蟹は甲羅に似せて穴を掘る(かにはこうらににせてあなをほる)とは?意味や例文を紹介!

蟹は甲羅に似せて穴を掘る
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「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」ということわざを知っていますか?

「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」はビジネスシーンや、役割分担を決める中で非常に重要になってくる言葉です。

本記事では、「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!

読み方 かに甲羅こうらせてあな
意味 人はその身分や力量にふさわしい言動をしたり、望みを持ったりするという意味です。
使い方 相手が間違った方向への考えを、指摘する時に使います。
英文訳 「Cut your coat according to your cloth.」「The crab digs a hole that fits(suits) its shell.」
類義語 「根性に似せて家を作る」「一升徳利に二升は入らぬ」

 

目次

かに甲羅こうらせてあな

蟹は甲羅に似せて穴を掘る

「意味」分にふさわしい考えや行動をとろう

大きな蟹は大きな穴を、小さな蟹は小さいな穴を砂に掘って住まいを作ることから、人もそれぞれの実力や能力に応じた欲望を持ち、分にふさわしい考えや行動をとることが一番良いということです。

「ことわざのイメージ」

蟹は淡水、汽水、沿岸域、深海、洞窟までさまざまな水域に色々な蟹が生息します。蟹の身体に見合っていない巣穴では、水鳥や他の動物に見つかって食べられてしまいます。その為、自分の身体サイズに合った巣穴に住むことが蟹にとって非常に重要なのです。

それを人間に当てはめたのが「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」です。

[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ほほぉ。カニの住まい探しは、命懸けなんじゃな。[/chat]

人はそれぞれキャパシティを持ち合わせており、それが大きい人も小さい人もいます。急に知識を詰め込みすぎてしまうと、頭がパンクしそうにな人もいれば、平気そうな人もいますよね。キャパシティーが大きい人も小さい人も、それ相応のプロジェクトを任され、任された仕事で大きく成果を出す努力が必要になってきます。「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」はビジネスシーンや、役割分担を決める中で非常に重要になってくる言葉です。

[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるほど。その人にしか任せられない仕事もあるんじゃな。[/chat]

「使い方」身の丈に合っているか見極めを

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]今度臨時収入が入るよ。何を買おうか?[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]家のローンの支払いか、孫の入学祝いだね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]余ったら、世界一周旅行へ行こう![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]いくらなんでも非現実的ですよ。蟹は甲羅に似せて穴を掘というでしょ。身の丈に合ったお金の使い方を考えましょう。[/chat]

この例文のように、お金の使い方や、身の丈に合っている行動なのかを見極めるシーンでも使われます。

「例文」ちゃんと前進しよう

僕は数学が苦手なので、蟹は甲羅に似せて穴を掘という言葉通り課題もやらないし、ノートも取らない。

自分の身の丈を知り、今はそれに合った生活を送るのが、今後の成長につながるという意味合いが正しいですが、悪い例は、そもそも自分の身の丈を測ってすらいないですよね?このような怠惰たいだな状態を表す言葉ではないですね。

プロ野球選手の日常を動画サイトで見てから、トレーニング方法や食事のメニューを真似したいと母に頼むと、「あなたはまだ中学生。蟹は甲羅に似せて穴を掘る。身の丈に合った生活を送りなさい」と反対された。

プロの選手と、普通の中学生が求められている成果は全く違います。「何事も現在の自分の状況を正確に判断ができなければ、正しい方向に進むことはできないよ」とお母さんから指導されています。このように相手に正しい方向を教えてあげるように使うと良いです。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]違いは、ちゃんと前に進もうとしているのか、ただなまけているだけなのか じゃな[/chat]

「類義語」蟹は甲羅に似せて穴を掘る2つ紹介

根性に似せて家を作る

必要以上に欲張ることなく満足すれば、無理をしたり不正に働かないで済むのだから、人から辱しめを受けることなく安泰あんたいでいられるという意味です。

(例)バイキングで元を取りたかったので、いつも食べている倍の量の料理を盛ってきたら、「そんなに食べれるの?まるで、根性に似せて家を作るだよ」と呆れられた。

一升徳利いっしょうとっくり二升にしょうは入らぬ

一升と決まった入れ物には、どう頑張っても一升しか入らないことから、ものには限界があり、それ以上を望んでも無理だということです。

(例)子供の頭が柔らかい内に色々覚えさせたくて、毎日英会話や書道やサッカーなどの習い事をさせたら、もう疲れたからと全部やめたいと言われてしまった。一升徳利に二升入らぬだったと反省した。

「英文」蟹は甲羅に似せて穴を掘る2つ紹介

Cut your coat according to your cloth.

(分相応な生活をすれ。または、身分相応に暮らせ)

【直訳】持っている布地に合わせて上着を作る。

The crab digs a hole that fits(suits) its shell.

(蟹は甲羅に似せて穴を掘る)

まとめ

いかががでしたでしょうか?

・現在の自分のキャパシティーをしっかり見極めよう。

・自分に求められていることは何なのか知ろう。

・怠惰になる意味合いではなく、しっかり前進するために使おう。

成果を出そうとするときに、ついつい理想に逃げてしまいがちですよね。

そんな時にこの言葉を思い出すことで、はっと我にかえります。

「所詮その人が元々持っているキャパシティーの範囲でしか成果は上げられないんでしょう?」ということになるかもしれませんが、言い換えれば「今の自分の甲羅(キャパシティー)のサイズを知れば、努力次第で大きくできる」ということでもあります。

大きな理想や目標を持つことが駄目なのではなく、実際に叶えていくなら、まずは自分を知ってからという言葉なのです。

皆さんの生活でもこのようなシーンはありますか?

そんな時にこの記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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