智に働けば角が立つのことわざの意味とは?使い方も含めて徹底解説!

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh
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夏目漱石著『草枕』の冒頭部

山路やまみちを登りながら こう考えた。に働けば角が立つ。情にさおさせば流される。意地を通せば窮屈きゅうくつだ。

とかくに人の世は住みにくい。

noriko
”草枕”は読み物としてはなんだか難しそうだったから、途中で読むのをやめちゃったんだよなぁ・・・・

と、すこし読みにくいこの作品、日本の文豪ぶんごうである夏目漱石によって生み出されました。

この冒頭部、とっても有名で もしかしたらあなたも 耳にしたことがあるかもしれませんね。

今回のことわざはそんな有名な一文”智に働けば角が立つ(ちにはたらけばかどがたつ)です。

noriko
智に働くってどういうことだろう・・・?角が立つって相手をイラっとさせちゃう言い方をした時に使われるよね・・・結局なんの事を言っているのだろう・・・?

さて、私と一緒に意味や使い方を見ていきましょう!!

読み方 智に働けば角が立つ (ちにはたらけばかどがたつ)
意味

理性的に考えすぎて行動すると、人との間に波風が立ちやすく、衝突も起こってしまう

使い方

論理的に考えただけで発言すると、角が立ってしまう

類義語 物も言いよう(ものもいいよう)

丸い卵も切りようで四角(まるいたまごもきりようでしかく)

※”角が立つ”の類義語となります

英文訳 Approach everything rationally, and you become harsh.(何事も理性的に取り組むと、厳しくなる)
目次

智に働けば角が立つ(ちにはたらけばかどがたつ)

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh

 

語源

草枕』は、1906年(明治39年)に夏目漱石が”新小説”にて発表した小説。

冒頭文が特に有名で、漱石の初期の名作としてとても評価の高い作品。熊本県の”那古井なこい館”(熊本県玉名たまな小天おあま温泉)を舞台に、漱石の”非人情”の世界を描いた作品。

((原文))

山路やまみちを登りながら、こう考えた。

に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。

どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画ができる。

 ー『草枕』1章より    夏目漱石『草枕』

そうせきさん
さおさせば”とは、何のことか分かりますか?情の勢いにのって 物事を思い通りに進行するこです。ちょっと、表現が難しかったですかね・・・。

「意味」理性的に考えすぎて行動すると、人との間に波風が立ちやすく、衝突も起こってしまう

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh

 

智に働けば角が立つ (ちにはたらけばかどがたつ)とは

すなわち、漱石が書いた文章は、
”智” ”情” ”意”この三つの内のどれかに傾むいた行動をとれば、色々と問題が生じてしまう

と言う事を表現しており、このバランスをとる事はなかなか難しいと言っていたのです。

ひらめきおばさま
逆に考えれば、”智” ”情” ”意”のバランスを取れるか取れないかで、人間関係がうまくいくか否かが分かれると言う事ですね!

「使い方」論理的に考えただけで発言すると、角が立ってしまうという場面

ためになるぞう
はぁぁぁ・・・ばあさんや・・・先日の寄り合いでな。自分の感情は一切抜きにして、筋道立てて事実を説明したところ、皆から反感を喰らってしもうたのじゃ・・・どうすれば良かったのじゃ・・・
ためになるこ
あら、お元気なかったのは その様なご事情があったからなのですね?あなた、智に働けば角が立つ論理的に考えただけで発言すると、角が立ってしまうものですよ。
ためになるぞう
じゃが、わし個人の感情を入れて話してしもうたら道理に反するし、それこそ皆から嫌われてしまうではないか・・・
ためになるこ
要するに、バランスが大事なのですよ。物事を正確に判断し、皆の感情に寄り添いながらも事実と自分の意見を取り入れてもらう!難しいですが、あなたならきっと出来ますよ。頑張って!!

このように

論理的に考えただけで発言すると、角が立ってしまうという場面でも

智に働けば角が立つ(ちにはたらけばかどがたつ)

を使うことが出来ます。

ふむふむおじさま
どんなことでも、事実に基づいて論理的に話すだけでは、人は反発してしまうものだからね~・・・いやぁ、難しいですなぁ

「例文」悪い例と良い例

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh

智に働けば角が立つというので、先日の会議では極力 人の心にうったえかけるような話し方をしたにも関わらず、理解を得る事は出来なかった。

ひらめきおばさま
そもそも このことわざは他人に働きかける意味で使う時は使えませんので、ご注意下さい

その考え方はおかしいのではないかと思い、理詰めで相手に説明してしまったため、相手を怒らせてしまった。智に働けば角が立つとは、まさに!もっと言い方を考えれば良かった。

ふむふむおじさま
例え自分の言っている事が正しい事であったとしても、相手を気遣いながら発言する事が肝要であるの~

「類義語」角が立つ 2つ ご紹介

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh

 

ここでは、”角が立つ”にスポット当て、人とのコミュニケーションが 時として上手くいかなくなる、といった意味で使われる類義語をご紹介致します!

物も言いよう(ものもいいよう)

言い方によっては、物事が穏やかに進まなくなってしまうということ。

((使用例))

A課長は誰かに頼み事をする時、わざわざ相手のかんさわる様な言い方をする。物も言いようって言うけど・・・相手が不快に思っている事、気が付いていないのかしら?

丸い卵も切りようで四角(まるいたまごもきりようでしかく)

丸い卵でも、切り方によっては四角になる事があるように、やり方や伝え方によっては、穏便に済むことが済まされなくなってしまうことがあるということ。

((使用例))

お昼に何が食べたいか聞いたところ、「焼きそばでいいや」と言われた。焼きそばが食べたいな!と言ってくれれば良いものの・・・丸い卵も切りようで四角と言うが、もうちょっとマシな伝え方があるんではないかと思った。

ひらめきおばさま
伝え方って本当に大事ですよね。相手を気遣う気持ち、不快にさせない言葉選びは、普段から意識したいものです。

「英訳] Approach everything rationally, and you become harsh.

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh

 

Approach everything rationally, and you become harsh. (何事も理性的に取り組むと、厳しくなる

Approach・・・取り組む

everything・・・あらゆる物事

rationally・・・合理的(に考えて)

become・・・~になる

harsh・・・ (人に対して)厳しい、酷い ※ハーシュと発音します

noriko
Don’t be so harsh!“(態度、言動が厳しくて)そんなに厳しくしないでよ!”って、使えるよ!スパルタ上司にあたってしまった際は、是非!!

実は・・・この作品は日本文学研究者であり翻訳家であるAlan Turney氏が、次の様に英訳しています。

Approach everything rationally, and you become harsh. Pole along in the stream of emotions, and you will be swept away by the current. Give free rein to your desires, and you become uncomfortably confined. It is not a very agreeable place to live, this world of ours.

((直訳文))

何事も理性的に取り組むと、厳しくなる。感情の流れにさおさしていると、流れに押し流されてしまう。欲望に身を任せれば、居心地が悪くなり、窮屈になる。この世界は、あまり住みよい場所ではない。

((原文))

知に働けば角が立つ。情にさおさせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

 

ふむふむおじさま
rationally:智emotions:情desires:意地となる訳ですなぁ~

そうせきさん
翻訳版の”草枕”のタイトルは”THE THREE-CORNERED WORLD”です。海を越えて私の作品が読まれている事、とても光栄なことです

まとめ

智に働けば角が立つ Approach everything rationally, and you become harsh

 

この記事では、智に働けば角が立つ(ちにはたらけばかどがたつ)をご紹介致しました。

知性、それは事実を正確に把握して、己で考え判断する力

感情、それは喜びや悲しみ、怒りや幸せを感じる心

意志、それは何かをやろうとする心の原動力

この3つは1つでも欠けてしまえば、上手く機能することはできません。

そうせきさん
3つが均衡きんこうしてこそ、初めて物事がうまく機能するのです

と、 漱石はこの作品を通して読者に語りかけたかったのかもしれませんね。

そしてなにより、この小説を世界中の人が愛してやまないのは、そういった誰しもが思う、”この住みづらい世の中を生きていくには、どうすれば良いのか・・・それは、住みにくいことを分かっている上で、3つの柱のバランスを上手くとっていったらきっと生きやすくなるよ”という、人生をよりよく生きるヒントが散りばめられているから・・・かもしれませんね。

今回のことわざを通して、また日本の偉人達の作品を身近に感じる良い機会になっていたら・・・とっても光栄です!

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