紺屋の明後日(こうやのあさって)とは?意味や使い方も含めて徹底解説!

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「先週貸したDVD今日返してくれる約束だったよね?持ってきてくれた?」

「あ、忘れちゃった。ごめん、ごめん。明日は持ってくるよ」

「本当に明日は持ってきてくれるんでしょうね・・・」

こんな会話時々ありませんか?

このように物の貸し借りだけではなく、宿題の期日や、仕事の期日、約束の期日などを守らないときに使うことわざを「紺屋の明後日」といいます。

 

本記事では、「紺屋の明後日」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。

読み方 紺屋の明後日(こうやのあさって)
意味 期日があてにならないこと
使い方 あなたの「すぐ返す」は「紺屋の明後日」だからあてにしてないよ
英文訳 One of these days is none of these days.

(「そのうちに」という日は来ない)

類義語 鍛冶屋の明晩(かじやのみょうばん)

 

目次

「紺屋の明後日」とは

 

 

紺屋の明後日

【由来】

「紺屋」とは

藍で布を紺色に染める職人。染め物屋のこと。染め物の仕事は天候に左右されやすいため、仕上がりが遅れがちになることからお客に催促されると「明後日になれば染め上がる」と言い訳して先に延ばすがその約束も当てにならないのが相場であったことからこのことわざが生まれました。

 

「意味」 あてにならない約束や期日のたとえ

「紺屋の明後日」とは

例えば、

学校では宿題の提出期限や友達に物を借りたりするときは返す日を約束する。皆さん、ちゃんと約束は守りますよね?

中には「明日は必ず提出します」「明日には持ってきます」といいつつもなかなか約束を守らない人もいるものです。

そういったことを「紺屋の明後日」といいます。

「ことわざのイメージ」

「約束を守らない」

「あてにならない」

約束の期日を守らずに先延ばしにしようとすることが分かりますよね!

「使い方」約束したことを守らないときに使う

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]先月、友達にくわを貸したんじゃ。まだ返ってこないから返してくれと言いに行こうかと思っておるんじゃ[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、あら。それは困った事ですね。くわはおじいさんも必要ですからね・・・[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]貸すときは「すぐに返すから」と言っておったんじゃが。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まさしく「紺屋の明後日」ですね・・・そのお友達には貸さないか、返ってこないかもしれないと諦める覚悟が必要かもしれませんね。[/chat]

この例文のように約束したこと守らない。期日を守らない。あてにならないためあまり信用できない。という意味合いで使っています。

「例文」約束が曖昧あいまいであてにならない

好きな人に何回も「遊びに行こう」と誘っているけど『また今度ね』と言うばかりでなかなか行ってくれないの。まさに「紺屋の明後日」よね

約束事を取り付けようとしても「また今度」とはぐらかすばかりで、あてにならないことを言います。

「日曜日、絶対遊びに行こうね。約束して」と言われて断り切れなかったから「いいよ」と返事はしたけどその日は無理そうなんだよな・・・

この場合はもともと行けないとわかっていて「いいよ」と約束をしたような返事をしていることから「守れない約束」「いい加減な約束」となります。このような場合は「空約束」と言い「紺屋の明後日」を使うことは間違いです。

 

「類義語」紺屋の明後日 2つ紹介

紺屋の明後日

医者の只今(いしゃのただいま)

医者が往診のとき「すぐ行く」と言ってもなかなか来ないことから。あてにならないことを言います。

 

問屋の只今(とんやのただいま)

問屋が品物を「ただいま送ります」と言ってもなかなか送らないことから。約束の期日があてにならないことを言います。

 

「対義語」紺屋の明後日 1つ紹介

季布一諾(きふのいちだく)

絶対に破られることのない固い約束や承諾のたとえ。一度した約束や承諾は必ず守ることのたとえを言います。

【注記】「季布きふ」は人の名前。「一諾いちだく」は一度承諾すること。

【故事】中国秦末漢初の時代、の季布は信義に厚い人で、一度承諾したことは必ず守ったということから。

【出典】『史記しき

 

「英文」紺屋の明後日1つ紹介

One of these days is none of these days.(「そのうちに」という日は来ない)

「そのうち行きます」など約束が曖昧あいまいなこと。「そのうちに」という言葉はあてにならないことを言います。

まとめ「紺屋の明後日」

「紺屋の明後日」とは染め物が天候に左右される難しい商売であったため期日の約束に間に合わないことが多くこのようなことわざが生まれました。

現在は「あてにならない」「約束の期日を守らない」のようなときに使うことわざとなっています。

人と人の繋がりで大切なものは「信頼」ですね。「信頼」できない人と長いお付き合いはできなくなります。

「あの人は『紺屋の明後日』だからあてにしないようにしよう」などと言われないようにしましょう。

 

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