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鎮守の沼や蛇って言葉だけで何だか怖さを連想させませんか?RPGゲームにも登場しそうな言葉です!
このことわざには何か大事な意味を表しているような気がしてなりません。
恐怖感が強いことわざ鎮守の沼にも蛇は棲むの意味や使い方をわかりやすく説明していきます。
読み方 | 鎮守の沼にも蛇は棲む(ちんじゅのぬまにもへびはすむ) |
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ローマ字 | Tinju no numa nimo hebi ha sumu |
意味 | 悪はどこにでも潜んでいるという意味 |
使い方 | 平穏な空間にも悪事を働く者が潜んでいるような状況を例える時に使う |
英文訳 | There’s is a black sheep in every flock |
類義語 | ※類義語はありません |
対義語 | ※対義語はありません |
「鎮守の沼にも蛇は棲む」とは?
生活の中で注意を忘れないことを示唆している故人の知恵が込められたこのことわざを説明していきます!
意味
神聖な沼地であっても邪悪は棲んでいる=どんな安全な場所にも悪は必ずいるものという意味です。
- 鎮守:神に守られた聖域、またはその聖域に兵を駐屯させて鎮め守る
- 蛇:このことわざでは悪事や悪者を示す
「蛇」は悪事・悪者という位置づけをしているこのことわざですが、必ずしも悪という存在ではありません。
平和な世の中であっても人間の悪事は必ず起こる
注意力を持って生きよという忠告
とても深い意味が込められていることわざなのですね!
使い方
どこにでも悪い事は潜んでいるという事を表すときに使います。
大変や大変や!おまわりさんが逮捕されたで!
おまわりさんが逮捕て!?何があってん?
ご近所の家に盗みに入ったんやて!!
おまわりさんが泥棒をするやなんて…
鎮守の沼にも蛇は棲むやんね!私らも気をつけんとな!
悪者から守る警察官が、まさか悪事を働くとは思いもよらないですね。
まさにどのような場所にも悪は潜んでいる状況が「鎮守の森にも蛇は棲む」ですね!
例文
まさかこんな所に悪事が!?と思うようなニュースや事件ってありますよね。
あなたのすぐそばにも悪事は潜んでいるかもしれない!?そんな例文を紹介します!
- 親友だと思っていたA君に紹介されて買った絵画が偽物だった!鎮守の沼にも蛇は棲む、とはまさにこのことだ!安心しきっていたし、普段から中止しなければならないな。
親友のA君に裏切られた事は非常にショックです。親友・家族だからと安心しきっている相手に騙されるとは思いもよらない状況です。
- こちらのミスで、普段は温和なお得意様に謝罪に行くものの余計な一言で怒らせてしまった。鎮守の沼にも蛇は棲むというし今後は気を付けなければ…
「注意を促す」に関連することわざ2つ
「鎮守の沼にも蛇は棲む」の類義語はありません。
ここでは普段から注意を促すような表現があることわざを2つ紹介します。
明日は雨降り他人は泥棒と思え
「油断は禁物である」という意味を表す
もし明日が雨でも困らんように事前の用意を忘れたらあかん!
見知らぬ人には警戒するに越したことはないで!
雨垂れは三途の川
「常に用心を怠るな」という戒めの意味を表している
雨の滴る軒下から一歩外に出ればどんな危険が待ち合わせているかわからへんよね!普段から気をつけんとあかんね!
両ことわざに共通するのは…
- 何事にも用心深く慎重に立ち向かう
- 常に注意しているからこそ失敗せずに成功するものである
「油断」に関連することわざ2つ
鎮守の沼にも蛇は棲むの対義語はありません。
ここでは「油断」に関連することわざを2つ紹介します。
山に躓かずして垤に躓く
人は大事には用心するので失敗しないが、小事には油断して失敗しやすいということを表している。垤を小言に例えて大事を山に例えている。
ちなみに垤とは蟻塚のことで小さい突起を表しています。
雌牛に腹突かれる
雌牛は雄牛より大人しい性格だが、その雌牛から角で腹を突かれてしまったというまさかを感じる出来事を表しています。
甘く見ていた相手にひどい目にあわされることを表している。
英文「 black sheep」2つ紹介
「鎮守の沼にも蛇は棲む」は潜む悪時を表しています。ここでは「悪事=厄介者」を表現した英文を紹介します。
どの群れにも黒い羊はいるという直訳やで!
つまり「厄介者はどこでもいる」という意味やね。
鎮守の森にも蛇は棲むということわざが示すのは潜む悪時に普段から注意しなくてはいけないという事ですが、英語では悪事を厄介者という表現でもあったので紹介させていただきました。
2018年のロマンチック・コメディー「クレイジー・リッチ!」にてBlack sheepの表現を変えたシーンもあるそうです!
元の表現は、the black sheep of the family(一家の黒いヒツジ)というもので、「一家の厄介者」を意味します。日本語にも「毛色が違う」という表現がありますが、白いヒツジの群れの中に黒いヒツジが1頭だけいるイメージですね。
オリヴァーは、black(黒)をrainbow(虹色)に変えています。これは、レインボーカラー、つまり虹色がセクシュアルマイノリティーのシンボルカラーであることを踏まえた表現です。
オリヴァーはいわゆるかなり「オネエ言葉」っぽい英語で話す男性です。この場面では、初対面のペク・リンやレイチェルがどういう人かを瞬時に見極め、自分がゲイだという話題を出してもOKな相手だと判断して、ちょっとひねった表現を使い、自分の性的指向をカムアウトしているわけです。
ENGLISH JOURNAL ONLINE 英語black sheep(厄介者)をもじったrainbow sheepってどんな意味?より引用
まとめ
悪はどこにでもいるから普段から注意して生きよという意識は今も昔も変わらないのですね。
近年では予想もできない自然災害が頻発していますから、このことわざのように常に危険に構えられるようにしなければならないのかもしれません。
それでは「鎮守の沼にも蛇は棲む」のまとめです!
- 平和な場所にも必ず悪事は潜んでいる
- 普段から注意を怠らないように気を付けるという意味が込められている
- 安心しきらず危険に対する意識を持ち続けることが大事
平穏な時代やのにこんな悪事が起こるん?
というような場面で使ってみてやぁ♪
最後までお読みいただきありがとうございました
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