「上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)」ということわざの意味を知っていますか?よく聞くけれど使い方はいまいちわからない…上げ膳って?据え膳って?なんて方も多いのではないでしょうか。
本記事では「上げ膳据え膳」の意味や、様々な場面での使い方を解説していきます。
読み終える頃には、自信を持って「上げ膳据え膳」を使いこなせるようになりますよ。
それでは早速解説していきます!
読み方 | 上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん) |
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ローマ字 | Agezen suezen |
意味 | 自分ではなにもせず、すべて人にやってもらうこと |
使い方 | 揶揄するとき 相手を気遣うとき 喜ぶとき |
英文訳 | taking care of everything(すべての世話をする) |
類義語 | 至れり尽くせり |
上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)
「意味」自分は何もせず、すべて人にやってもらうこと
上げ膳据え膳とは、自分ではなにもせず、すべて人にやってもらうことのたとえです。
さらに「上げ膳」「据え膳」それぞれの本来の意味は
上げ膳…食べ終わった食事を下げること
据え膳…すぐ食べられるように、食膳を整えて人の前に据えること
文字通り、食膳の準備から片付けまですべてをやってもらえる!といったイメージですね。
「据え膳」が使われることわざにはこんなものもあります。
「据え膳食わぬは男の恥(すえぜんくわぬはおとこのはじ)」
女性のほうから言い寄ってくるのを受け入れないのは、男の恥であるということ。
言い寄ってくる状況を、食べてください!と差し出された「据え膳」に例えています。
「使い方」旅館では上げ膳据え膳で息抜き
連休はどこに出かけたの?
家族で温泉旅行に行ってきたの。
それはよかったね!ゆっくりできた?
それはもう!上げ膳据え膳で息抜きできたわ~!
旅館の部屋食はまさに「上げ膳据え膳」ですね。
食事だけでなく、布団の上げ下げ、掃除…すべてにおいて自分では何もせず、人にやってもらえる状況で、これが「上げ膳据え膳」です。
よくある誤字った覚え方
今日は久しぶりに外食!上げ膳下げ膳!バンザーイ!
…「下げ膳」?
「上げ膳下げ膳」という言葉は辞書を引いてみてもありません。
間違えて覚えていた!という方も多いのでは?
上げ膳の本来の意味は「食べ終わった食事をさげること」なので、
「上げ膳下げ膳」では二度もお食事を下げることになってしまいますね。
正しくは「上げ膳据え膳」です。
上げ膳据え膳3つの例文
揶揄・気遣い・喜び
3つの状況で、例文をみていきましょう。
揶揄するとき
「私の弟はもう成人したというのに、いつまでたっても実家で上げ膳据え膳で暮らしている。」
「うちの夫は、帰ってきても上げ膳据え膳で何も手伝おうとしない!と隣の奥さんが嘆いていた。」
仕事関係で使うとき
もう一つ参考としての使い方はこちら:
仕事において、行動力がないということは、実績を出せないということに等しくなります。頭の中で考えを巡らせているだけでは、現実は何も変わっていきません。新人のうちは行動力がなかったとしても、何かしら周りからフォローがあるかもしれせん。しかし、いつまでも上げ膳据え膳をしてもらっている状態で仕事になるわけがありません
U-NOTE
相手を気遣うとき
「産後1ヶ月は上げ膳据え膳で、まわりに頼ってゆっくり体を休めてね。」
「熱が下がってしっかりと回復するまでは上げ膳据え膳でいいのよ、無理せず横になっていてね。」
喜ぶとき
「今日は久々の外食!美味しいうえに上げ膳据え膳でありがたいわ~!」
「今日は家族で温泉旅行!炊事、掃除、洗濯…忙しい家事から開放されて息抜きするぞ~!上げ膳据え膳バンザーイ!」
まとめ
いかがでしたか?「上げ膳据え膳」の意味と使い方をご紹介してきました。
・「上げ膳据え膳」とは、自分ではなにもせず、すべて人にやってもらうことのたとえ
・揶揄的な表現だけでなく、思いやりの気持ち、喜びの気持ちを表現するときにも使われる
立派な大人ならば自分のことは自分できちんとしたいですよね。
でも、いつも頑張っている方こそ!たまには上げ膳据え膳で息抜きしてみるのもいいかもしれませんね!
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