「縁の下の力持ち」とは?意味や使い方・例文など徹底解説!

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あなたの周りには陰ながら誰かの支えとなっている人はいますか?

目につかないところで人のために努力をするってすごいことですよね。

本記事では、そんな人のことを表現した「縁の下の力持ち」ということわざの意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。しっかりと使えるようになりましょう!

 

読み方 えんの下の力持ち
意味 人の目につかないところで他人のために支える努力や苦労をすること
使い方 私がこの舞台に立てたのは、縁の下の力持ちとなってくれる人たちがいたからだ。
英文訳 Powerful under the edge
類義語 引き立て役に徹する/影の立役者

 

「縁の下の力持ち」の由来

縁の下の力持ち」の語源は大阪の四天王寺にあります。

聖徳太子が建立したことで知られる四天王寺。

その経供養で披露された『椽(えん)の下の舞』が由来とされています。

この舞は昭和40年代になるまで非公開でした。舞い手はそれまで観客がいないにも関わらず、練習を積み重ね、努力を惜しまなかったのです。

また、もともとの文字であった「椽」は訓読みでは「たるき」で「垂木」とも書きます。

「たるき」とは、屋根を支えるため、屋根の一番上にある棟木から軒先に当たる軒桁(のきげた)まで渡す材木のことです。つまり「椽の下」とは、「軒下・軒先」のことを言います。

「椽の下」が時代とともにもっと読みやすくするために「縁の下」に変わり、「舞」は「力持ち」に変化していきました。

 

 

「意味」 人の目につかないところで誰かのために支える努力や苦労をすること

縁の下の力持ち」とは、”人の目につかないところで誰かのために支える努力や苦労をする”という意味です。

先ほどの由来のお話の中で、「観客がいないにも関わらず、舞い手は練習を積み重ね、努力を惜しまなかった」とありました。

このことから、人目につかないところでひたすら努力を積み重ねる様子からこの「縁の下の力持ち」という言葉が生まれたのです。

 

「縁の下の力持ち」のイメージ

自分では想像もしなかった大舞台に立てたとき。

もちろんそれまでの自分の努力が身を結んだものであることは間違いありません。しかし、その舞台に立つまでに、影で自分を支え、力を尽くしてくれた家族・友人の存在は大きいものですよね。

 

 

「使い方」健康管理をして支えてくれているとき

 

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この間の健康診断の結果を聞いてきたんじゃが、全てにおいて健康そのものと言われたよ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら!それは良かったですね。この歳になっても健康維持することはなかなか難しいですからね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]これも日々の食事に気を遣ってくれてるばあさんのおかげだと思ってるぞ。わしの縁の下の力持ちのような存在じゃ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]これからも元気に過ごしたいですね。[/chat]

 

この例文のように、目立つことはなくとも陰ながら支えてくれる存在という意味合いで使っています。

「縁の下の力持ち」は一見プラスな表現に思えますが、使い方に注意が必要な場合があります。以下のような人には使うべきではないので覚えておいてください。

明らかに目立った活躍をしている人

このことわざは”他人のために影で努力している人”を表現したものです。それを、明らかに表舞台に立って活躍している人に使うのは誤りと言えます。

目立ちたいのに渋々裏方にまわっている人

「縁の下の力持ち」となるような行動は、少なからず相手や周りのために善意を持っている人が行うものです。本当は目立ちたい、活躍したいと思っているのにそれが叶わず、仕方なく人の支えとなっている人に使うのは、逆に嫌味と捉えられてしまうかもしれません。

上司など目上の立場の人

ある生徒が受験に成功したときに先生に向けて「縁の下の力持ちになってくれた先生のおかげです。」と言った場合。これは生徒が先生のことを評価したことになります。行動を評価することは目上の立場の人の役目であって、これは間違った表現方法です。たとえ目上の人が”縁の下の力持ち”になっているような場合でも、それを相手に直接伝えることは誤りですので注意しましょう。

 

これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。

「例文」会社内での会話で使うとき

ここでは会社内での会話を例に、間違った使い方・正しい使い方を紹介します。

面倒な仕事を押し付けて「君には縁の下の力持ちになってもらって助かるよ。」と言った場合。

好きでその仕事や雑用をしている訳ではない人に、こういった使い方は不愉快に捉えられます。”縁の下の力持ち”はあくまでも『その人のために力を尽くしたい、支えたい』と思う人に向けて使う言葉です。

「今回のプロジェクトが成功できたのも、縁の下の力持ちになってくれたあなたのおかげです。」

このような使い方をすれば、『あなたの力添えのおかげで物事がうまくいった、プロジェクトの成功に繋がった』という感謝の思いが伝わりますよね。

『縁の下の力持ち』はビジネスシーンなどでの自己PRにも使われます!

面接などの自己PRで使う際は、控えめで主張しすぎず、密かに周りを支えたり努力したりする性格の人が向いています。

大きな活躍がなくとも、影で周りを献身的に支えたことをアピールします。

目立つ人ばかりだと組織は成り立たないので、裏方としても貢献してくれる人材は魅力的だと言えますね^^

「私の強みは縁の下の力持ちとして自分の力を発揮できるところです。」と自信を持ってアピールすることで、”目立たずとも役に立つ”ということや”面倒な仕事でもきちんとこなしてくれる”という好感度に繋がります!

「まとめ」

いかがでしたか?

縁の下の力持ち』とは、脚光を浴びることはないけれど努力や苦労をする人(こと)を表現したことわざでした。

人間はどのような場合にもお互い助け合って生きています。そしてその助けが表立って見えている場合もあれば、目に見えない場合もあります。

活躍している人の裏側には人目につかなくとも苦労や努力をしている人がいますし、そのような人たちがいてこそこの世の中は成り立っています。

私たちも誰かに支えられて生きているということを再認識しながら、また自分も人の助けとなるような生き方をしていきたいものですね!

 

 

 

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