「虻蜂取らず」ということわざを知っていますか?
よく見る有名なことわざですが、あまり使われないことわざですよね。
本記事では、「虻蜂取らず」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、「虻蜂取らず」マスターになっているでしょう!
読み方 | 虻蜂取らず |
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ローマ字 | Abu hachi torazu |
意味 | 二つを手に入れようとして、結果どちらも手に入らないこと |
使い方 | 二つのことを欲張って手に入れようして、手に入らなかった時など |
英文訳 |
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類義語 |
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対義語 |
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虻蜂取らずとは
実は…
由来がはっきりしていないことわざです。
ですが、
・「虻も取らず蜂も取らず」
・「虻蜂取らず鷹の餌食」
のことわざから ” 簡略化 ” したものではないかと言われています。
「虻蜂取らず鷹の餌食」は小鳥が虻と蜂を両方捕まえようしたが、失敗に終わり、結果、鷹に食べられてしまうことが由来です。
他のことわざが簡略化されたものと考えれば、似ているところがありますね。
類義語2つ紹介
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 欲の熊鷹股裂ける
意味はどちらも「虻蜂取らず」と同じ「二つを手に入れようとして、結果どちらも手に入らないこと」です。
また、「二兎を追う者は一兎をも得ず」は元々西洋で使われていたことわざで、翻訳されて日本に入ってきました。
このわかりやすい表現のことわざは、「虻蜂取らず」に代わって次第に使われるようになりました。
対義語2つ紹介
- 一挙両得
- 一石二鳥
この四字熟語は知っている人も多いと思います。
意味はどちらも一つのことで二つ以上のメリットを得ることです。
「意味」何も得られない
「虻蜂取らず」は欲張って同時に利益を得ようとしたが、どちらも失敗して何も得られなかったという意味になります。
「ことわざのイメージ」
虫を食料とする小鳥にとっては、虻も蜂も大事な食糧です。
目の前に虻と蜂をどちらも食べたくて捕まえようとするけど、結局は捕まえれず食べることができない。
二つ同時に行うと中途半端になり目標を達成できない、そんなイメージがありますね。
「使い方」同時にやって上手くいかなかったとき
私はもう一度、勉強をしたい!ということで今日から英検と漢検の勉強をするぞ!!
それは素晴らしいことですね。
試験後
英検も漢検も勉強していたたら、どちらの試験も範囲をこなせず、落ちてしまった…
頑張ることはいい事ですが、虻蜂取らずになってしまっては元も子もありません。
この例文のように、二つ手を付けてどちらも上手くいかなかったの意味合いで使われます
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」虻蜂取らず・2つ紹介
- 手を広すぎて虻蜂取らずになってしまった。
- 学校に通いながらバイトをしたいが、無理をしすぎて体調を崩し、虻蜂取らずにならないか心配だ。
「英文」虻蜂取らず・2つ紹介
fall between two stools.
2つの椅子の間に座ろうとして落ちる。
- fall:落ちる
- between:間
- stool:椅子の後ろ側に背もたれがついていない椅子のこと
「欲張って2つの椅子に座ろうとしても、間に落ちてしりもちをつくだけ」というニュアンスです。
あえて「chair(背もたれありの椅子)」を使っていないのは、もともと「落ちやすい椅子の代表」であるからだと考えられます。
Trying to get the two, but not the result.
二つを手に入れようとして、結果どちらも手に入らないこと。
- Trying to get :取得しようとする
- but:しかし
- result:結果
「虻蜂取らず」まとめ
「虻蜂取らず」の意味はいかがだったでしょうか?
物事を同時に進めて、どちらも失敗するという意味。
二つ同時にやっても中途半端になってしまえば元も子もないですね。
「虻蜂取らず」にならないように気を付けたいです。
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