馬鹿の一つ覚えとは?意味や使い方、類義語などを徹底解説!

馬鹿の一つ覚え
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「馬鹿の一つ覚え」誰でも一度は聞いたことがあることわざではないでしょうか。

意味ですが、何か新しく習い覚えた一つのことを、何度も得意げに言ったり行ったりする人をあざける時に使う言葉です。

みなさんの周りにもいませんか?ラジオやテレビ、あるいはモバイルから仕入れたであろう知識一つを得意げにさまざまな場所でひけらかしている人。

馬鹿の一つ覚え」は、そんな人をあざ笑ったことわざです。

余談ですが、私の住んでいる地域(青森県津軽地方)では、このような人を「『おべだふり』(覚えたふり)している」と言います。

今回は、この馬鹿の一つ覚えについて以下の事を学んでいきます。

この記事を読んで分かる事

  • 語源
  • 意味
  • 使い方
  • 類義語、対義語、
  • 例文(良い例と悪い例)
  • 英文表現
スクロールできます
読み方ばかのひとつおぼえ
ローマ字Bakano hitotsu oboe
意味一つのことを忠実に覚え、そればかり得意げにひけらかしている人を嘲笑うこと
使い方よほど美味しかったのだろうと想像はできるが、彼女は馬鹿の一つ覚えのようにシフォンケーキしか注文しない。
類義語にも晴れにも歌一首

判で押したよう
対義語
なし
英文He is a bad musician that can sing but one song.
目次

馬鹿の一つ覚えとは

【語源・由来】

「馬鹿の一つ覚え」の語源は「馬鹿」(愚か者)と「一つ覚え」(一つのことだけを忠実に覚えていること)を合わせたところからきています。

「馬鹿」なのですが、この単語はもとからあったものではなく作られた言葉です。

「ばか」に使われている漢字はあて字で、「ばか」という言葉ができた由来は

中国の秦の時代、趙高ちょうこうという人物が皇帝に鹿を見せて「これは珍しい馬です」と説明した。皇帝は信じなかった為、趙高は自分の家臣に鹿を見せて「これは鹿か馬か」と尋ねた。

趙高に従う家臣は「馬」と言い、反対する家臣は「鹿」と言った。その後「鹿」と言った家臣達は趙高によって処刑されたが、民からは「馬と鹿の区別もつかぬ無知な者」として笑われた。そこから「無知な者、愚か者」を表す時に馬と鹿の漢字を当てて「馬鹿」という言葉ができた。

そして、一つ覚えですが「一つのことだけを忠実に覚えている」ということを指す言葉になっています。

「意味」一つのことを忠実に覚え、そればかり得意げにひけらかしている人をあざ笑うこと

例えば、ある歌が気に入ったか記憶に残ってしまい、ずっと同じ歌ばかりを繰り返して歌っている人のことを「馬鹿の一つ覚えのようだ」と言います。

ことわざのイメージ

ワンパターン

型にはまる

常套句

単調

くわしいぞう

要するに、どんな時でも一つ覚えた事を繰り返し繰り返し使っている場面で使う事が出来るんじゃのー!

「使い方」一つ覚えたことを何度も何度も得意げに繰り返している人の事を見聞きした時

なるぞう

なるこさんや。わしの渾身の一曲を聞いてくれんか。

なるこ

なるぞうさん・・・。もしかしてまた、あの歌ですか?確かにあの歌は難しくて、覚えられたことはすごいと思いますけど、最近はそればかりじゃないですか。

なるぞう

ええじゃないか。好きなんじゃから。

なるこ

それを何と言うか知っていますか?『馬鹿の一つ覚え』と言うんですよ。

使い方のポイント

なにか一つのことを覚えると それを試してみたくて仕方なく、覚えたことを何度も何度も得意げに繰り返している人の事を見聞きした時、「馬鹿の一つ覚え」を使う事が出来ます。

「例文」良い例と悪い例を1つずつご紹介

良い例

父は、馬鹿の一つ覚えのようにいつも同じオヤジギャグを言う。

悪い例

馬鹿の一つ覚え」というから、何か一つだけ好きなことを覚えよう。

くわしいぞう

いやいや、「一つ覚え」というのは「一つのことだけを
忠実に覚えている」という意味じゃ。この文章のように
何かを新しく一つだけ覚えるという意味ではないぞ。

「類義語」2つ紹介「馬鹿の一つ覚え」

褻にも晴れにも歌一首

 とは普段という意味。

普段であっても晴れの日であっても同じ歌しか詠めない」様子を表しています。

判で押したよう

判を押したように全く同じ事を繰り返して、少しの変化も見られない様子を表しています。

「対義語」1つご紹介「馬鹿の一つ覚え」

対義語として「これ」というものはないのですが、「馬鹿の一つ覚え」がいつでも変わり映えのしない同じものや同じことを繰り返しているのだとすると、対する言葉として千変万化を選びました。

千変万化

状況や局面が様々に変化して極まることが無いという意味です。

その他にyahoo知恵袋で、このような記事を見つけましたのでご紹介しましょう。

「『馬鹿の一つ覚え』に対して『利口の〜』ということわざがあったら教えて下さい」との質問に、

「『利口の…』ではないのですが『達者たっしゃおもむききらわず』という慣用句があります。【物事の達人(達者)は何ごとにも趣を感じ取れる】というような意味です。

『馬鹿の~』は同じ事柄ばかりになのに対して、こちらはどんな事柄にも対応できるという違いがあります。」このような回答をしています。

「英文」紹介「馬鹿の一つ覚え」

He that knows little often repeats it.

little often…しばしば repeat…繰り返す

全体的な意味として「馬鹿の一つ覚え」ということになります。

まとめ

ここまで「馬鹿の一つ覚え」について解説してきましたが、いかがでしたか?

もう一度おさらいしましょう。

  • 意味 ある一つのことを覚えたら、次からどんな時にもそれを言ったり行動に移したりして、得意になっていること
  • 使い方 馬鹿の一つ覚えのようにナポリタンスパゲッティばかり食べていた時期があった。

「馬鹿の一つ覚え」は人を侮辱する失礼な言葉です。

その人がいかに愚かであるか、を表す言葉ですので、できる限り人に対し、面と向かって使わない様にしましょう

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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