あなたは「事実は小説より奇なり」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、「現実に起こる出来事は、作られた物語の中で起こることよりも不思議で、面白いものだ」という意味のことわざです。
とはいえ、「小説より面白いことなんて、そうそう起こらないのでは?」と思いますよね!
それでは、どんな時に使うのでしょうか?
本記事では、「事実は小説より奇なり」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 事実は小説よりも奇なり(じじつはしょうせつよりもきなり) |
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意味 | 現実に起こる出来事は、作られた物語の中で起こることよりも不思議で、面白いものだということ。 |
使い方 | そんなことがあるなんて・・・事実は小説よりも奇なりって言うけど、本当ですね。 |
英文訳 | Fact[Truth] is stranger than fiction.(事実は小説よりも奇なり) |
類義語 | 噓のような本当の話 |
事実は小説よりも奇なりとは
「事実は小説より奇なり」という言葉の由来は、イギリスの詩人バイロンの16編からなる未完の長編叙事詩「ドン・ジュアン」だと言われています。
奇妙なことだが、真実だ、真実は常に奇妙であり。
作り事(フィクション)よりも奇妙だから。バイロン『ドン・ジュアン』第14歌第101連(小川和夫訳(冨山房1993)下p. 375))
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]なんだかちょっと難しいですねぇ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]そうだなぁ。『ドン・ジュアン』っていうのは、人妻との恋に落ちた青年ドン・ジュアンが、スペインから国外に逃れて、途中奴隷になったりしつつ、なんやかんやで最後の方ではイギリスで支配階級を冷嘲する詩人になっている話なんじゃが…[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]えぇ…ドン・ジュアンさん、波乱万丈ですね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]確か14編なら、支配階級を風刺する詩人になっているはずじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]なるほど。詩人の表現を日本語にしたから、余計難しく感じる表現になっているわけですね。[/chat]
というわけで、「事実は小説より奇なり」の由来となったのは、バイロンの『ドン・ジュアン』でした。
叙事詩とは、物事、出来事を記述する形の韻文であり、加えてある程度の長さを持つものである。(参考:Wikipedia)
「意味」現実に起こることは、小説よりも不思議で面白い!
「事実は小説よりも奇なり」でも何となくの意味は分かりますが、「現実は小説よりも奇なり」と言い換えてみると、より分かりやすいかもしれませんね。
ただ、実際には小説を超えるほど珍しいことなんて、そうそう起こらないので、意外性としてはそこまでではなくとも「意外だなぁ」「不思議なことがあるもんだなぁ」というニュアンスで使うこともあります。
「事実は小説よりも奇なりのイメージ」
・想像もしたことがないほど思いがけないこと。
・意外性としてはそこまでではなくても、珍しいこと・意外なこと。
「使い方」事実は小説よりも奇なり 会話形式で紹介!
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ねぇ、なるぞうさん。この間保護した犬ね、警察にも保護施設とかにも連絡はしてあるけど、このまま飼い主が現れなかったら、うちで面倒を見たいんだけど、良いかしら。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうだな、そうするか。なぜか犬が迷い込んでくること多くて、犬の世話も慣れたもんじゃよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それにしても、私たちが付き合い始めたきっかけも、お互い迷い犬を気にかけて世話していたことでしたね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうだったな!そういえば、息子夫婦もうちで迷い犬を保護したことがきっかけで知り合ったんだっけ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうそう、確か嫁が飼い主だったんですよね。まさか迷い犬が縁結びをしてくれてるなんて、事実は小説よりも奇なりと言いますが、本当ですね。[/chat]
「例文」悪い例・良い例を1つずつ紹介!
トーストを口にくわえ、ダッシュで角を曲がってみたが、何も起こらなかった。事実は小説よりも奇なりと言うのに、おかしいな。
まず、起こそうと思って自発的に行動している時点で「事実は小説よりも奇なり」のことわざが持つ「予想外のことが起こり、それを不思議で面白い」と感じるニュアンスが失われてしまいます。
それに、トーストを口にくわえてダッシュで角を曲がって誰かと出会うというのは、どちらかと言えばベタな展開なので、もし本当に曲がり角で誰かと出会ったところで「小説よりも奇なり」の部分とも合わないですね。
したがって、この使い方は誤りだと言えるでしょう。
ちょっと聞いて!旅先で知り合った人が合コンのメンバーにいて、すごく盛り上がっていい感じだと思ってたのに…小学校の時の同級生の旦那だったの!
事実は小説よりも奇なりって言うけど…そんな展開望んでいなかったわ!
まずは旅先で知り合った人と偶然再会するというのが、レアなケースだと言えるでしょう。
そこから恋愛に発展するのも、なかなかドラマチックですよね!
それが更に既婚者で知り合いの旦那さんだったなんて…ますますレアケースです。
この例文の女性には同情しますが、「事実は小説よりも奇なり」の使い方としては合っていますね。
「類義語」事実は小説よりも奇なり 類義語はあるの?
「事実は小説より奇なり」の類義語として該当することわざはありません。
ただ、ほぼ同じように使える言葉として「嘘のような本当の話」という言葉があります。
これも「予想もしていなかったことが起きた」というニュアンスですね。
嘘のような本当の話だけど、さっきこんなことがあったんだ…
この例文を「事実は小説より奇なり」で代用しても、使い方の章で紹介した例文を「噓のような本当の話」で代用しても、同じような意味になります。
「対義語」事実は小説よりも奇なり 対義語は?
「事実は小説より奇なり」の対義語として該当することわざはありません。
ただ、「想像もしていなかったような不思議なことが起きた」というニュアンスを考えると、「平凡なこと」を指す言葉を対義語と考えることもできるでしょう。
もしくはそのまま「小説のようなことは、めったに起こらない」とも表現できます。
「英文」事実は小説より奇なり 英文を紹介!
Fact[Truth] is stranger than fiction.(真実は小説よりも奇なり)
由来となったのがイギリスの詩人バイロンの言葉なので、由来となった英文を紹介しています。
ところで、『ドン・ジュアン』自体はフィクションなのですが、フィクションの中の人物に「事実は小説より奇なり」と言わせることによって、よりリアリティを感じさせています。
ちょっと面白いですよね。
まとめ
「事実は小説より奇なり」の意味・類義語・対義語をご紹介させていただきました!
・「事実は小説より奇なり」とは、現実に起こる出来事は、作られた物語の中で起こることよりも不思議で、面白いものだということ。
・英語のことわざでは、”Fact[Truth] is stranger than fiction.”
・類義語として定められているものはないが、「噓のような本当の話」という言葉が意味合いもニュアンスも近い。
・対義語として定められているものはないが、「小説のようなことは、めったに起こらない」と、反対の意味を表現することができる。
「事実は小説より奇なり」の理解を深められたでしょうか?
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
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