始めは処女の如く後は脱兎の如しとは?意味や使い方・類義語まで徹底解説!

始めは処女の如く後に脱兎の如しとは?意味や使い方・類義語まで徹底解説!
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はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとごと」という言葉を聞いたことがありますか?

初めて聞いた人も多いのではないでしょうか?

はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとごと」とは

初めてのように弱く見せて敵を油断させ、見ちがえるほどの実力を出すという意味のことわざです

  • 意味は?
  • 使い方は?
  • どうして処女と脱兎という漢字が使われているの?

この記事を読めば、3つの疑問が解決して、詳しくなれます。

はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとの如し」について、解説していきます。

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読み方はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし
ローマ字hajimeha shojono gotoku notiha dattono gotosi
意味初めてのように弱く見せて敵を油断させ、見ちがえるほどの実力を出す
使い方・相手を油断させた後で優れた力を発揮するとき
類義語なし
対義語頭でっかち尻つぼみ/竜頭蛇尾りゅうとうだび
英文・At first, it behaves like the first time, and after that it runs away like a rabbit.(最初は初めてのように振る舞い後は兎のように逃げる)
・Be alert and settle quickly(油断させ、素早く決着をつける)
目次

始めは処女の如く後は脱兎の如しとは

始めは処女の如く後は脱兎の如し

孫武そんぶという中国の武将が書いた兵法書へいほうしょ孫子そんし・九地編」という本が由来です。

兵法書とは 戦争で兵士をどう活用するか説明した本のこと

はじめは処女しょじょごとく、敵人戸てきじんとを開く。のち脱兎だっとごとく、敵拒てきふせぐにおよばず」という文章から来ています。

始めは初めてかのように弱く見せて行動し、敵を油断させて扉を開かせ、後で逃げるウサギのように素早く攻撃すれば敵は防御できない。という意味です。

  • 処女しょじょという漢字が使われている理由は、初めてで何もわからない様子を表すため使われています。
  • 脱兎だっとという漢字が使われている理由は、逃げるウギはとても速い速さで走るため使われています。

この文章の意味から、昔だけではなく現在も仕事や人間関係でなるべく力を使わずに勝つコツとして応用されています。

「意味」相手を油断させ実力を出す

はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとごと」とは初めてのように弱く見せて敵を油断させ、見ちがえるほどの実力を出すという意味です。

大したことないと思って油断していると、負けるという意味を表しています。

相手を油断させておけば、相手は何もしないのでその間に実力を出して、勝てるということです。

例えば、ゲームをしていて自分はやったことがあるのにやったことのないフリをして、相手を油断させて一気に勝負に出て勝つということです。

ことわざのイメージ

長距離走をして、最初はゆっくり走り相手を油断させ、最後に全力で走って勝つイメージです。

昔ばなしに出てくる「うさぎとかめ」です。かめはゆっくりしか進めないので、うさぎは油断して昼寝をしてしまいます。

すっかり寝過ごしたうさぎは慌ててゴールに向かいますが、すでにかめがゴールしていたという物語です。かめは「始めは処女の如く後に脱兎の如し」です。

「使い方」相手を油断させた後で優れた力を発揮する

なるぞう

なるこさん、サッカーの試合はじまったかのう?

なるこ

なるぞうさん!もう始まりましたよ!

なるぞう

おや?初めて見る選手がおるのう。大丈夫かのう。

なるこ

そうですねぇ。でもまだ始まったばかりですから。

なるぞう

あの選手ちっとも動かないのう。すっかり相手チームは油断しておるわい。試合も動かないし、わし眠くなってきた…zzz

なるこ

なるぞうさ~ん!起きてください!!寝てる場合じゃないですよ!あの選手が1点入れましたよ!

なるぞう

へ!?1点入れたじゃと?!もう試合終了じゃ!

なるこ

なるぞうさんも、あの選手も「はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとごと」ですね。

良い例と悪い例「始めは処女の如く後に脱兎の如し」

良い例

仕事をサボっていた同僚が、気が付けば仕事を終わらせていて「はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとごと」だ。

悪い例

部下が仕事に慣れてきてタメ口で話すようになった。「はじめは処女しょじょごとのち脱兎だっとごと」だ。

悪い例では後から、がさつな態度をとるという意味で使っていますが間違いです。油断するという意味で使いたいかもしれませんが、表現に注意が必要です。

使い方に気を付けたい「脱兎の如く」

脱兎だっとごととは
・素早く行動する
・逃げる

という2つの意味があります。

使い方の良い例

脱兎の如く走る

素早く走って逃げたという意味なので使い方も合っています。

悪い例

脱兎の如く嫌われる

素早く逃げるように嫌われるという意味なので使い方も間違っています。

「対義語」2つ紹介「始めは処女の如く後に脱兎の如し」

頭でっかち尻つぼみ

初めは勢いがよくて、終わりは締まりがないという意味です。

竜頭蛇尾

始めは勢いがあっても、最後はえないという意味です。

「英文」2つ紹介「始めは処女の如く後に脱兎の如し」

Unobtrusive at first, but better later

最初は目立たないが、後で優れるという意味です。

Unobtrusive(目立たない)

at first(最初)

better later(後で優れる)

Be alert and settle quickly

油断させ、素早く決着をつけるという意味です。

Be alert(油断)

settle quickly(決着をつける)

まとめ

始めは処女の如く後に脱兎の如し」の意味と使い方・具体例を交えて解説してきました。間違いやすい言葉もあるので、注意です。目立たなくても、素早く行動して実力を発揮できるように努力していけたらいいですね。

  • 意味 初めてのように目立たない行動をし、相手を油断させ逃げるウサギのように素早く行動すること 
  • 使い方 始めはあまり目立たなくても優れた力を発揮すること

読んでいただき本当にありがとうございました。

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