油を売るって言葉は普段よく耳にしますよね?
職場でも家庭内でも使われています。

見ての通り、いつも仕事をさぼっているから、上司に「油売ってないでさっさと行ってこい!」って言われてるよ。
この通り「油を売る」とは、仕事や勉強などを怠けてしないことという意味を持つことわざです!
本記事では、「油を売る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 油を売る(あぶらをうる) |
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ローマ字 | Abura o uru |
意味 | 仕事や勉強などを怠けてしないこと |
使い方 | 怠けている人に向けて戒めの言葉として使う |
英文訳 | loaf around(ゴロゴロする)
shoot the breeze(無駄話をする) |
類義語 | 道草を食う/寄り道をする |
対義語 | 額に汗する/骨身を惜しまず |
油を売るとは


【由来】
江戸時代の髪油売りが、世間話をしながらゆっくり商売をしたことから
【詳しく解説】
昔、行商人が女性の髪を結う時に使う油を売り歩いていたそうです。
その際、当時の油は今の油とは違いかなりドロドロしたものだったようで、お客さんが持ってきた器に入れるにも時間が掛かったために、その間お客さんと世間話をして間を繋いだと言われています。
その光景が仕事をサボっているように見えたことから、油を売るというのがサボっているという意味で現代では使われています。



僕みたいに本当に仕事をさぼっていたわけじゃなくて、そのように見えたことが由来になってるなんてね!
「意味」仕事や勉強などを怠けてしないこと


サボることと言われると日常で思い当たる節が多いのではないでしょうか?
学生時代の部活動も好きあらば楽しようと逃げていたり、仕事の休憩に一服したり。結局それも油を売っていたということですね。
「ことわざのイメージ」
仕事中に給湯室で同僚と世間話をしていたら、そこを通り掛かった上司から
「そんな所で油を売ってないで早くデスクに戻りなさい!」
と注意されるシチュエーションは想像しやすいですね。
「使い方」勉強したくないとき



夏休みももうあと数日で終わりだね。



(ゲームしながら)うん、まだ宿題が残ってるけど。



こらこら、ゲームして油を売ってないで宿題やってしまったほうがいい。



わかったよ、宿題終わらせてからゲームするね。
この例文のように、余計なことや無駄なことをしないで、やるべきことをやりなさいという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」悪い例・良い例
✖️ちょっとそこまで油を売ってくるよ!
まさか自分からサボりに行きますと公言していくことはないです。使い方としては少し違うように感じますね。
◎そんな所で油を売ってないでさっさと帰って来て!
周りから指摘される時にはよく使われる表現です。
「類義語」油を売る・2つ紹介


道草を食う(みちくさをくう)
この言葉からイメージするのは、小学生が学校終わりにまっすぐ家に帰らずに寄道ばかりしてなかなか家に帰らない様子を想像しますね。
無精(ぶしょう)
こちらの言葉も、仕事や任務に対して怠けることを意味しています。
「対義語」油を売る・2つ紹介


額に汗する(ひたいにあせする)
この言葉は一生懸命に働く、休むことなく必死に仕事に取り組む様を表している言葉です。
骨身を惜しまず(ほねみをおしまず)
こちらの言葉も惜しまずという言葉からも伝わる一生懸命さが伝わる言葉ですね。
「英文」油を売る・2つ紹介


「油を売る」の英文を紹介します
loaf around
ゴロゴロする
shoot the breeze
無駄話をする
直訳すると「そよ風を撃つ」ですが
昔、カウボーイが暇つぶしにそよ風に向けて銃を撃ったことが由来だという説があるそうです。
日本人は比較的勤勉な人種と言われていますが、世界どこへ行っても油を売る人はいるようですね!
まとめ
油を売るとは、本来やらなければいけないことをせずに怠けることです。
また、無駄話をして時間を使ってしまうことでもあります。
油を売るとは自ら言うことではなく、周りから指摘される際に使われる表現
【例文】
- 油を売っていないでさっさと仕事に戻ってください!
- 油を売らずに帰って来てね!といった感じに使います。
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