あなたは、断じて行えば鬼神も之を避くということわざを聞いたことがありますか?
あまり聞いたことがないですよね。
字面を追ってみると、
強い意志をもって行動すれば、鬼神でさえ避けるということですね。
[chat face=”ワニ右向き女性-1.png” name=”waniko” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]鬼?怖いざます![/chat]
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” name=”wanio” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]その恐ろしい鬼さえも、強い意志の気迫に押されて、避けてくれるということ?[/chat]
本記事では、「断じて行えば鬼神も之を避く」という言葉の意味や使い方、英文など徹底解説していきます。
読み方 | 断じて行えば鬼神も之を避く(だんじておこなえばきしんもこれをさく) |
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意味 | 強い意志を持って行動すれば、だれもそれを妨げることはできないこと |
使い方 | どうしてもやりたいことを貫き通したとき |
英文訳 | where there’s a will, there’s a way.(意志があるところに、道がある。)
If you act with a strong will, no one can disturb it.(強い意志をもって行動すれば、誰もそれを邪魔することはできない。) If you do it with a strong will, even the devil will avoid it.(あなたが強い意志でそれをするならば、悪魔でさえ避けていく。) |
断じて行えば鬼神も之を避くとは
まずは由来から見ていきましょう。
「由来」史記・李斯伝の一文
「史記・李斯伝」に、秦の始皇帝の死後、趙高が太子胡亥をそそのかし、公子扶蘇を弑して帝位に就くことを強要したときのことばとして、「断じて敢行すれば、鬼神も之を避く」とあるのに基づく。断じてそれを行った胡亥は二世皇帝に即位するのだが、趙高はのちに胡亥を殺してしまうのだから恐ろしい。
北原保雄編著(2007)『明鏡 ことわざ成句使い方辞典』大修館書店
由来は、次の皇帝候補を殺害するようにそそのかした時の言葉に基づいています。
その言葉は、「断じて敢行すれば、鬼神も之を避く」。
意味は、強い意志を持って決行すれば、鬼神さえよけてくれるということです。
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” name=”wanio” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]つまり、成功するからやってみなと言ったわけだな。[/chat]
実際に決行して皇帝になりましたが、その後、そそのかした人に殺されてしまうのです。
[chat face=”ワニ右向き女性-1.png” name=”waniko” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]信じた人に殺されるなんて嫌ざます![/chat]
・「敢行」とは無理だと思っても、思い切って決行すること。
・「鬼神」とは死者の霊魂を神として祀ったもの、恐ろしい神などのこと。
このように由来で見ると、そそのかしたり、裏切る状況で使っています。
良くない言葉のように感じますが、今は良い言葉として使われます。
では、意味を見てみましょう。
「意味」強い意志を持って行動すれば、だれもそれを妨げることはできないこと。
断じて行えば鬼神も之を避くを細かく見ていきます。
・「断じて」とは、何が何でも、断固として
・「鬼神」とは、荒っぽくて、恐ろしい神霊(神、人のたましい)のことなど
意味は、強い意志を持って行動すれば、鬼神さえもその気迫に押されて避けていく。
つまり、強い意志を持って行動すれば、だれもそれを妨げることはできないということ。
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” name=”wanio” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]強い意志を持って行動すれば、成功するってことだな。[/chat]
「ことわざのイメージ」
ぶれずに自分の信じた道をいけば、成功する。
「使い方」どうしてもやりたいことを貫き通したとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あるダンサーは、先祖代々医者の家系での。もちろんダンサーになることを反対されたんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]私も親の立場なら、反対してしまうかも。親は子供に安定した職業に付かせて、自分が安心したいですから。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうだのう。けどその子はどうしてもダンサーになりたいと伝えたんじゃ。ほとんど親とは縁を切った状態だったそうだが、その後コンテストで優勝したり、その後の活躍は目覚ましかった。断じて行えば鬼神も之を避くだな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]勘当状態なら、大変だったでしょう。でも強い意志を貫けたんですね。[/chat]
どうしてもやりたいと思ったことを貫きとうしたら、成功するという意味で使っていますね。
「例文」人を励ますとき
ためらっていてもしょうがないよ。断じて行えば鬼神も之を避くだ。
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” name=”wanio” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]「決めたのなら前進しようよ。固く信じてやれば、鬼神さえもよけていくよ。」ってことだ。[/chat]
断じて行えば鬼神も之を避くというよ。ひるむことなく初志を貫こう。
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” name=”wanio” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]「強い意志を持って行えば、成功するよ。弱気にならないで、最初に心に決めた考えを貫こうよ。」ってことだな。[/chat]
上記例文の参考文献 北原保雄編著(2007)『明鏡 ことわざ成句使い方辞典』大修館書店
次は良い例、悪い例を見ていきます。
断じて行えば鬼神も之を裂くです。だがらがんばろうよ。
さくを「裂く」と書くのは誤りです。「避く」が正しいです。
「さく」を入力すると、候補に「裂く」が出てくることが多いので注意しましょう。
断じて行えば鬼神も之をく避くと言いますし、気持ちが大事ということですね。
強い意志を持って行動すれば、だれもそれを妨げることはできないという意味で使っているので正しい使い方ですね。
「英文」断じて行えば鬼神も之を避く3つ紹介
where there’s a will, there’s a way.
意味:意志があるところに、道がある。
・will:意志、意志の力、決意、希望
・way:道、方法
If you act with a strong will, no one can disturb it.
意味:強い意志をもって行動すれば、誰もそれを邪魔することはできない。
・act:行動する
・will:意志、意志の力、決意、希望
・no one:だれも~ない
・disturb:邪魔をする、妨害する、乱す
If you do it with a strong will, even the devil will avoid it.
意味:あなたが強い意志でそれをするならば、悪魔でさえ避けていく。
・with:~を持って、~を備えて
・will:意志、意志の力、決意、希望
・even:~でさえ
・devil:悪魔、悪霊、悪人
・avoid:避ける、近づかない
「まとめ」断じて行えば鬼神も之を避く
今回は断じて行えば鬼神も之を避くを解説しました。
[chat face=”ワニ右向き女性-1.png” name=”waniko” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]成功するには、気持ちが大事ということですわ。だって邪魔するものも、よけてくれるのですから。[/chat]
[chat face=”ワニ男性左向き-1.jpg” name=”wanio” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]そうだな。断じて行えば鬼神も之を避くだ。[/chat]
意味:強い意志をもって行動すれば、鬼神でさえその気迫に押されて、避けてくれる。
つまり、やりたいことを強い意志を持って貫こうとすれば、だれもそれを妨げることはできないということ。
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