「引導を渡す」の意味とは?ことわざの分かりやすい使い方と例文で解説!

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「引導を渡す」ということわざを知っていますか?勝負事や口論なのでよく使われることわざですが、実は由来に意外な意味があるんです!

本記事では、「引導を渡す」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!

 

読み方 引導を渡す(いんどうをわたす)
意味 最終宣告をして諦めさせる
使い方 相手の能力を見限るとき
英文訳 give someone the final word.(最後の言葉を投げかける)
類義語 死刑宣告

苦言を呈す

 

目次

引導を渡す

引導を渡すとは

この「引導」ですが、もとは葬儀の儀式なんです

本来は、故人に最後の別れを告げ、仏様の元へ導いてあげようとする儀式なのですが

最終的な宣告や最後の別れということから、

相手を諦めさせる、命を終わらせるといったようなネガティブなことわざに変わっていきました。

「意味」最終宣告をして相手を諦めさせる

この「引導を渡す」は最終宣告をして、相手を諦めさせることや相手の命を終わらせるという意味があります。

例えば、

「お前の命も今日で終わりだ」という分に対して

「お前に人生に引導を渡してやる」というように

引導=物事を終わらせる、これで最後だという意味になります。

「引導を渡すのイメージ」

相手を諦めさせる、終わらせるといったネガティブな意味を持っていますね。また、本当の最後という意味にもなってきますので、ただ忠告や宣告をしているのではなく、もう次はないぞというより辛辣なことわざになっています。

「使い方」仕事で相手の能力を見限るとき

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]よく来てくれた、なるぞう君。君に大事な話があるんじゃ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]ほう。なんじゃ、なんじゃ?[/chat]

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]なるぞう君はやる気に溢れていて、期待しておったんじゃが、どうにも成果の方が乏しいのう…。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]精一杯の努力をしておるんじゃが、力がつかなくての…。それがどうかしたのか?[/chat]

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]非常に残念なことじゃが、解雇ということで引導を渡すぞい。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]そ、そんな…。努力してきたのにひどい話じゃい…。[/chat]

 

この例文のように、相手に最終的な宣告をして、仕事を辞めさせるという意味合いで使っています。

これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。

「例文」引導を渡す2つ紹介

会社の上司に「あとは任せた」と引導を渡された

後輩に「ダメなやつだな」と引導を渡した

悪い例では「引導」を期待や信頼、また単純な悪口として捉えてしまっています。

諦めさせるための最終的な宣告終わっていることを告げることが「引導を渡す」という意味になります。

圧倒的な実力の差を見せつけて、ライバルに引導を渡してやる

チームの監督から「戦力にならないから辞めろ」と引導を渡された

良い例では、相手に実力差を思い知らせ諦めさせる「辞めろ」という最終的な宣告を告げるという意味で「引導を渡す」を使うことができています。

「類義語」死刑宣告、苦言を呈(てい)す

死刑宣告には、死刑囚が死刑の宣告を受けるつまり人生の最後が決定する

苦言を呈すには言われた側が嫌に気分になるような注意やアドバイスをする

という意味があります。

「死刑宣告」はなかなか使う機会はありませんが、「苦言を呈す」というのは指摘や注意をするといった意味なので「引導を渡す」というよりも、辛辣にならず使いやすいですね。

「後輩の作成した資料に苦言を呈す」

「友人の無責任な行動に苦言を呈す」

「苦言を呈す」は例文のように、指摘や注意、嫌事を発言するという意味があります。

「対義語」雲の上はいつも晴れ、前途洋洋(ぜんとようよう)

「引導を渡す」は別れや終わりを意味するので、始まりや前向きな意味を持つ言葉を挙げます。

雲の上はいつも晴れには、雨でも曇りでもそこを抜ければ、きれいな青空、つまり明るい未来が待っているという意味です。

前途洋洋は今後の人生が希望溢れていて、不安や暗い気持ちが何一つないという意味を持ちます。

どちれも、別れや終わりを表すどころかこれから起こる出来事が希望や喜びに溢れています。「引導」も本来は前向きな儀式なので、少し複雑な気持ちになりますね。

「英文」give someone the final word to a friend.

この「引導に渡す」を英文にすると

「put a fork into」、「give someone the final word」となります。

この英文を使った例文を紹介します。

put a fork into a junior.(後輩に引導を渡す)

give someone the final word to a friend.(友人に引導を渡す)

この「put a fork into」は直訳するとフォークを突き刺すという意味になります。

では、なぜ「引導を渡す」という意味になったのかといいますと、料理の最後に食材の焼き加減をフォークを刺して確認することからきていて、最後に行うことというのが引導を渡すという意味につながっています。

「give someone the final word」は最後の言葉を投げかけるという意味ですので、「引導を渡す」の意味に当てはまっていますね。

まとめ

以上が「引導を渡す」の意味や分かりやすい使い方になります。

葬式で仏様の元に送る儀式「引導」が由来となっている

相手への最後の宣告して諦めさせる、終わりであることを告げるという意味

このことわざの由来である「引導」は故人に最後の別れを告げる、仏様の元へと送り出すといった前向きな意味を持ちます。

ですので、葬式で引導を渡す際は故人の方を笑顔でお見送りしましょう!

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