「一擲千金」は、一時に惜しげもなく大金を使うことや、豪快な振る舞いのことです。思いっきり盛大に全財産を、宇宙旅行などに使ってみたいですね。まあ、全財産でも足りないかもしれませんが…。
本記事では、「一擲千金」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 一擲千金(いってきせんきん) |
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意味 | 一時に惜しげもなく大金を使うこと。豪快な振る舞いや思い切りのよさ |
使い方 | 大仕事や勝負に運命をかけるとき。 |
英文訳 |
being lavish with one`s money(その人のお金を惜しまない事) spending a huge sum of money at once on a treat (一度にご馳走に抱擁のお金をつかうこと) |
類義語 | 乾坤一擲/千金一擲/一擲百万/豪快奔放/一六勝負 |
対義語 | 一毛不抜/愛財如命/一攫千金 |
一擲千金
「擲」とは、投げる・投げ出すの意味です。
「千金」は、大金の意味で、一度に大金を投げ出すの意味です。
呉象之・詩『少年行』の一擲千金 渾べて是れ胆(すべて男気の為せるわざ)、「劉毅は家に担石の儲無けれども、樗蒲百万を一擲す」(家にわずかな蓄えしかないけれども、博打うつとき一度に百万を賭けてしまうような太っ腹である)」とあるのに基づいています。
一擲千金 渾べて是れ胆
- 一擲千金 … 一度に千金を投げ出す。一つのことに思い切って大金をつぎ込むこと。擲は、惜しげもなく投げ捨てること。『宋書』武帝本紀上に「劉毅は家に担石の儲無けれども、樗蒲百万を一擲す」(劉毅家無擔石之儲、樗蒲一擲百萬)とある。担石之儲は、僅かな蓄え。樗蒲は、ばくち。ウィキソース「宋書/卷1」参照。
- 渾 … すべて。全部。すっかり。
- 渾是胆 … すべて男気の為せる業。胆は、胆力。度胸。「蜀志」趙雲伝の注に「子竜は一身都て是れ胆なり」(子龍一身都是膽也)とある。子竜は、趙雲の字。ウィキソース「三國志/卷36」参照。
「意味」気前よくお金を使う
一擲千金とは、豪快な振る舞いをすること、思いきって大胆なことをすること。また、一度に惜しげもなく大金を使うことのたとえです。賭け事をして、一度の勝負に大金をかけるという意味でもあります。
「ことわざのイメージ」
気前よく、大金を使ってみたい。でも、後の生活を考えると怖くて、とてもそんな勇気はでないなぁ…。気にせずに、使えるような人になりたいです。
「使い方」豪快にお金を使う
「一擲千金」で宝くじを買おうとする二人…。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]宝くじを買いに行くぞ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]私も、当たる気がするので、一緒にいきましょう。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]退職金で、宝くじに当たったら、世界一周旅行に行こうな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]一擲千金を使って宝くじ買うぐらいなら、手っ取り早くそのお金で、今世界一周旅行に行きましょうよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]おお、そうじゃな。すぐに準備するぞ。[/chat]
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」一擲千金の悪い例と良い例
社長は、会社は儲かっているのに一擲千金で、社員にボーナスを出さない。
こんなケチケチしてボーナスを出さないのは悪い例です。
投資で成功した彼は、一擲千金で海外に豪邸とクルーズ船を買い、豪遊をしていて羨ましいかぎりだ。
豪快にお金を使うことに使うのは良い例です。
「類義語」一擲千金5つ紹介
乾坤一擲
運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。天下をかけて一度さいころを投げる意から。 「乾」は天、「坤」は地の意。「一擲」はひとたび投げること。「一擲乾坤」ともいう。
千金一擲
一度に豪快に金銭を使うこと。または、思い切りよく行動すること。
一擲百万
一度に100万のお金を使うこと。
豪快奔放
堂々と力強く、自分の思うままに振る舞うこと。これは、堂々として力にあふれ、気持ちのよいさまを意味する
一六勝負
サイコロの目に一が出るか六が出るかで勝負を争うばくちのこと。転じて、のるか反るか運まかせの冒険的な行動のこと。
「対義語」一擲千金3つ紹介
一毛不抜
非常に物惜しみすること。非常にケチな人、利己的な人のたとえ。自分のものは毛一本すら惜しんで抜こうとしないことから。
愛財如命
財産を命よりも大切にすること。金銭に貧欲でケチである。
一攫千金
一度に、たやすく大きな利益を得ること。
「英文」一擲千金2つ紹介
being lavish with one`s money
・その人のお金を豪快に、惜しまないこと
lavish(豪華)
spending a huge sum of money at once on a treat
・一度にご馳走に巨額のお金をつかうこと
spending(支出)、huge sum(巨額)、treat(扱う)
まとめ
「一擲千金」は、一時に惜しげもなく大金を使うことや、豪快な振る舞いのことです。高級ブランド店で「ここからここまで全部買わせていただくわ」と言ってみたいものです。さぞかし、気持ちいいでしょうね。
意味は、豪快な振る舞いをすること、思いきって大胆なことをすること。また、一度に惜しげもなく大金を使うことのたとえです。賭け事をして、一度の勝負に大金をかけるという意味でもあります。
使い方は、豪快に気前よく、お金を使うことに使います。
一擲千金は、気前よく豪快にお金を使うことで肯定的な意味で使います。
一攫千金は、一度に、たやすく大きな利益を得ることなので、対義語になります。
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