「君子の交わりは淡きこと水の如し」の意味とは?使い方や例文などを解説!

君子の交わりは淡きこと水の如しの意味とは?
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「君子の交わりは淡きこと水の如し(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし)」ということわざを知っていますか?ちょっと昔の言葉みたいで、さっぱり想像も出来ない…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「君子の交わりは淡きことみずの如し」とは、立派な人の交際は水のように淡泊たんぱくだけど、その友情はいつまでも変わらないという意味をあらわしています。仲の良かった友が、仕事や日々の暮らしに追われて疎遠そえんになったと思っていたけど、何年ぶりかに会ったらまるで昨日も会っていたような…そんな気持ちになったことはありませんか?

本記事では、「君子の交わりは淡きことみずの如し」という言葉の意味や対義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、最近会っていない友達に連絡してみたくなるかもしれません。

読み方 君子の交わりは淡きこと水の如し(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし)
由来 『荘子』にあるたとえ話から
意味 君子の交際は、水のように淡白であるが、その友情はいつまでも変わらないということ
使い方 久しぶりに偶然再会したとき
対義語 醴水の交わり/小人の交わりは甘きこと醴の如し
英文訳 The fellowship of princes is like light and water.
中国語 君子之交淡如水

 

目次

君子くんしまじわりはあわきことみずごとし」とは

君子の交わりは淡きこと水の如しとは

君子くんし…高い学識と、人格共にに優れている立派な人。人格者のこと。

「由来」君子の交わりは淡きこと水の如し

「君子の交わりは淡きこと水の如し」の由来は、『荘子』にあるたとえ話から。

「荘子―さんぼく」に載せるたとえ話から。あるとき、孔子が、自分が苦難にあって以来、親しかった人たちが離れていってしまったと嘆いていました。すると、ある賢者が、「君子の交わりは淡きこと水のごとく、小人の交わりは甘きことあまざけのごとし(立派な人物は水のようにさっぱりした付き合いをするが、そうでない人物は、甘酒のようなうまみを求めてしか付き合わない)」と言って、利益で結びついた関係は信頼がおけないことを教えたのでした。

引用:コトバンク

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]まじわり」は、まじわり」とも書くこともあるのじゃ。「君子の交わりは淡くして水の如し」ともいうこともあるのじゃよ。[/chat]

「意味」立派な人の交際は水のように淡泊たんぱくだけど、その友情はいつまでも変わらないこと

君子の交わりは淡きこと水の如し意味

「君子の交わりは淡きこと水の如し」とは、高い教養があり、物事をわきまえている人との付き合いは、水のように淡々たんたんとしているけれど、いつまでも変わらないという意味をいいます。

「ことわざのイメージ」

・べたべたしない。

・さっぱりとしている。

・必要以上は話さない。

毎日会って遊んだり、頻繁に連絡を取ったりはしないけど、月日がって再会しても、お互いの友情は変わらないというイメージです。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]まわりから見たら、仲のいい友達とは思われないほどさっぱりとしているけど、当の本人たちはとてもいい関係が築けているということじゃな。[/chat]

「使い方」久しぶりに偶然再会したとき

君子の交わりは淡きこと水の如し使い方

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、お帰りなさい。遅かったですね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]もうずっと会っていなかった友達に、バッタリ会ったんじゃよ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まぁ、そうなんですか![/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ずっと連絡してなかったのに、話が尽きなくて遅くなってしまったよ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]君子の交わりは淡きこと水の如しというじゃありませんか。とてもいい友達ですね。[/chat]

この例文のように、久しぶりに偶然再会しても、変わらず話が尽きないという意味合いで使っています。

これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。

「例文」何年会っていなくても友情はいつまでも変わらない

君子の交わりは淡きこと水の如し例文

あの子とは毎日連絡しているけど、君子の交わりは淡きこと水の如しのような友達です。

毎日連絡するのは、水のように淡々としている「さっぱりとした関係」という意味ではないので使いません

受験勉強を共に頑張った彼とは、同じ大学だけど会う機会がない。でも君子の交わりは淡きこと水の如しで、お互いをとても信頼しているんだ。

彼女とはもう何年も会っていないけど、君子の交わりは淡きこと水の如しで、会った瞬間にいつもの雰囲気に戻れるんだ。これから先も変わらないよ。

どちらも、何年会っていなくても、友情はいつまでも変わらないという意味がありますね。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]人徳のある人の付き合いは、あまり他人の事情に深入りをしないことが多いのじゃ。良好な人間関係を長く続けていくためには、水のようにアッサリした付き合いもいいのじゃな。[/chat]

「対義語」君子の交わりは淡きこと水の如し2つ紹介

君子の交わりは淡きこと水の如し類義語

醴水れいすいまじわり

甘酒のようなまじわりと、水のようなまじわりということ。

「君子の交わり」とは、水のように淡白であるが、いつまでも変わらない。

「小人の交わり」とは、甘酒のように甘く濃厚だが、すぐに飽きてしまう

れい」とは、甘酒あまざけのこと。

出典:『礼記らいき

小人しょうにんまじわりはあまきことれいごと

大したことのない人の付き合いは、甘酒のようにベタっとしているということ。

「小人」は、大したことのない人物。

れい」は、「甘酒」のことでベタっとしているもののたとえ。

「小人」の付き合いは、甘酒のようにベタっとしている一方で、長続きしないということ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「小人しょうじん」とは、中国での「君子」の反対語のことじゃ。品性がいやしく欲深い、性格のひねくれたつまらない人のことを指す言葉じゃな。[/chat]

「英文」The fellowship of princes is like light and water.

英語の勉強

The fellowship of princes is like light and water.(王子の交わりは光と水のようなものです)

google翻訳

[jin-iconbox08]・fellowship(友情、付き合い)・princes(王子)・light (光)・water(水)[/jin-iconbox08]

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]英語では、「君子」が「王子」になるんじゃな。[/chat]

「中国語」君子之交淡如水

中国語の勉強

君子之交淡如水(君子の交際は、水のようにさらっとしていて、永久に変わらないこと)

[jin-iconbox08]・君子之交(淡泊な交友)[/jin-iconbox08]

BitEx中国語辞書

あわせて読みたい【四字熟語】

  • 交淡こうたん如水じょすい

水のようにさっぱりとした人との付き合いのこと。
徳のある人物の人付き合いをいう言葉で、徳のある人物の人付き合いは淡白に見えるが、心のこもったものであるという意味から。
「交わりは淡きこと水の如し」を略した言葉。

四字熟語辞典

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]『荘子』のたとえ話に基づくのじゃな。[/chat]

「まとめ」君子の交わりは淡きこと水の如し

友情 まとめ

「君子の交わりは淡きこと水の如し」とは、立派な人の交際は水のように淡泊たんぱくだけど、その友情はいつまでも変わらないという意味ですね。

頻繁に連絡もしないし、会うこともないのだけれど、偶然再会したとき、時間が巻き戻されたようにお互いの距離が復活するということです。そこには、かけがえのない本物の友情があり、これから先も永遠に続いていくことでしょう。

そんな友がいるとしたら、とても心強いですね。

・何年会っていなくても、その友情はいつまでも変わらない。

・人徳のある人の付き合いは、あまり他人の事情に深入りをしない。

・良好な人間関係を長く続けていくためには、さらっとした付き合いがいい。

 

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