あなたは掉尾を飾るという言葉を聞いたことがありますか?










本記事では、「掉尾を飾る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 掉尾を飾る (ちょうびをかざる) |
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ローマ字 | Chôbi o kazaru |
意味 | 物事の最後を飾ること |
使い方 | 最後がすばらしいとき |
類義語 | ・有終の美を飾る (ゆうしゅうのびをかざる)
・終わり良ければすべて良し (おわりよければすべてよし) |
英文訳 | ・Finish with a great result.(すばらしい結果で終わる)
・end up with a great ending.(素晴らしい結末で締めくくられる) |
掉尾を飾るとは
掉尾の語源から見てみます。
一説には、魚が最後に尾びれを振ることから転じたとされます。
魚釣りをしたことがある方ならご存知のとおり、釣った魚はピチピチと尾びれを振ります。
魚にとっては、水の外は息もできず大ピンチなので逃げようとしますね。
そんな最後の力を振り絞っている様子から転じて、物事の最後という意味になりました。



次は意味を見てみましょう。
「意味」物事の最後を飾ること
掉尾を飾るとは、物事の最後を立派にしめくくること。



細かく見てみます。
「掉尾」の意味:物事の最後。
・「最後」という意味の他に、最後に勢いを増すという意味もあります。
・「ちょうび」の他に、「とうび」とも読みます。
・「たくび」と読むのは誤りです。
「飾る」の意味:ここでは、「すばらしい成果を出して、価値あるものにする。すばらしさを添える。」という意味で使っています。



・最後に勇気を出して頑張ることを、
「掉尾の勇を奮う」といいます。
「ことわざのイメージ」
・現役最後の大会が終了。みんなが拍手喝采する中、表彰台にあがり、首にはメダルが輝く。
「使い方」最後がすばらしいとき















「例文」最後を立派に締めるとき
良い例、悪い例で見ていきます。
釣った魚の写真を家に飾ったよ。掉尾を飾るだね。
「掉尾」の語源は魚が尾を振ることから来ていますが、「掉尾を飾る」の意味は魚を飾ることではないので誤った使い方です。
今夜のコンサートの掉尾を飾るにふさわしい名演奏だった。
最後を立派に締めるという意味で使っているので正しい使い方です。
●もう一つ例文を紹介します。
閉会式の演出がオリンピックの掉尾を飾る。



「例文」参考文献:北原保雄編著(2007)『明鏡 ことわざ成句使い方辞典』大修館書
「類義語」掉尾を飾る2つ紹介
有終の美を飾る
意味:最後までやり通して、すばらしい結末にすること



終わり良ければすべて良し
意味:結果が大事。過程で良くないことが起こっても、結果が良ければいいということ。



「英文」掉尾を飾る2つ紹介
Finish with a great result.
意味:すばらしい結果で終わる。
・finish:終える、仕上げる
・with: ~と共に、~と一緒に、~を持って
・result:結果、結末、成果、成績
The Olympics ended up with a great ending.
意味:オリンピックは素晴らしい結末で締めくくられた
・end up :終わる
・with :~で
・great ending:素晴らしい結末
「まとめ」掉尾を飾る
今回は掉尾を飾るを解説しました。
最後を華々しく飾るのは素敵ですよね。
特に、過程が悪くて、最後が素晴らしいと何だかスカッとします。






発端・経過のよしあしにかかわらず、その最後に注目していう。
北原保雄編著(2007)『明鏡 ことわざ成句使い方辞典』大修館書 より
意味:物事の最後を立派に締めくくること。
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