「悪貨は良貨を駆逐する」ことわざの意味や使い方と語源について解説!

悪貨
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「悪貨は良貨を駆逐する」とは、低品質で価値の低い商品やサービスが市場に出回ると、高品質で価値の高い商品やサービスが市場から姿を消してしまうという意味です。この言葉は、市場経済における消費者の行動を表現する言葉としてよく使われます。

例えば、低価格で低品質の製品が市場に多く出回ると、消費者は価格に惹かれてその商品を選びがちになります。その結果、高品質で高価格の商品を提供する企業は需要が減少し、市場から撤退する可能性が高くなります。

この言葉は、消費者が価格のみを基準に商品を選ぶことが、市場において健全な競争を阻害することを示唆しています。一方で、価値のある商品やサービスを提供し続けることが、長期的な成功につながることを示唆しています。

読み方悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
意味実質上の価値は異なるが名目上の価値が等しい貨幣が同時に流通すると良貨は消え、悪貨のみが流通するということ
使い方悪貨は良貨よりも流通する
英文訳Bad money drives out good money.( 悪貨は良貨よりも流通する)
類義語・憎まれっ子世に憚る

・宴は世に敵せず

目次

悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)

トーマス・グレシャム 悪因悪果
トーマス・グレシャム(1519年~1579年)

語源:16世紀、イギリスの財政家,貿易商だったトーマス・グレシャムが唱えた経済法則の一つ。

彼がエリザベス1世に向け提出した意見書の中にあることば。

「意味」良い物が悪いものを圧倒すること

周りでも、ブランド品よりもその偽造品のほうが出回っていたり、あるいは見た目が一緒ならたとえ偽物でも安いほうを買ったほうがお得でしょ!なんて思うことありませんか?

その状況はまさにグレシャムの法則である「悪貨は良貨を駆逐する」にあてはまっています!

「例文」スーパーでの買い物

悪貨は良貨を駆逐するというのは言ってしまえば、悪いものが良いものよりも普及してしまうということです。

例えば、スーパーで買い物をしているとします。するとたまに期限切れ間近の商品が半額になっていたりするのを見かけたりしませんか?

そして、「まだ期限が切れてないし、通常価格で買うよりもお得だ!買おう~♪」というように期限に余裕がある商品よりも、期限切れ間近の商品が売れていくのです。

このように良質なものより質が悪かったとしても、実質上の価値は同じである、かつ質が悪いものが流通している場合に使えます!

「使い方」悪貨は良貨よりも流通する

なるぞう

奮発して、新品の新作ゲームを買ったわい

なるこ

え!?わたし、そのゲーム中古で買って、半額だったわよ?他に買った人たちもそうしてるみたいだし

なるぞう

ぐぬぬ、中古でもゲームをする分には問題ないから何か損をした気分だわい

なるこ

やはり、悪貨は良貨を駆逐するのね

他にも、語源に沿って経済状況に対して使えたり、人間関係でも使えるケースがあります。

この使い方は正しいのか、など色々な意見はあると思いますが、この使い方は日常的で覚えやすいと考えられます。

「悪貨は良貨を駆逐する」まとめ

以上が、悪貨は良貨を駆逐するの意味や使い方になります。

・意味は、良い物が悪いものを圧倒すること

・ 使い方は、悪貨は良貨よりも流通する

元々は経済法則の一つである言葉がこうして世の中の様々な現象に用いられていると考えるとなんだか面白いですよね。

日常の会話などで使えそうな場面があれば使えることわざです。

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