「一陽来復」ということわざを知っていますか?よく見るけど、ことわざの意味は分からない…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
「一陽来復」とは、縁起がいいことわざです。長い冬が終わり、春が訪れることを意味する「冬至」を表す言葉です。寒い時期から暖かくなるイメージから、不遇のときが続いた後、ようやく幸運に向かっていくことも意味しています。人生は、いろいろと辛いこともありますよね。悪い状況の後には、良いことが巡ってくるから希望を持ち続けましょう。
本記事では、言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 一陽来復(いちようらいふく) |
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意味 | 長い冬が終わり、春が訪れること。冬至のこと。
不遇のときが続いた後、ようやく幸運に向かっていくこと。 |
使い方 | 辛い出来事の後に、明るい兆しが訪れるときに使う |
英文訳 | The darkest hour is before the dawn.(夜明け前が一番暗い) |
類義語 | 重見天日/枯木竜吟/雲散霧消 |
一陽来復
「一陽来復」=冬至(旧暦11月)とは、太陽運行の始まり(新年の日)のことを意味します。冬の間の寒くて一番辛い陰の状態から、陽の状態の春がやってくるという意味です。
陰と陽とは、中国の周の時代の占いの理論、方法を説明した本の「易経」の中に出てくる言葉です。占いの根底にある考え方です。「宇宙の万物を支配する、2つの相反する性質を持つ気」のことです。
- 陽=積極的なもの 昼・日・男・春・奇数など
- 陰=消極的なもの 夜・月・女・冬・偶数など
冬至とは、二十四節気のひとつ、北半球において昼の時間が最も短くなる日のことです。その冬至を境に、一日一日と、日が長くなり、暖かくなっていきます。
・旧暦11月とは、旧暦(太陰太陽暦)での冬至を含む11月のことです。
・新暦では11月下旬から1月上旬ごろにあたります。
・日本では、11月の別名は霜月(しもつき)とも呼ばれています。
万物の生成を陰と陽の二気に分ける考え方から、冬至をいう。夜を陰、昼を陽として1年を立春から大寒までの二十四節気に分けると、冬至が陰の極点となる。したがってこの日から陽がふたたび増してくることになる。古くはこの日を一陽来復または一陽嘉節(かせつ)として祝った。冬至と11月1日が重なる朔旦(さくたん)冬至などは、よりめでたいことであった。こうしたことから、春が巡ってくることや、めでたいことがふたたびくることを一陽来復というようになった。
[佐々木勝]出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) 日本大百科全書(ニッポニカ)について
『穴八幡宮』 金運アップのご利益!
金運アップにご利益があるという神社が、『穴八幡宮』です。その年の冬至の日から節分の日までの約一か月半の期間限定で参拝者が「一陽来復御守」という有難い御守を領布されます。
『穴八幡宮』で授かった「一陽来復御守」は、2種類あります。一つは、お財布などに入れる「一陽来復 懐中御守」一体400円。もう一つは、「一陽来復御守(おふだ)」一体1000円です。黄色の福財布一体800円は通帳にいれておくと金運アップするそうです。
「一陽来復御守」は独特な祀り方があります。冬至、大晦日、節分の三日間の内の都合が良い日の深夜0時直後に、家族が集まる部屋の中央に方位磁石を置き、その年の定められた恵方の方角に向けて、柱か壁のなるべく高いところに貼ってお祀りするのです。屋台が出ていれば、一陽来復用の台紙500円が販売されているので、真ん中の両面テープをはがして、御守を貼れば、簡単綺麗に貼ることができます。決して、画鋲などを刺して貼り付けてはいけません。
一旦お祀りした御守はそのまま一年間動かさないでください。御守をお祀りすると、お金の繰りが良くなると言われています。もしも御守が、剥がれ落ちてしまったら、貼り直さず、『穴八幡宮』に返納してください。御守が落ちてしまって『ショック!』大丈夫です。悪いものが落ちて、良いものがくるということとも言えます。指定された日に、正しい方角と時間を守って貼った御守は、落ちてしまっても、ご利益は一年続くそうですので、ご安心くださいね。返納するときに、神様に手を合わせ、落ちた経緯を説明してお参りください。
なお、一陽来復御守の配布期間中は御朱印の受付しておりませんので、ご注意してください。
一陽来復御守は商売繫盛、金運アップの御守として江戸時代から続いていて大変人気です。
『穴八幡宮』へのアクセス
東京都新宿区西早稲田2-1-11
電車では:JR高田馬場駅で東京メトロ東西線に乗り換え、
早稲田駅下車、徒歩3分
バスでは:高田馬場駅から都営バス 学02・早77・早81
「馬場下町」停留所下車
「意味」冬が終わり春が来る
「一陽来復」は、一陽嘉節=冬至
長い冬が終わり、春が訪れること。冬至のことです。
冬至の日に、無病息災を祈って柚子風呂に入ったり、粥や南瓜を食べると良いと言われています。
不遇のときが続いた後、ようやく幸運に向かっていくことです。
「ことわざのイメージ」
辛く寒い冬が終わり、これから暖かい春が来ると思うと、心が明るくなりますね。何か良いことがありそうな希望のあるイメージですね。
「使い方」きっと良くなる
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この間、敷居に小指が引っかかって転んで、足の小指の骨を折ってのぉ…。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]うわっ。それは痛かったですね。想像しただけで痛そう…。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]やっと、靴が履けるようになったんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それは良かったですね。一陽来復って言いますから、これからきっと良いことがありますよ。[/chat]
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」開運の兆し
テレビで話題になった商品が売れすぎて「一陽来復」だったのに、材料が手に入らなくて商品が作れなくなった。
すごく好調だったのに、何かが原因で、できなくなってしまった。良い事から、悪いほうに向かうときには使いません。
雨の日も、雪の日も、欠かさずダンスの練習に励んでいたが、思わぬ交通事故にあい、しばらく入院していた。ようやく元気になり、ついに芸能界のデビュー日が決まった「一陽来復」が来たようだ。わくわくしてきた。
辛い出来事の後に、明るい兆しが訪れるときに使うのは良い例です。
「類義語」を3つ紹介
重見天日(ちょうけんてんじつ)
・悪い状況から抜け出し、再び良い方向に向かうこと
枯木竜吟(こぼくりょうぎん)
・苦しい状況から抜け出して生を得ること
雲散霧消(うんさんむしょう)
・雲や霧が晴れて良いことが訪れる
「対義語」を2つ紹介
・楽あれば苦あり
・山あり谷あり
まさに、人生いろいろ、良いときもあれば、悪いときもあります。
「英文訳」2つ紹介
The darkest hour is before the dawn.(夜明け前が一番暗い)
Luck has finally come my way.(ついに運が向いてきた)
夜明け前が一番暗いですが、それ以上に暗くなることはありません。あとは明るくなるだけです。「ぱぁっ」と希望が湧いてきますね。
まとめ
「一陽来復」とは、縁起がいいことわざです。長い冬が終わり、春が訪れることを意味する「冬至」を表す言葉です。寒い時期から暖かくなるイメージから、不遇のときが続いた後、ようやく幸運に向かっていくことも意味しています。人生は、いろいろと辛いこともありますよね。悪い状況の後には、良いことが巡ってくるので希望を持ち続けましょう。
意味は、長い冬が終わり、春が訪れること。冬至のことです。
不遇のときが続いた後、ようやく幸運に向かっていくことです。
使い方は、辛い出来事の後に、明るい兆しが訪れるときに使うのが良い使い方です。
「一陽来福」と書くのは誤り。本来は、再び良い状態に戻るという意味でつかわれるので、「一陽来復」と書くのが良いと思います。
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