「猫に鰹節」ということわざをご存じでしょうか?
[chat face=”megane_wellington_woman.png” name=”ことり” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]鰹節は、猫の好物よね。でも、意味は?[/chat]
実は、 過ちが起きやすく油断できないことなんです。
好物を目の前に、猫に我慢しろっていうのは無理な話ですよね。
食べられたり、取られたりするのが嫌ならば、そこに置いてはダメ。
小さなお子さんをお持ちの方だったら、同じような場面がよくありますよね。
口に入れたり壊されたりしたら危険なものは、手の届かないところに移動させましょうと、言われた経験はありませんか?
本記事では、「猫に鰹節」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 猫に鰹節(ねこにかつおぶし) |
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ローマ字 | Neko ni katsuobushi |
意味 | 過ちが起きやすく油断できないこと |
使い方 | この状況では何かあってもおかしくはないというとき |
類義語 | 盗人に鍵を預ける ほか |
対義語 | 転ばぬ先の杖 ほか |
英文訳 | He sets the wolf to guard the sheep. ほか |
猫に鰹節とは
「意味」過ちが起きやすく油断できないこと
猫に鰹節とは、過ちが起きやすく油断できないことです。
では、どのようなイメージなのでしょうか。
「ことわざのイメージ」
- 鰹節は猫の好物である。
- 好物を目の前にしたら、我慢できない。
- 近くに置いておくこと自体がダメな行為である。
[chat face=”megane_wellington_woman.png” name=”ことり” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]こちらが注意すれば、間違いを防げることでもあるのね。[/chat]
「使い方」この状況では何かあってもおかしくはないというとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]隣のばあさんが、1軒目の店で買ったものを、すぐ戻るからいいだろうと自転車のカゴに入れっぱなしにしていたら、誰かに盗まれたそうだ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それって、猫に鰹節よ。持って行ってくださいというようなものじゃない。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]それにしても、悪い奴がいるもんじゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]おじいさんも気を付けてくださいね。油断は禁物ですよ。[/chat]
「ところで、その二千五百兩の見張りですがね。大口の寄附をした旦那衆は嫌がつて駄目、若い奉公人では猫に鰹節で安心がならねえから、あつしに來て見張つてくれないかと――斯ういふ頼みなんです」
引用:青空文庫『銭形平次捕物控 鐘の音/野村胡堂』
「例文」猫に鰹節 悪い例・良い例
ここでは、猫に鰹節を使った、悪い例と良い例を紹介します。
猫に鰹節。おやつには最適だね。
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]これは単に、猫が好きな食べ物のことを言っただけですね。[/chat]
犬がいるのに、テーブルにステーキを置いたまま席を外したら、猫に鰹節で食べてくれと言うようなものじゃないか。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]大好物の肉を前にして、「待て」という飼い主もいないんじゃ、食べられても仕方ない。[/chat]
「類義語」猫に鰹節5選
狐に小豆飯
【意味】好きなものを目の前に置くと、すぐに手を出されてしまうので、油断できないということ。
金魚に孑孑
【意味】孑孑とは、ボウフラのこと。つまり蚊の幼虫で、金魚などの小さな魚の好物。
間違いが起きやすく油断できないことのたとえ。
盗人に鍵を預ける
【意味】泥棒であることを知らずに鍵を預けるということは、家に入って物を盗んでくださいというようなもの。
災いの元になるものを助長し、被害を大きくすること。
盗人に蔵の番
【意味】蔵の番をさせた人が実は泥棒だったということは、盗んでくださいというようなものである。
被害を大きくすることのたとえ。
猫に魚の番
【意味】猫に、大好きな魚の番をさせたら食べられてしまう。
過ちが起きやすいことのたとえ。
「対義語」猫に鰹節5選
明確な対義語は見つかりませんでしたが、「間違いが起きないように慎重に」ということから考えたことわざを紹介します。
転ばぬ先の杖
【意味】転んでから杖を用意しても遅い。
あらかじめ、万一のことを想定して準備しておくこと。
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濡れぬ先の傘
【意味】失敗しないように、あらかじめ準備しておくこと。
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石橋を叩いて渡る
【意味】普通壊れることなどない石橋を叩くということは、念には念を入れるということ。
慎重すぎたり、臆病すぎる人に対して皮肉をこめて使うこともある。
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念には念を入れよ
【意味】用心の上にさらに用心しろということ。
手抜かりがないか、細心の注意をはかれということ。
用心に怪我なし
【意味】用心して行動すれば、怪我もしないということ。
用心すれば、失敗しないということのたとえ。
「英文」猫に鰹節2選
He sets the wolf to guard the sheep.
【和訳】羊の番に狼
sets(組む・決める)/wolf(狼)/guard(守る・警備)/sheep(羊)
A dried bonito flake for a cat means that mistakes can easily happen and you can’t be too careful.
【和訳】猫に鰹節ということは、間違いが起こりやすく、油断ができないのです。
A dried bonito flake(鰹節)/ for a cat means(というのは猫にとって)/ mistakes(間違い・過ち)/can easily happen(なりかねない)/can’t be too careful(用心に越したことはない)
[box05 title=”豆知識”]
鰹節は「bonito flakes」と表現します。「bonito」が鰹で、「flake」が削ってフレーク状になったものを意味します。
近年、「sushi(寿司)」、「ramen(ラーメン)」のように、日本語をそのまま英語にしたものが多くなってきました。
「Katsuobushi(鰹節)」もそのひとつで、「bonito flakes」と言わなくても伝わることもあります。
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まとめ
いかがでしたか?
今回は覚えやすいことわざではなかったでしょうか。
猫にまつわることわざは多くありますので、また次回紹介出来たらと思っています。
猫に鰹節とは、過ちが起きやすく油断できないこと。
この状況では何かあってもおかしくはないというときに使ってみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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