「一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)」ということわざをご存じでしょうか?聞いたことも見たこともないという方がほとんどではないでしょうか?あまり知られていないことわざだと思います。
本記事では、「一将功成りて万骨枯る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる) |
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意味 | 功績が目立つ人の影には、それを支えた無数の人の努力・犠牲があるということ。 |
使い方 | 成功したとき。 |
英文訳 | What millions died that Caesar might be great?
(帝王が偉大になるために何百万人の者が死んだか) |
類義語 | 小の虫を殺して大の虫を助ける |
一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
「一将功成りて万骨枯る」とは、一人の将軍が権力を持つには、無名で将軍に仕え犠牲となった一万人の兵士が骨と化して戦場で戦っていたという意味です。
家来や今でいう部下など、身分が下の者の努力や苦労を忘れるな、という戒めの意味を含んでいます。
由来「一将功成りて万骨枯る」
曹松の詩『己亥の歳』に「君に憑む、話る莫れ封候の事(君たちに頼む、功績によって諸侯に取り立てられたいなどと言わないで欲しい)」とあるのに基づいています。
「一将功成って万骨枯る」ともいいます。
「意味」下の者を忘れるなという戒めである
一人の成功者の影には、一万人分の頑張りがあるという意味です。
「ことわざのイメージ」
昔の戦いの時をイメージしてください。何万人という家来が先頭に立って戦っていました。その一方で将軍などトップに立つ人は決して、殺されないように守られていました。
今も、会社では社長の影には何千人という社員が毎日、汗水たらして働いていますね。そういう家来や部下に対する感謝を忘れるなという意味があります。
「使い方」戒めをするとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]会社で課長になったそうじゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうなんです!頑張ります![/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]上に立つ人間として、部下などに対する感謝を忘れてはならぬぞ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はい。一将功成りて万骨枯るですね。[/chat]
この例文のように、上に立つ立場になったときの戒めという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」部下に感謝するとき
一将功成りて万骨枯るだ。部下にやらせよう。
ここでは感謝ではなく、自分の為に働いてくれる部下は沢山いるという意味で使っていますね。
一将功成りて万骨枯るだ。たまにはご飯をごちそうしよう。
部下に対する感謝を感じますね。
「類義語」 小の虫を殺して大の虫を助ける
小さなこと・小さな虫は犠牲にしても、重要なこと・大きな虫を守るという意味です。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]例文じゃ。
小の虫を殺して大の虫を助けるとあるように、枯れている葉を切った。[/chat]
「英文」What millions died that Caesar might be great?(帝王が偉大になるために何百万人の者が死んだか)
外国でも同様に戦争をしていた時代を経ているからこそ、このような多くの犠牲の上に帝王が存在するという意味の例文があるのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
成功している人や上に立つ人の影には、多くの犠牲や努力・苦労がある
「一将功成りて万骨枯る」にはこのような意味がありましたね。
成功している人は必ず、部下や下の人に感謝をしていると思います。部下などに対して大きな態度を取っている人は、部下に見捨てられてしまったり、いざという時に協力してくれなかったりすると思います。
部下に限らず、他人に対する感謝の気持ちを忘れないことが大事だと思います。
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