「襟を正す」の語源や意味とは?使い方を分かりやすくご紹介!

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皆さんは面接や発表など大事な場面の前に、ネクタイを締め直したり、前ボタンを確認したりと服装や身なりを整えた経験はないでしょうか?衣服や姿勢を整えることは、気持ちを引き締めることに繋がりますよね。

襟を正す」ということわざはまさにこんな時に使います!

本記事では、「襟を正す」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!

 

読み方 襟を正す(えりをただす)
意味 衣服や姿勢を整える/それまでの態度を改めて気持ちを引き締める
使い方 気持ちを引き締めるとき
英文訳 Correct the collar
類義語 威儀を正す

 

目次

「襟を正す」史記 日者伝

本

「由来」中国歴史書 『史記 日者伝』

「襟を正す」の由来は、中国の歴史書である【史記】にあります。

【史記 日者伝】

漢の”宋忠(そうちゅう)”と”賈誼(かぎ)”が司馬季主という易者を訪れた際に、「纓を猟り襟を正して危坐す(冠の紐を整え、襟をきちんと直し、正座の姿勢をとった)」

分かりやすく訳すと、”高名な人物の話を聞きに行きその話に感動した役人が、ハッとして上着の襟を正し、座り直して正しい姿勢を取った”となります。

そこから、「衣服や姿勢を正すこと」が「気持ちを引き締めること」になったのですね。

なぜ””と表現する?

襟は衣服の顔や首周りにある部分であり、人の目のつきやすいところです。

目立つ部分であるということから、襟が乱れていると目上の人と会う時など失礼に当たりますよね。つまり恥のないように、見えるところから整えて気を引き締めよう!ということです。

「意味」 襟を正すの二つの意味

「襟を正す」には二つの意味があります。

衣服や姿勢を整える

社長など上の役職の人と話をする時や、面接など大事な場面の前には、自然と自分の服装・身なりを確認しますよね。そして乱れているところがあれば綺麗に整え直します。

それまでの態度を改めて気持ちを引き締める

今まで寝坊や遅刻ばかりしていた高校生。将来への方向性が決まり、志望校の目標も出来ました。そのためこれまでのだらしない生活を変えなければと、日々の行いや生活リズムを見直そうとします。

このように、「大事な場面の前に服装や身なりを整えるとき」という外面的な意味や「それまでの行動や態度を見直して気持ちを引き締めるとき」という内面的な意味があります。

「使い方」改めて気持ちを引き締めるとき

 

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この間老人会で話をしていたら、Aさんから急に相談事をされたんじゃ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、いつも明るくて悩み事もなさそうなAさんが相談なんて珍しいですね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうなんじゃよ。神妙な面持ちで話してくるもんだから、わしも思わず襟を正したよ。[/chat]

 

この例文のように、それまで油断していたが、物事に対してしっかりと向き合う姿勢や気持ちを表すという意味合いで使っています。

 

「例文」これまでの姿勢を改めるとき

襟を正す”の会話文を先ほど紹介しましたが、他にはどのような使い方があるのでしょうか。いくつか例文をまとめましたので、参考にしてみてください!

・「社長からのありがたいお言葉は、襟を正すいい機会になりました。」

・「同じ過ちを繰り返さぬよう、襟を正さなければならない。」

 

また、襟を正す”は謝罪の場でも使われます!

「この度の社員による不正行為にあたり、襟を正すべく社員教育を徹底していく所存であります。」

 

上の例文はどれも、「これまでの態度や気持ちを改めて臨みたい」という意味で使われています。姿勢や取り組み方を””で表現しているのですね!

”衣服や身なりの乱れを直すこと”からきている言葉だからと、「襟を直す」や「襟を整える」と使ってしまうのは間違いですので気をつけましょう。

 

「類義語」”襟を正す”二つの類義語

威儀を正す

身なりを整え、作法にかなった振る舞いをする」という意味。

服装や髪型などの身なりを整えて、軽々しさのない重々しい態度を示すことです。

襟を正す”の外面的意味と似ていますね。

居住まいを正す

座っている姿勢をきちんとした姿勢に直すこと」という意味。

また、『居住まい』とは”その態度”という意味もあり、少し改まった態度をとる際の表現としても使われます。

これは”襟を正す”の内面的意味と類似します。

「対義語」”襟を正す”の対義語

気を抜く

襟を正す”には「気を引き締める」という意味があるので、「気を抜く」がその反対語です。そのほかにも似たような言葉で、「気が緩む」や「緊張が途切れる」とも言いますね。

「英文」二つ紹介

・「Has to shape up itself.」(自ら襟を正す必要があるのです。)

・「Police departments had better shape up.」(警察は襟を正すべきだ。)

まとめ

いかがでしたか?

『襟を正す』理解出来たでしょうか?

襟を正す」とは

・大事な場面の前に乱れた衣服や身なりを整える。

・それまでの態度を改めて気を引き締める。

よく学校の先生が「服装の乱れは気持ちの乱れ」と言っていたのが、これらのことからもよく分かりますね!たとえ楽な格好をしている時でも、目上の人と大事な話をする時などは”襟を正して”話したいものです^^

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