「下衆の勘繰り」とは?意味と使い方・類義語・対義語を徹底解説!

下衆の勘繰り
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よくワイドショーや週刊誌、ネット記事などで「ゲス」という言葉を目にします。

カタカナで書かれることが多いですが、実際の言葉は漢字で「下衆」と書かれます。

この記事ではことわざである「下衆の勘繰り」の意味や使い方についてと、「下衆」という言葉の語源とそこから派生した言葉について解説します。

読み方 げすのかんぐり
意味 品性がない人や意地悪な人は何事も悪い方に考えたり、余計なことまで心配するということ
使い方 人の考えについて「意地汚い」「品性がない」と主観的に感じたときに使用されることが多い。
例文 「近所のおばさんは誰が不倫してるとか、下衆の勘繰りばかりしている。」
類義語 杞憂 過剰な心配

 

目次

下衆の勘繰りの意味と使い方を徹底解説

ゲスの勘ぐり

「下衆の勘繰り」の意味

品がなく貪欲なものは何事も悪い方に考えたり、余計なところまであれこれ考えるものだ」という意味のことわざです。

下衆げす」とは心が卑しい人、道徳的に欠如していることを表します。
意地悪な人」「卑屈な人」もこれに当たります。

メディアなどでは「ゲス」とカタカナ表記されることが多いです。

使い方 人の考えや心配事を「品がない」「意地悪だ」と感じたときに使用する

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]「新人アイドルのまいたんは本当に清楚でかわいいなぁ!まさに理想だ!!アイドルグループNRZでもみんなに可愛がられる妹的存在のエースとして期待されておる!![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]「あらまぁ、アイドルなんて裏では何してるかわかりませんよ。見た目によらず態度が大きかったり、女の子のアイドルグループなんて裏ではドロドロですよ。」[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]「下衆の勘繰りはやめていただきたい。ほかのアイドルはドロドロしててもNRZだけは違う!!」[/chat]

注意点 人を批判するものなので、良い印象の言葉ではない

下衆の勘繰り

「下衆」とはどういう意味なのか

下衆」とはどういう意味か考えると想像しにくい部分もありますが、「品性に欠けること」「ずるいこと」「意地悪なこと」「卑屈なこと」を考える人は「下衆」だと言えます。

ざっくり言えば「意地悪」「下劣」な印象があるのが「下衆の勘繰り」です。

「下衆の勘繰り」は他人に向けて使用されることが多い

また、自分の考えについて「これは下衆の勘繰りだ」と使うよりも、他人に対して「下衆の勘繰り」と使用する場合のほうが多いです。

自分が他人の考えや心配事に対して、「それは意地悪な考え方だ」と批判的に感じたときに「下衆の勘繰り」と表現することが一般的です。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「下衆の勘繰り」は相手が「意地汚い人だな」と感じているときに疲れる言葉なので、人を批判するものになります。ネガティブな印象が強いので、実際に人に言うのは良いイメージではないかも。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]「それは下衆の勘繰りだ」と人に対して使うことは、「あなたの考えていることは意地汚いし卑屈です」と言っていることになるからね[/chat]

 

「下衆の勘繰り」を使うときの良い例・悪い例

「あの子って優しそうな人を見るとすぐ偽善者だって言うんだよ!そういうのって下衆の勘繰りだよ!」

↑優しそうな人をすぐに「本物の優しさではない」と決めるのは、いじわるな印象です。「意地の悪い(道徳に欠ける)ことを考える」という意味で、これは「下衆の勘繰り」だと言えます。

「雲が多いね。そろそろ雨が降るのかも。」

下衆の勘繰りはやめてくれ。」

↑こちらは「雨が降るのかも」とネガティブなことを心配はしていますが、天気の話題は「品のないこと」でも「道徳に欠けること」でもありません。

「下衆の勘繰り」の類義語

「下衆の勘繰り」は「下種げすの勘繰り」とも表記されます。

意味が似ている言葉としては、杞憂・過剰な心配・取り越し苦労などがあります。

しかしながら、これらの言葉は「下衆の勘繰り」のように「品がない」「意地汚い」という意味は含んでいません。

「下衆」という語源はどこからきたのか?

「ゲス」とカタカナ表記されることが多いですが、本来は「下衆」です。

「下衆」の語源は平安時代からは身分の高い人である「上衆」じょうずの反対の意味として使われていました。

そして「身分が低い人」というだけではなく、「心が卑しい人」にも使われるようになります。

「下衆」という単語から派生した言葉

現在、「下衆」は「ゲス」と表記されることが多く、「心が卑しい」ことや「下劣」なこと、もっと広い範囲で言えば「意地悪なこと」「悪いことをしても平然としていること」などを意味します。

「ゲスい」という形容詞として使用されたり(例 ゲスい話)、「ゲス顔」という言葉も派生しました。

「ゲス顔」とはこんな顔です。

笑っているはずなのに、どこか意地汚い印象がありますね。

まとめ

下衆の勘繰り」とは「卑屈な人や品性のない人は物事を悪い方に考えたり余計な心配をするもの」という意味です。

人を批判するネガティブな意味が大きいので、あまり使用しないほうがいいことわざのひとつです。

あまりにも周りに対して「それは下衆の勘繰りだ!」「あの人は下衆の勘繰りばかりしている!」と発言していると、発言している本人こそが「下衆」になってしまうかも…。

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