「一念岩をも通す」ということわざを知っていますか?よく見るけど、ことわざの意味は分からない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、「一念岩をも通す」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 一念岩をも通す(いちねんいわをもとおす) |
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意味 | どんなことでも一途に思いを込めてやれば成就するということ。 |
使い方 | 皆は無理だということも、一念岩をも通すの精神でやり遂げてみせる。 |
類義語 | 雨垂れ石を穿つ/石に立つ矢/為せば成る、為さねば成らぬ何事も/精神一到何事か成らざらん |
英文訳 | Faith can remove mountains.(信仰は山をも動かす)
Set hard heart against hard hap.(苦難には強い意志を持って立ち向かえ) |
一念岩をも通す(いちねんいわをもとおす)
物事をおこなう時、岩のような堅くて大きな障害があったあったとしても、必死に思いを込めて取り組めばその壁を乗り越え必ず成就することができるということ。
「由来」一念岩をも通す
漢の李広が、草の中の石を虎と見間違えて矢を射たら、その矢は刺さるはずもない石に突き刺さったという「石の立つ矢」の故事に基づく。楚の熊渠子 にも同様の故事がある。「一念岩をも徹す」とも書く。
『韓詩外伝』に〈楚熊渠子夜行きて寝石を見る、以て伏虎と為し、弓を彎きてこれを射る、金を没し羽を飲む、下り視てその石たるを知る、またこれを射るに矢摧け跡なし〉
「意味」どんなことでも一途に思いを込めてやれば成就するということ
「一念岩をも通す」とは、周りからは絶対無理だと言われるような難題があっても、強い思いと信念をもってやり遂げれば必ず成就するという意味が込められています。「一念」とは、一途に思いを込めること。
「ことわざのイメージ」
「使い方」大きな壁が立ちはだかる時
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あそこにある大きな石を動かしたいんじゃが…。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あ~。それは無理な話じゃないかい?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]動かせたらそこに花壇がつくれるんじゃがのう。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]もう昔からあるしびくともしないから、体を痛めるだけでないかい?やめたほうがいいだよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]よぉし、一念岩をも通すということもあるんじゃ。どんなことをしてでも動かして花壇を作るんじゃ。[/chat]
この例文のように、とても動かせないような石を何としてでも動かそうとするという意味合いで使っています。これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」強い信念で不可能を可能にする
一念岩をも通すから、何もしなくても願いはかなったも同然だ。
強い意志で成し遂げようとして努力した結果の意味ではないため使いません。
この地区で一番強いチームと対戦が決まった。結果は目に見えていると周りは言うが、一念岩をも通すでチーム一丸となり優勝を目指すトレーニングを開始した。
自分たちの強い信念と努力で不可能を可能にするという意味があります。
「類義語」一念岩をも通す4つ紹介
・雨垂れ石を穿つ
…どんなに小さい力でも、根気よく続けていればいつかは成果が得られる。
・石に立つ矢
…どんなことでも必死になっておこなえば必ずできる。
・為せば成る、為さねば成らん何事も
…できそうにないことでも、その気になってやり通せばできる。
・精神一到何事か成らざらん
…精神を集中して努力すれば、どんなことでも成し遂げられないことはない。
4つとも強い気持ちで努力すれば成功できるという意味があります。
「英文」2つ紹介
・Faith can remove mountains.
(信仰は山をも動かす)
・Set hard heart against hard hap.
(苦難には強い意志を持って立ち向かえ)
どちらもあきらめずに強い信念で立ち向かおうという意味が込められています。
「一念岩をも通す」まとめ
「一念岩をも通す」とは、どんなことでも一途に強い信念と、努力を惜しまず乗り越えていこうとする気持ちをあらわしています。
自分に負けそうな時は、この言葉を思い出す。【虚仮(コケ)の一念岩をも通す】特別に優れた才能がない人でも、思いを一途に行動すれば岩をも貫通するような大きなことができる。毎日コツコツとやる継続は間違いなく自分を鍛えてくれる。
— たけちゃん@SNS代行✖スライド作成 (@8market1) July 9, 2021
・目の前に立ちはだかる難問にぶつかった時
・弱気になりそうな時
・絶対にあきらめられない時
自分の心に喝を入れ、勇気や希望をあたえ背中を押してくれる言葉ですね。
何事もあきらめず、自分を信じて最大限の力を出す努力を惜しまず、乗り越えた先の未来は自分次第で変えることができるかもしれませんね。
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