「株を守りて兎を待つ」の意味とは?類義語や対義語、使い方を詳しく解説!

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あなたは「株を守りて兎を待つ」ということわざを知っていますか?

たとえば何かにチャレンジしたとき、たまたまうまく出来たのを次もうまく行くだろうと思い込み、何の努力もしない人

たとえばやり方は決まっているけど、もっと良い方法があるのに「今のままでも成果を出せるから良いでしょ。」と変わろうとしない人

そんな人を表すことわざです。

この記事では「株を守りて兎を待つ」について詳しく解説していきます。

ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

読み方 かぶまもりてうさぎ
意味 古い習慣や、過去に偶然成功した経験にこだわり、いつまでも進歩がなかったり融通ゆうずうかないことのたとえ。
使い方 いつまでも成長しなかったり、機転が利かなかったりすること
類義語 いつもやなぎした泥鰌どじょうらぬ
琴柱ことじにかわ
朔日ついたちごともちえぬ
ふねこくみてけんもと
対義語 のぞへんおう
英文 Protect the stump and wait for the rabbit.
Stick to previous success, no progress.
目次

かぶまもりてうさぎつ」とは

株を守りて兎を待つ 意味

~由来~ 韓非子かんぴし

春秋時代の中国でのこと。ある日、そうという国の農夫が畑を耕していると、近くにあった木の切り株に、一匹のウサギが走って来てぶつかり、死んでしまいました。苦労もなくウサギを手に入れた彼は、以来、農具を捨ててしまい、またウサギがぶつかるのを待ってその切り株を見守っていました。しかし、ウサギは一向に手に入らず、国中の笑い者になったということです。

引用元:コトバンク

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]春秋しゅんしゅう時代とは古代中国におけるしゅうおうちょうの後半期に位置する時代なんじゃ。
周が東西に分裂した紀元前771年から、現在の山西省さんせいしょう一帯を占めていた大国「しん」が三国に分裂した紀元前5世紀までの、およそ320年に渡る期間を指すんじゃよ。

参考:Wikipedia[/chat]

 

「意味」過去の偶然の成功にこだわり進歩がないということ

株を守りて兎を待つ」は古い習慣や、過去に偶然ぐうぜん成功した経験にこだわり、いつまでも進歩がなかったり融通ゆうずうかないことという意味です。

「株を守りて兎を待つのイメージ」

たまたま”まぐれ”でうまく行ったことを次もうまく行くと思い込んで、努力もせずに成果だけ得ようとする状況を表すことわざです。
それでは成長することは出来ませんね。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]たまたまうまく行ったことに味をしめて、同じようにしてもう一度成功しようとするたとえじゃな。
古くからの習慣にこだわって時代に合わせることを知らぬたとえとしても使われるんじゃ。
[/chat]

「使い方」いつまでも進歩がなかったり融通が利かないとき

株を守りて兎を待つ 使い方

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]いよいよ明日はゲートボール大会じゃなぁ[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]ちゃんと練習はしたんですか?[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]前回もいきなりすけを頼まれて、なんの準備もなしにうまく出来たから今回も大丈夫じゃろう。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]前回はそうでも株を守りて兎を待つで、今回もうまく行くとは限りませんよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なあに、大丈夫じゃよ[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]どうなっても知りませんよ…[/chat]

 

この例文のように過去に偶然成功した経験にこだわり、いつまでも進歩がない、また融通が利かないという意味合いなどで使います。

これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。

「例文」何の成長も得ようとしないとき

株を守りて兎を待つ 例文

●一度うまく行ったからと言って、何の準備もせずにテストに挑むのは株を守りて兎を待つというものだよ。

●次の計画も成功させたいなら、株を守りて兎を待つではいけないよ。

株を守りて兎を待つような事ばかりしていては、出世も成功もないぞ。

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]どの例文も「以前の成功にこだわり進歩しない」という意味で使われていますね。[/chat]

彼女はひとつも成績を残せていないのに、株を守りて兎を待つで偶然うまく行くことを待っているんだ。

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]過去に何の成功もしていないのに、ただ成功することを待っているという意味で使うのは間違いじゃよ。[/chat]

「類義語」株を守りて兎を待つ4つ紹介

株を守りて兎を待つ 類義語

いつもやなぎした泥鰌どじょうらぬ

一度うまくいったからといって、その後も必ずうまくいくというわけではない。

(例文)「いつも柳の下に泥鰌はおらぬ」で、より良くする努力をしないと売り上げは伸ばせないよ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]たまたま柳の下で泥鰌を捕まえられたからといって、また捕まえられるとは限らんのじゃ。[/chat]

琴柱ことじにかわ

融通ゆうずうがきかないこと。

(例文)ルールに縛られて「琴柱に膠す」では、みんな離れて行っちゃうよ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]琴
琴柱ことじ』とは琴のどうの上に立ててげんを支え、音を調節する道具のことじゃ。
にかわ』とは獣類じゅうるいの骨・皮・腸などを水で煮た液を乾かし固めたもので、ゼラチンが主成分の接着剤のことじゃ。
琴柱を動かせないように膠でとめると、調子を変える事が出来なくなることから生まれたことわざじゃよ。
[/chat]

朔日ついたちごともちえぬ

世の中はいつも良いことばかりあるとは限らない。

(例文)いつものレストランでサービスがなかったと怒っていたけど、「朔日毎に餅は食えぬ」で、厚意こういを当然のことと思うのは間違っているよ。

厚意=思いやりの意。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]『朔日ついたち』とは陰暦で月の第一日のことじゃ。
陰暦』とは日本の旧暦(月の満ち欠けを主とし太陽の運行を合わせて考え作った歴)のことじゃよ。[/chat]

ふねこくみてけんもと

時勢じせいの移ることを知らず、いたずらに古いしきたりを守ること。

(例文)慣れたやり方は楽だけど、「舟に刻みて剣を求む」で、時代に合わせてやり方を変えていかないと生き残れないよ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]紀元前きげんぜん数世紀前の中国の話じゃ。
舟から剣を落とした人が、「ここから落ちた」と舟のへりにきざをつけ、舟が止まってからもぐって探したんじゃ。
舟はだいぶ動いておったから、当然剣は見つからなかったんじゃよ。
ちょっとマヌケじゃな…。[/chat]

 

「対義語」株を守りて兎を待つ1つ紹介

株を守りて兎を待つ 対義語

のぞへんおう

その時、その場に応じて、適切な処置をとる。臨機応変。

(例文)彼は「機に臨み変に応ず」を心得ているから、安心して任せておけるね。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]古代中国の歴史書『南史なんし』に残されている、りょうの総司令官で皇帝の信頼も厚かった蕭明しょうめいが将軍たちに対し「われみずから機に臨みて変を制す。多言たげんするなかれ。」と語ったことが由来と言われているんじゃ。[/chat]

吾自ら機に臨みて変を制す。多言する勿れ。』は「私は状況に応じて自分自身でうまくおさえられるのだから、余計なことは言わないでくれ。」という意味です。

南史なんしとは

中国、二十四史の一。唐の李延寿撰。高宗(649〜683)の時に成立。南朝の宋・斉・梁・陳の4代の史書を1書に編纂(へんさん)しなおしたもの。本紀10巻、列伝70巻から成り、全80巻。
引用元:Weblio辞書

 

「英文」株を守りて兎を待つ2つ紹介

株を守りて兎を待つ 英文

Protect the stump and wait for the rabbit.

株を守りて兎を待つ。
Protect=守る
stump=切り株
wait for the rabbit=兎を待つ

こちらは、ことわざ通りの意味です。

Stick to previous success, no progress.

以前の成功にこだわり、進歩がない。
Stick to previous=前に固執する
success=成功
no progress=進歩がない

一度、成功したからと次も同じように成功できるとは限りませんよね。
少しづつでもステップアップして、自分自身を成長させたいものですね。

 

まとめ

株を守りて兎を待つ」ということわざについて解説してきましたが、いかがでしたか?

意味古い習慣や、過去に偶然成功した経験にこだわり、いつまでも進歩がなかったり融通ゆうずうかないことのたとえです。

使い方いつまでも成長しなかったり、機転が利かなかったりすることを表すときに使います。

過去に何の成功もしていないのに、ただ成功することを待っているという意味で使うのは間違いなので注意しましょう。

仕事でも学習でも、やり方を見直して改善していく努力は必要ですよね。

そうする事で、その後の自分が大きく成長できるのだと思います。

どうせやるなら自分自身で限界を作らず、どこまでも上を目指して行きたいですね。

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