「敢えて後れたるに非ず馬進まざればなり」とは?意味や使い方と例文を解説!

敢えて後れたるに非ず
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「敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり」(あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり)は、自分の手柄を自慢したり、ひけらかしたりせずに謙遜するという意味です。

皆さんのまわりに、やたらと自慢したがる人はいませんか?自慢話している人より、ちょっと謙遜するぐらいのほうが、実は尊敬されますよね。

本記事では、えてれたるにあらず、馬進まざればなり」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!

読み方 敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり

(あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり)

意味 自分の手柄や功績を自慢したりせずに、謙遜していうこと。
使い方 威張ったりしないで、さりげなくフォローすること
英文訳 I didn’t bring up the rear on purpose, my horse just didn’t run(わざと最後尾についたんじゃない。馬が進まなかっただけです)
類義語 (謙遜するという意味での)

有れども無きがごとし/能ある鷹は爪を隠す/実るほど頭が下がる稲穂かな

目次

えておくれたるにあらず、馬進まざればなり」

いやあ。そんなことないですよ。

由来は、中国の古代王朝「周」の時代に、『魯(ろ)』という国がありました。晋・斉・楚の大国に対し小国であったため、権力闘争が激しく内紛が絶えませんでした。

『魯(ろ)』の国の大夫(たいふ)という役職の孟之反(もうしはん)が、

「斉(せい)」との闘争で味方の軍隊が敗戦するとわかったとき、わざと自分の率いる軍を、最後尾につけ、敵の攻撃を防ぎ、味方が退散するのを手助けしました。

そのおかげで、味方の軍は、難を逃れることができました。

『魯(ろ)』の軍がその時の功績を称えようとすると、孟之反(もうしはん)は、一番最後に味方の城門に入るときに、馬に鞭(むち)を打ちながら

えておくれたるにあらず、馬進まざればなり(わざと遅れたんじゃないんです。馬が疲れて、前に進まなかっただけです)」

と答えて、自分の手柄を誇らなかったという故事からきていることわざです。孔子「論語」

『魯(ろ)』の国勢は振るわなかったですが、「周」の文化を最も良く伝えたといわれています。

前249年、「楚」に滅ぼされました。孔子の出身地でもありました。

実際は、孟之反(もうしはん)は、わざと遅れて味方を守ったのです。そのことから、自分の手柄を自慢せずに、謙遜するという意味で使われるようになりました。

(1)類義語(謙遜するという意味での)

有れども無きがごとし/能ある鷹は爪を隠す/実るほど頭が下がる稲穂かな

(2)対義語(謙遜するという意味での)

鳥なき里の蝙蝠(とりなきさとのこうもり)

意味は、それほどレベルが高くないのに、優越感にひたって、つまらないものが威張ること

「意味」手柄を自慢しないで謙遜

えておくれたるにあらず、馬進まざればなり」は、

自分の手柄や功績を自慢したり、ひけらかしたりせずに謙遜するという意味です。

「ことわざのイメージ」

自分の功績を謙遜して、さりげなくしている様子は、自慢ばかりしている人よりカッコイイですよね。

みんなから尊敬されますね。
そんな、カッコイイ人の行いや様子を表しています。

 

「使い方」さりげなく手伝う

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あれ?この前に壊れた椅子が直ってる。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ああ。その椅子は、となりの学生さんが壊れていると不便だろうと直してくれたんですよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あの子は、芸術学校にいっとったなぁ。前よりおしゃれだし、丈夫になっとる。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]えておくれたるにあらず、馬進まざればなり」といいますが、ありがたいから材料費とお礼を渡そうとしたのですが、大したことはしてないからいいですよと言われましたよ。[/chat]

これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。

「例文」威張らず控えめな態度

えておくれたるにあらず、馬進まざればなり」の例文です。

先輩が「社長賞をとった!」と自慢して威張っている。あの人はえておくれたるにあらず、馬進まざればなり」だね。

手柄を自慢してる人に使うのは間違いですね。

車のバッテリーがあがって動かなくなり、困っていました。
通りかかった人が、自分の車と繋げて、バッテリーを直してくれました。お礼を言うと、何もなかったかのように去っていきました。

えておくれたるにあらず、馬進まざればなり」とはあの人のことをいうんだと思う。

自分のおかげであるにもかかわらず、さりげなく去っていくこのような謙虚な人に使うのはいいですね。

「まとめ」えておくれたるにあらず、馬進まざればなり

えておくれたるにあらず、馬進まざればなり」は、自分の手柄を自慢したり、ひけらかしたりせずに謙遜するという意味です。

自慢話している人より、ちょっと謙遜するぐらいのほうが、実は尊敬されますよね。

意味は、 自分の手柄や功績を自慢したりせずに、謙遜していうこと。
使い方は、威張ったりしないで、さりげなくフォローすること

自分のおかげなんだと自慢したくなる気持ちもわかりますが、

謙虚なほうが、かえって認められたりしますよね。心にとめておきましょう。

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