れた
上記のように大した苦労もせず、大きな利益やお金を稼ぐ際に使われます。
また、例え努力をしていても、その努力に対して見合わないほどの莫大な利益を得た際にも使われます。
営利を目的としない劇場では、交互上演法によつて、出し物を毎日入れ替へる。一攫千金を夢みる作者は、かう云ふ劇場をあまり悦ばない。
引用:劇場と作者 著:岸田國士 https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44304_21827.html
「類義語」一攫千金(いっかくせんきん)2つ紹介
一攫千金(いっかくせんきん)の類義語を2つご紹介します。
濡れ手で粟(ぬれてであわ)
濡れた手で粟を触ると取ろうとしなくてもたくさんの粟粒が手にまとわりつきます。このことから、大した苦労もせずに、大きな利益を得られることの例えとして使われます。
粟とはイネ科の穀物で、小鳥のエサなどに使われます。粟でイメージができなければ、砂をイメージすると良いでしょう。濡れた手で砂を触ると手にたくさんの砂がつくと思います。
一粒万倍(いちりゅうまんばい)
一粒の種でも成長すれば、それが何倍もの粒になって収穫できることから、少ない元手でも多くの利益を生み出すことの例えとして使われます。
[box06 title=”あわせて読みたい”]一粒万倍[/box06]
「対義語」一攫千金(いっかくせんきん)
一攫千金(いっかくせんきん)の対義語を1つご紹介します。
籠で水を汲む(かごでみずをくむ)
籠で水を汲んでも一向にバケツに水は溜まらないことから、苦労をしても少しも効果がないことを表します。
「英語」一攫千金(いっかくせんきん)
英語で一攫千金(いっかくせんきん)は
[jin-iconbox03]a fortune at a stroke(一攫千金)[/jin-iconbox03]
- strokeは一撃、一発
- fortune は幸運、成功、繁栄
直訳すると、幸運な一発、成功の一撃となります。
英語でも一攫千金のニュアンスが含まれていることが分かりますね。
例文としては以下のようになります。
例文)He dreams of making a fortune at a stroke.
英訳)彼は一攫千金を夢みている。
dream of making~で、~を夢見る の意味となります。
まとめ
いかがでしたか?
最後にポイントにまとめましょう!
・苦労せずに、たくさんの利益を得ることに対して使う
・地道な努力の結果として得た大金には一攫千金の表現は使わない
芸能人やYouTuber、プロ野球選手、IT社長などは成功すれば一攫千金を得られるような職業です。しかし、その裏では涙ぐましい努力があることでしょう。
そういった意味では一攫千金とは言えないかもしれませんね!
私も近い将来、一攫千金を手に入れて優雅な生活を送りたいものです。
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