[chat face=”サラリーさん5.png” name=”サラリーさん” align=”left” border=”red” bg=”none” style=””]この度は大変ご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございませんでした。頂いたお声を当社の頂門の一針としまして、全社員一同真摯に取り組んでいく所存です。[/chat]
おやっ・・・?サラリーさん、ただ事ではないご様子・・・どなたかに何やら謝っていらっしゃるようです・・・どうされたのでしょうか?
[chat face=”サラリーさん6.png” name=”サラリーさん” align=”left” border=”red” bg=”none” style=””]今回弊社の商品に重大な欠陥がありまして・・・実に申し開きする余地のない、手痛い批評をお客様から頂きました・・・それだけに迂闊に聞き流すことが出来ない内容だったんです。[/chat]
今回のことわざは”頂門の一針(ちょうもんのいっしん)です。
人の急所を上手くついた厳しい注意の事を言うようであることは分かりましたが・・・どの様な場面で、またどのように使えば良いのでしょう?!
私と一緒に 意味や使い方を見ていきましょう!!
読み方 | 頂門の一針 (ちょうもんのいっしん) |
---|---|
ローマ字 | Chomon no isshin |
意味 | 人の急所(触れて欲しくはない事)を的確に突いた戒め、忠告、教訓 |
使い方 | 言われた事が的を射すぎていて、何も言えない場面 |
類義語 | 頂門金椎(ちょうもんのきんつい)
寸鉄殺人(すんてつさつじん) |
英文訳 | The sting of reproach is the truth of it.(非難の言葉は真実である) |
頂門の一針(ちょうもんのいっしん)
[box02 title=”語源”]
中国の北宋の政治家である蘇軾が、中国戦国時代末の思想家であり儒学者であった荀子(荀卿)を荀卿論で批評しました。
これを、明の文学者である王遵巌が
『 蘇軾は”荀卿論”にて、
”荀子は 変わった論説を立てて、実行不可能な事を述べている”
と批評している。これは荀子に対する急所を突いた厳しい批評である』
と言ったことからと、されています。
((原文))
異説高論の四字を以て立安す、まことに是れ荀卿頂門の一鍼なり
ー 蘇軾・荀卿論
[/box02]
[chat face=”サラリーさん2.png” name=”サラリーさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]”頂門”とは、ずばり頭のてっぺん=頭頂部のことだったんですね![/chat]
「意味」人の急所(触れて欲しくはない事)を的確に突いた戒め、忠告、教訓
頂門の一針(ちょうもんのいっしん)とは、
頭の上に1本の針を刺すという意味から、人の急所(触れて欲しくはない事)を的確に
突いた戒め、忠告、教訓のことです。
要するに、図星だったりグサっと胸に突き刺さる言葉 で、時にはその言葉が胸に刺さり
すぎて、食事も喉が通らなかったり・・・そのくらい威力のある言葉の事を指します。
[chat face=”nigaoe_tsuda_umeko.png” name=”ひらめきおばさま” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””] あなたは”頭上”と”頂門”の違いが分かりますか?
頭上・・・頭の上 頂門・・・頭の頂
微妙に、指している範囲が違うのですね![/chat]
「使い方」言われた事が的を射すぎていて、何も言えない場面
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさんや、先日八兵衛の孫が ワシらに「もうちょっと奥さんを大切にしないと愛想つかれてしまうぞ?」と、言ってきよったのだ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら!確かまだ9歳でしたよね。よくよく周りが見えていることで!ふふふふふ[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]いや。。。飲み歩いて午前様になる事は認めるが・・・いやはや・・・あの時は「ちび助に何が分かるのじゃ!」と腹も立って何も言えなかったが・・・よくよく考えてみれば頂門の一針だったんじゃの~・・・[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]言われると耳痛いことですものね、あなたも八兵衛さんも!耳の痛い忠告を、なるほど、そうだな!と聞けるようになってくだされば、私は良いですよ。[/chat]
このように
言われた事が的を射すぎていて、何も言えないという場面でも
頂門の一針(ちょうもんのいっしん)
を使うことが出来ます。
[chat face=”nigaoe_edogawa_ranpo.png” name=”ふむふむおじさま” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]子供はよく大人を観察していますからな。頭の回転の速さは大人を凌ぐ子もいるじゃろうし・・・そしてまだまだ無邪気さも併せ持っているがゆえ、鋭い指摘をすんなりと差すことができるのではないかの~。[/chat]
「例文」悪い例と良い例
昨日3か月待ちの鍼灸院で、頭にも鍼を打ってもらってさ。まさに頂門の一針、お陰で頭がすっきりしたよ~。
[chat face=”nigaoe_tsuda_umeko.png” name=”ひらめきおばさま” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]このことわざは実際の鍼治療で治療した際には使いませんので、ご注意下さいませ[/chat]
仕事の経験が浅いからと言って侮るなかれ。彼が会議で言った一言は、まさにわが社にとっての頂門の一針。我々の急所を突く良い発言であった事は言うまでもない。
[chat face=”nigaoe_edogawa_ranpo.png” name=”ふむふむおじさま” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]その発言が、事実であり、まさに皆が見落としていた、または触れて欲しくなかった一点を突く発言であったので、まさしくだのー[/chat]
「類義語」頂門の一針 2つ ご紹介
頂門金椎(ちょうもんのきんつい)
金椎は金槌を指している。頭頂部を金槌で叩くということから、人の急所を
的確に突く戒め、忠告のこと。
((使用例))
母から「自分で気を付ける気が無いのなら、直るものも直らないに決まっているでしょ!」と言われ、頭にきて言い返したが・・・よくよく考えてみると頂門金椎、図星だったので落ち込んでしまった。
寸鉄殺人(すんてつさつじん)
寸は長さの単位で、特に短い長さの事を指す。鉄はこの場合 鋭い刃物の事を指している。たとえ 短い刃物であっても急所を突けば、確実に人を殺めることが出来る、つまり短い一言でも相手の弱点や欠点をつく事が出来るということ。
((使用例))
上司のちょっとした一言や批評は、時にずばりと他人の急所や弱点を突くことがあり、臓腑がキュッと縮む思いがする。まさに彼の言動は寸鉄殺人だ。
[chat face=”nigaoe_tsuda_umeko.png” name=”ひらめきおばさま” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””] 寸鉄殺人は寸鉄人を刺すと言い換える事も出来ますよ[/chat]
「英訳] The sting of reproach is the truth of it.
“The sting of reproach is the truth of it.” (Benjamin Franklin)
”非難の刺は、真実である”=非難の言葉は真実である (ベンジャミン・フランクリン)
sting・・・刺すような痛みのこと。ここでは”棘”としています
reproach・・・非難,叱責
truth・・・真実,本当の事
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]ワンポイント
”sting of” → (ofの後ろにある単語)の痛みと訳すことが出来ます。
sting: a kind of pain; something as sudden and painful as being stung.
(対訳)痛みの一種;突然刺される様な痛みを伴う何か。
[chat face=”サラリーさん4.png” name=”サラリーさん” align=”left” border=”red” bg=”none” style=””] ベンジャミン・フランクリンは政治家、作家、出版者、科学者、発明家、外交官として、アメリカ史の初期を代表する人物の一人で、現在アメリカ紙幣の100ドル札の人物ですよ![/chat]
まとめ
この記事では、頂門の一針(ちょうもんのいっしん)をご紹介致しました。
ことわざのポイント
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”] 頂門:頭のてっぺんに1 本の 針を刺すことから
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”] 相手の急所を突くような強烈な戒め、教訓
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”] 言われた事を良く考え、その言葉が自分のためになる言葉であれば使える。※単なるイヤミであれば使えない
頂門の一針を言ってくれる他人、実は自分自身にとっては真の友人と呼べる貴重な存在なのかもしれません!
そういう友人や顧客こそ大切にし、また頂いた忠言には耳を傾ける姿勢が大切であることが、このことわざの言わんとしている事なのかもしれません。
この記事が、皆さんのことわざの理解に少しでもお役に立てていれば、嬉しいです!
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