「有卦に入る(うけにいる)」ということわざを知っていますか?
まず、有卦って何だろう?それに入る?という疑問がわいてきますよね。
本記事では、「有卦に入る(うけにいる)」という言葉の由来からはじめ、意味・使い方を例文を用いて徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 有卦に入る(うけにいる) |
---|---|
意味 | 幸運に恵まれ、良いことが続く |
使い方 | うまくいっている状態が続く |
英文訳 | One’s lucky years begin.(幸運な年が始まる)
to enter upon one’s lucky period of life(人生で幸運な時期に入る) |
類義語 | 女神が微笑む・天が味方する・強運に恵まれる・幸運の女神が微笑む・ツキが回る |
有卦に入るとは
「由来」陰陽道
「有卦に入る(うけにいる)」の由来は陰陽道からきています。
陰陽道(おんようどう)で、干支(えと)による運勢が吉運の年回り。有卦の吉年は7年続き、次の5年は無卦(むけ)の凶年が続くという。
コトバンクより引用
まず、陰陽道でいう「有卦」とは何でしょう?
陰陽道とは、古代中国から派生した天文道・占術です。陰と陽から考えられた「陰陽思想」と、5つの気でありとあらゆるものが生まれるという考えの「五行思想」をもとにしています。
簡単に言うと昔の人は宇宙・自然・干支などから、運の良し悪しを判断していたということです。
有卦とは、陰陽道において干支の12年間のうち、7年は幸運が続く期間です。干支は12年間あるので、その後の5年は無卦といい、凶運が続くといわれています。
幸運(有卦)の年に入ったことを「有卦に入る」と言うようになりました。
[jin-iconbox01]「入る」の読み方は「いる」。
「はいる」とは読みません。[/jin-iconbox01]
「意味」幸運に恵まれて良いことが続く
「有卦に入る」とは、幸運に恵まれ、良い状態が続いている様をいいます。
「有卦に入る」のイメージ
宝くじに3年連続で高額当選している!
高額当選すら珍しいのに、3年連続となると運がいいですよね。違和感すら感じてしまいます。
「使い方」すべてのことがうまくいっているとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]隣に住んでいる〇〇さんは、仕事で昇格したそうじゃ。それに今度結婚もするらしい。子どもも授かっていて、来年には生まれるそうじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まぁ、素晴らしい。それは有卦に入ってますね。[/chat]
この例文のように、普段はありえないことが起き、そしてすべてうまくいっているときに使います。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」ありそうもない幸運が続いているとき
「有卦に入る」は普段起きないような幸運なことが立て続けに起きている状態をいいます。
最近よくないことが続いている。有卦に入っている。
有卦は7年続く吉年のことを言います。ですので、「有卦に入る」は良い意味で使います。悪いことが起きている状態では使いません。
転職をしてからとんとん拍子で良いことが起きている、有卦に入っているかもしれない。
運がいい・良い状態であるときに使っています。
「類義語」2つ紹介 女神が微笑む・ツキが回る
女神が微笑む
自由の女神像が存在するように、女神にはよいイメージがありませんか?
美しい・魅力的なと言われる神が微笑んだから幸運が訪れた!という意味で使われています。
ツキが回る
ツイている!という言葉はよく使うと思います。
所説ありますが、このツキというのは「運」をさします。運が回ってきていると言い換えることができますよね。
このように2つとも、運が良い状態が関係しています。
「対義語」無卦(むけ)
陰陽道では干支の12年間のうち、7年間は有卦といい、吉年としています。残りの5年間が無卦といい、凶年です。
「無卦」が訪れる、入ると言い、運が悪いときに使われます。
「英文」有卦に入る2つ紹介
One’s lucky years begin.(幸運な年が始まる)
・One’s lucky…自分に起こる幸運な
・years begin…年が始まる
to enter upon one’s lucky period of life.(人生で幸運な時期に入る)
・to enter upon…入る
・one’s lucky period of life…幸運な人生の期間
どちらの英文も人生において「幸運(lucky)」な時期に始まる・入るという意味で使われています。
まとめ
今回は「有卦に入る」ということわざを紹介しました。
・運がよく、良いことが続けて起きているときに使う。
・不運が続いているときには使わない。
・「入る」は「いる」と読み、「はいる」とは読まない。
運がいい、ラッキーという簡単な言葉でも言い換えることはできますが、こういったことわざを使いこなせるようになったら、一目置かれるかもしれませんね。
最近悪いことばかり起きてるなぁという人も、時期が来れば「有卦に入る」日が来るかもしれません!
コメント