「画竜点睛を欠く」ということわざを、皆さんは知っていますか?
普段の生活の中では聞き慣れない言葉と思います。
本記事では、「画竜点睛を欠く」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、しっかりと覚えることができているでしょう!
読み方 | 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく) |
---|---|
意味 | 全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること。 |
使い方 | 作品などの仕上げを忘れてしまったとき。 |
類義語 | 九仞の功を一簣に虧く/仏作って魂入れず |
英文訳 | lacks the finishing touch(es) |
「画竜点睛を欠く」とは
[box04 title=”由来”]唐の時代の画史書『歴代名画記』に見える故事には、中国の張という絵の名人が、「金」の安楽寺の壁に竜を描き、最後に瞳を描き入れたところ、竜が昇天したという話があります。そこから、物事を完璧なものにするための中心や、最後の仕上げを「点睛」や「画竜点睛」というようになりました。その「画竜点睛」が欠いた状態は、肝心なところが欠けていて、完璧なものになっていないということです。[/box04]
「意味」全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること
「画竜点睛を欠く」には、2つ意味があります。
①物事を立派に完成させるための、最後の仕上げを忘れること。
②全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること。
意味から読み取れることわざのイメ-ジ!↓
「ことわざのイメージ」
「雑」
「忘れっぽい」
「力不足」
「焦っている」
最後に、何か足りないということは、忘れっぽいイメージ、焦っているイメージも湧きますよね!
「画竜点睛」の意味が、物事をりっぱに完成させるための、最後の仕上げのことです。これを忘れてしまうことで「画竜点睛を欠く」という意味になるので注意しよう!
「使い方」中学・高校・大学受験をするとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]孫の「ためになるお」がもうすぐ大学受験をするそうじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうなんですね〜。いい大学に受かって欲しいですね〜。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]じゃな。家や塾で、一生懸命、勉強をしているようじゃよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]受験で失敗しないようにも、画竜点睛を欠くことのないように勉強してほしいですね〜。[/chat]
この例文のように、受験勉強で失敗しないように、抜け目のないようにしてほしいという意味で使っています。
これを参考に、いくつか例文を載せてあります。
「例文」英語の勉強をするとき
・英語の勉強で、なぜ文法と長文しか勉強しないのだろう。画竜点睛を欠くよね。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]最後の仕上げや肝心なことが抜けているときにしか使えないのう。[/chat]
・英語の勉強で、単語・文法・長文を勉強した。画竜点睛を欠くことはないだろう。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]最後の仕上げのことで使っておるので正しい使い方じゃな。[/chat]
「類義語」代表的な2つを紹介!
・九仞の功を一簣に虧く
事が今にも成就するというときに、手を抜いたために物事が完成しない、または失敗することの意味を指します。「手を抜く」と「最後の仕上げを忘れる」は、少し違いますが、よく似ていますよね。
・仏作って魂入れず
いちばん肝心なものが抜け落ちていることのたとえを意味します。仏がただの造形物だと手を合わせる意味もないですもね。ほとんど、「画竜点睛を欠く」とも意味が変わらないです。
「英文」画竜点睛を欠く1つを紹介
lacks the finishing touch(es)
直訳:最後の仕上げが欠けている
「画竜点睛を欠く」と意味が一致します。(es)が付いているのは、複数だからです。最後の仕上げが1つだけとは、限らないですよね。
まとめ
どれだけ頑張って考えたり、作ったとしても、最後の仕上げを忘れてしまったり、抜けていては、自分の努力も水の泡ですよね。どんなことをするにしても、「最後」・「終わり」というのは、とても重要になります。最後まで、気を抜かないでいきましょう!
「画竜点睛を欠く」最後の仕上げを忘れてしまったときにしか、使えないので注意しましょう。
ぜひ、使ってみてください!
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