あなたは「ごまめの歯軋り」ということわざを知っていますか?
ごまめの歯ぎしりとは「実力のない人が、無駄に苛立ったり悔しがったりすることのたとえ」をあらわしています。
ごまめとは、聞きなれない言葉ですよね!
本記事では、「ごまめの歯軋り」の意味や使い方、例文や類語など詳しく解説していきます!
それでは早速見ていきましょう。
読み方 | ごまめの歯軋り(ごまめのはぎしり) |
---|---|
意味 | 実力のない人が、無駄に苛立ったり悔しがったりすること |
使い方 | イライラしたり悔しがるとき |
英文訳 | To no more purpose than to beat your heels against the ground.
(かかとで台地を蹴るのと同様にやりがいがない) |
類義語 | 石亀の地団太/蟷螂の斧/泥鰌の地団太 |
「ごまめの歯軋り」とは
[jin-iconbox03]ごまめとは、小さなカタクチイワシを煮干しにしたものです。上の写真の画像がカタクチイワシです。一度は見たことのある魚ですね!そうです、毎年の御節料理に出てくる「田作り」ですね。
このことわざの中では、カタイクチイワシは実力のない者のたとえとして使われています。
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「意味」実力のない人が、無駄に苛立ったり悔しがったりすること
「ごまめの歯軋り」とは実力のない人が、無駄に苛立ったり悔しがったりすることです。
また、その行為自体が無駄であるということのたとえにも使われます。
「ことわざのイメージ」
- 実力のない人が、無駄にイライラしている。
- 怒る必要のない状況で怒っている。
「使い方」やたらと憤慨するとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あの政権はいかん!わしら国民は困っているんじゃ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まあまあ、なるぞうさん。そんなに怒らないで。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]わかっとるよ!わしがこんなことを言ったって、所詮ごまめの歯軋りだということくらいわかっとる![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まあまあ。そんなに怒っていたら血圧があがりますよ。じゃあ明日選挙に行きましょうね。[/chat]
「例文」イライラしたり悔しがるとき
それでは例文を見ていきましょう。良い例と悪い例のあとは、実際に文献で使われている例文を確認していきます。
奥さんはいつも寝ている時ごまめの歯軋りをして困る。
[chat face=”usapon.png” name=”うさぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この場合、奥さんは特に意識があるわけではなく、ただ寝ている時に歯軋りしているだけだね。こういう場合は使わないよ![/chat]
足の速い選手に自分は適わないと分かっているが、自分が予選落ちしたことに対して、ごまめの歯軋りをした。
[chat face=”buta.png” name=”ぶたぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]これは実力がない人が、無駄にいらだったり悔しがったりしているから、正に「ごまめの歯軋り」だね![/chat]
それでは、実際の文献で使われている例文を見てみましょう。
[jin-iconbox02]急行列車の突進して来る軌道上に犬が吠えてる様なもので、いくら吠えてもごまめの歯ぎしりで到底埒が明かぬと多くの人は云ふのだけれ共、…
参考文献:山本宣治『婦人雑誌と猫』
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なんと理窟を云っても劇場当事者の方で受付けてくれないのであるから、外部の素人はごまめの歯ぎしりでどうにもならない。
参考文献:岡本綺堂『綺堂むかし語り』
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「類義語」ごまめの歯軋り3つ紹介
石亀の地団太
身の程を考えず、他をまねようと力んでも限界があるというたとえ。
[chat face=”risu.png” name=”りすぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]いしがめとは、池やゆるい流れにすむカメのことだよ。石亀のできるのは地団太を踏むことぐらいだ、ということが由来だよ。[/chat]
[jin-iconbox02]昨日縄跳びの練習を始めたばかりの友達が三重飛びをしたいと練習していたので、僕は、石亀の地団太だね、と言った。[/jin-iconbox02]
蟷螂の斧
力のない者が、自分の実力もかえりみず、強い者に立ち向かうこと。
[chat face=”inu.png” name=”いぬぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]かまきりは、相手がどんなに強くとも、斧に似た前足をあげて立ち向かうことが由来だよ。[/chat]
[jin-iconbox02]永遠においでおいでの、あの悪魔に、私はそろそろ食われかけていた。蟷螂の斧である。
参考文献:太宰治『東京八景』
[/jin-iconbox02]
泥鰌の地団太
泥鰌がくやしがって足をふみならしても、地団太と言えるものでないことから、弱い者が能力をわきまえず、強い者に立ち向かうこと。無謀で身の程知らず。
[jin-iconbox02]地方のテニスサークルの人が、オリンピック銀メダリストに試合を申し込んだらしい。まるで泥鰌の地団太だ。[/jin-iconbox02]
「英文」To no more purpose than to beat your heels against the ground.
(かかとで大地を蹴るのと同じように、やりがいがない。)
[jin-iconbox12]・to no more A, than to B(Bと同じくらいAもない)
・purpose(目的、目標)
・beat your heels(かかとをうつ)
・against the ground(大地に対して)[/jin-iconbox12]
まとめ
それでは最後に、ポイントをまとめていきます。
- 「ごまめの歯軋り」とは実力のない人が、無駄に苛立ったり悔しがったりすること。
- 怒る必要のないときに、無駄に、むやみやたらと怒ったり、悔しがったりすること。
- その怒る行為自体も無駄だということ。
さて、いかがでしたでしょうか?
あなたは、このことわざのように、むやみやたらと怒ったりはしてないでしょうか?
人は怒るとエネルギーを消費します。本当に怒らないといけない時はエネルギーを使って怒るのは良いと思います。
しかし、そうでないのならば、無駄に怒るのはエネルギーがもったいないですよね!その分ほかのことにエネルギーを向けれることでしょう。
本記事が、明日から…いえ、今から生活の役に立てていただけると幸いです♪
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