「金時の火事見舞い」ということわざを知っていますか?
金時の火事見舞いとは「飲酒により顔が真っ赤になる様子」という意味合いで使われます。
[chat face=”usapon.png” name=”うさぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]金時??金時って言ったら金時豆??[/chat]
[chat face=”kuma.png” name=”くまぽん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]宇治金時や鳴門金時もあるよ!金時って言葉のつく食べ物っていっぱいあるけど、何か関係あるのかなあ?[/chat]
うさぽん、くまぽん、二人とも食べ物の金時が気になってるようですね(笑)
本記事では、「金時の火事見舞い」ということわざの意味や使い方など徹底解説していきます!
さて、うさぽんとくまぽんの疑問は解決するのでしょうか^^
早速見ていきましょう!
読み方 | 金時の火事見舞い(きんときのかじみまい) |
---|---|
意味 | 飲酒により顔が真っ赤になる様子 |
使い方 | 顔が赤いとき |
英文訳 | to blush(赤面する)
to flush(赤面する) to turn red(顔が赤くなる) |
類義語 | 金時が酒に酔ったよう/金時の醤油炊き/猿の火事見舞い/猿の花見/満面朱を注ぐ |
「金時の火事見舞い」とは
[box01 title=”由来”]
まず「金時」とは実在の人物であり、源頼光の四天王の一人「坂田金時」です。
坂田金時は元々赤ら顔だったのですが、坂田金時が火事見舞いに行くと炎の熱気でさらに顔が赤くなることから、顔が赤くなる様子を「金時の火事見舞い」といわれるようになります。
これにより、金時豆や、鳴門金時、宇治金時や金時人参などのように、赤いものに「金時」という言葉がつくようになりました。
ちなみに、坂田金時の幼少期の頃の名前は「金太郎」で、物語『金太郎』のモデルと言われています。
[chat face=”kuma.png” name=”くまぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]やっぱり!金時豆などの食べ物と、このことわざの「金時」は関係があったんだね![/chat]
[chat face=”usapon.png” name=”うさぽん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]じゃぁ、世に出ている「金太郎飴」って「坂田金時飴」ってことだね![/chat]
[/box01]
「意味」飲酒により顔が真っ赤になる様子
「金時の火事見舞い」とは「飲酒により顔が真っ赤になる様子」という意味あいです。
[chat face=”usapon.png” name=”うさぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]ことわざのイメージは金時豆の赤いイメージを思い出すと良いね![/chat]
「ことわざのイメージ」
- 赤ら顔
- お酒を飲んで顔が赤くなっている
- 坂田金時のイメージ
「使い方」顔が赤いとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるこさん、今日は疲れたので、とびっきり美味しいお酒を出しておくれ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はい、はい。わかりましたよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ごくごく。あ~美味しいなぁ~。ごくごく・・。・・・ヒック。うぃ~。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるぞうさん!そんなに飲んで!顔が真っ赤になって金時の火事見舞いになってるわよ![/chat]
「例文」顔が赤いとき
彼女は恥ずかしい思いをして、金時の火事見舞いのように赤面した。
[chat face=”neko.png” name=”ねこぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]金時の火事見舞いは、飲酒して赤ら顔になっている時のことをいうから気を付けてね![/chat]
お酒に弱い彼は、会社の飲み会で金時の火事見舞いのようであった。
「類義語」金時の火事見舞い5つ紹介
金時が酒に酔ったよう
「金時の火事見舞い」と同じ意味です。
[jin-iconbox02]酒に酔った彼は金時が酒に酔ったようであった。[/jin-iconbox02]
金時の醤油炊き
顔があかくなる様子
[jin-iconbox02]彼女はお酒に弱いので、飲酒後金時の醤油炊きのようであった。[/jin-iconbox02]
[jin-iconbox08]このことわざでの金時は「赤い豆」のことを指します。
赤味が強い醤油で炊く様子から、「金時の醤油炊き」といわれることとなりました。[/jin-iconbox08]
猿の火事見舞い・猿の花見
飲酒により顔が赤くなっている様子
[jin-iconbox02]酒びたりの生活により、彼女の父はいつも猿の火事見舞いである。[/jin-iconbox02]
[jin-iconbox02]上司はお花見でお酒に酔って、正に猿の花見状態である。[/jin-iconbox02]
[chat face=”risu.png” name=”りすぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]猿も元々顔が赤いよね!だから「金時の火事見舞い」の金時と同じ意味で使われているよ。[/chat]
満面朱を注ぐ
怒りで顔全体をまっかにすること。
[jin-iconbox02]
「グッと発怒(こみあげ)癇癖に障り、満面朱を注(ソソ)いだる如くになり」
引用:コトバンク
[/jin-iconbox02]
[jin-iconbox08]癇癖とは
神経質で激怒しやすい性格。怒りっぽい性質。(癇癪ともいう)[/jin-iconbox08]
[chat face=”zou.png” name=”ぞうぽん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この台詞は「三遊亭円朝」作、江戸末期(1884年)の人情噺『怪談牡丹燈籠』の一部だよ。[/chat]
[chat face=”saru.png” name=”さるぽん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]この『怪談牡丹燈籠』は天保年間(1830~1844年)に起こった牛込の旗本騒動を素材として長編の人情噺に仕立てたものだよ。円朝の怪談話の代表作でもあるんだ![/chat]
[jin-iconbox08]「牛込」とは東京都新宿区北部の地区。[/jin-iconbox08]
「英文」金時の火事見舞い3つの表現を紹介
このことわざに対応した英語のことわざは存在しません。
そこで、同じ意味をもつ英文を紹介します。
[jin-iconbox12]
- to blush(赤面する)
- to flush(赤面する)
- to turn red(顔が赤くなる)
「blush」「flush」ともに、赤面という意味。
「turn」とは、変化するという意味。
[/jin-iconbox12]
まとめ
それでは、最後に重要なポイントをまとめます。
- 「金時の火事見舞い」とは、飲酒により顔が真っ赤になる様子。
- ただ単に顔が赤い場合ではなく、飲酒によるものに使われる。
いかがでしたか?
冒頭での、くまぽん、うさぽんの疑問も解決できたのではないでしょうか^^
忘年会やお花見でお酒で顔が真っ赤になっている人をみかけたら、このことわざを思い出してみてください♪
もしくは、使ってみても良いかもしれませんね!
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