窮鳥懐に入れば猟師も殺さずとは?意味や使い方などをくわしく解説!

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
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窮鳥きゅうちょうふところれば猟師りょうしころさず」ということわざをご存じでしょうか?

逃げ場を失って懐に入ってきた鳥は、猟師であっても殺せないという意味です。
哀れに思うんですね。
情のある人間だったら、殺すことなどできません。

本記事では、「窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!

読み方 窮鳥懐に入れば猟師も殺さず(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)
意味 逃げ場を失って懐に入ってきた鳥は、猟師であっても殺せないということ
使い方 窮地きゅうちおちいった者が助けを求めたとき
類義語 いかれるこぶし笑顔に当たらず ほか
対義語 ことわざはありませんが、意味から考えた四字熟語を紹介します
英文訳 Even the hunter will refrain from killing the bird that has flown to him for shelter.

 

目次

窮鳥懐に入れば猟師も殺さずとは

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず

『顔氏家訓・省事』に「窮鳥の懐に入るは仁人の憫れむ所なり。況や死士、我に帰す。当にこれを棄つべけんや(逃げ場をなくして困窮した鳥が懐に飛び込んできたら、慈悲深い人はこれを助ける。まして死を覚悟している兵士が助けを求めてきたら、どうして見捨てることができるだろうか)」とあるのに基づく。
「窮鳥懐に入れば猟師も撃たず」とも。

引用:故事ことわざ辞典

「意味」逃げ場を失って懐に入ってきた鳥は、猟師であっても殺せないということ

飛び立つ鳥

逃げ場を失った鳥が懐に飛び込んでくれば、鳥を撃つのが仕事である猟師であっても、哀れに思って殺したりはしないということ。

窮地きゅうち(※1)におちいった人が、命がけで救いを求めてきたら、どんな理由があっても助けてやるのが人情のある人だということ。

(※1) 窮地とは、追い詰められて逃げ場のない苦しい状況のこと。

「ことわざのイメージ」

  • 切羽せっぱ詰まった状態 ⇒ 追いつめられて逃げ場がない
  • 助けを求めている人を放ってはおけない

人情のある人が、どう動くかをイメージすると良いでしょう。

「使い方」窮地に陥った者が助けを求めたとき

キンカチョウ

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]窮鳥懐に入れば猟師も殺さずというがな、先日縁側におったら、真っ白な文鳥が飛び込んできたんじゃ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まあ、文鳥が?[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]よく見たら、カラスに追いかけられておった。わしは、文鳥を肩に乗せたまま、急いで部屋の中に駆け込んだんじゃ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]おじいさんが、助けてあげたんですね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]しばらくしたら、隣の娘さんが文鳥を見なかったかと探しにきたので返したよ。[/chat]

この例文のように、助けを求めてきた者を、そのまま放ってはおけないという意味合いで使っています。

これを参考に下に悪い例と良い例をいくつか紹介します。

「例文」窮鳥懐に入れば猟師も殺さず

悪い例良い例

窮鳥懐に入れば猟師も殺さずだ。去っていくまで放っておこう」

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]助けを求めてきた者をそのままにしておくとは、薄情なやつじゃな。[/chat]

●「窮鳥懐に入れば猟師も殺さずだ、ライバルとして戦ってきた相手でも、今は手を貸してやるべきだ」

引用:故事ことわざ辞典

 

●「猟師すら、窮鳥がふところにはいれば、うたぬと言うではないか。いったん、田中どんをかくまっておきながら、途中で見はなすとは何ごとだ」

引用:文庫版ことわざ辞典2400(P105)成美堂出版
山本有三戯曲集『同志の人々』の一文より

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]助けを求めてきた人を、放っておけないのが人情じゃ。[/chat]

「類義語」窮鳥懐に入れば猟師も殺さずに似たことわざ

懐いている犬

いかれるこぶし笑顔に当たらず ⇒ 怒ってふり上げた拳も、相手の笑顔を見たらふりおろせないということ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]怒ってきた相手に、同じような態度で接しても、さらに怒りがこみ上げる。ここは、相手の気持ちを静めるようにした方が利口りこうじゃな。[/chat]

そでの下に回る子は打たれぬ ⇒ 怒られて逃げたり歯向はむかってきたりすると、もっと怒りたくなるが、怒られてもすがりついてくる子はかわいく思えて怒れないということ。

尾を振る犬は打ち手なし ⇒ 尾をふってついてくる従順じゅうじゅんな犬は、かわいくてたたいたりできないということ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]温厚な人は、人から仕打しうちをうけることはないということじゃな。[/chat]

つえの下に回る犬は打たれぬ ⇒ たたこうとしてふり上げた杖の下に、すがりついて従順じゅうじゅんな態度でいる犬はたたけないということ。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]自分のことをしたってくる相手に、残酷ざんこく仕打しうちはできないということじゃ。[/chat]

「対義語」窮鳥懐に入れば猟師も殺さずと対する四字熟語

悪魔

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」の対義語は見つかりませんでした。
意味を考えたとき、情があるから殺せないというところから、情のない四字熟語を探してみました。

対義語ではありませんが、参考にしてください。

冷酷無情れいこくむじょう ⇒ 思いやりがなく、人間らしい感情が欠けている人。

冷酷れいこく無残 むざん ⇒ 心が冷たく、残酷で人間らしい感情がまったくない人。

残忍酷薄ざんにんこくはく ⇒ 他の人に対する思いやりがなく、むごたらしい(※2)人。

暴虐非道ぼうぎゃくひどう ⇒ 乱暴でむごたらしく、道にはずれた行為をする人。

(※2) むごたらしいとは、見るにたえないほど痛ましいこと。残忍なこと。

「英文」窮鳥懐に入れば猟師も殺さず

Help me

Even the hunter will refrain from killing the bird that has flown to him for shelter.

(和訳)猟師であっても、自分のところに飛んできた鳥を殺すことは控えます。

even(~であっても)/the hunter(猟師)/will(~だろう)/ refrain (控え)from killing (殺しから)/the bird(鳥)/that has (~がある)/flown(飛んだ) to him(彼に・彼へ)/for shelter(避難所に)

和訳を見ると、for shelter(避難所に)がいらないんじゃないかと思ってしまいますが、ただ飛んでくるわけではなく、助けを求めて飛んでくるので必要になります。

英語は難しいですね。

まとめ

コガモ

いかがだったでしょうか?

窮鳥懐に入れば猟師も殺さず」と難しい漢字が並んでいて、ことわざを書くだけでも大変ですね。

意味については、「窮鳥」というのがどういう鳥なのかさえ覚えたら、「ああ、逃げ場がなく追い詰められた鳥が懐に飛び込んできたら、本来鳥を撃つのが仕事である猟師でも、殺せないものなんだな」ということを思い出せるのではないでしょうか。

  1. ことわざの意味としては、逃げ場を失くして追い詰められた鳥が懐に飛び込んできたら、猟師であっても殺すことはできないということ。
  2. 人情がある人だったら、助けを求めてきた鳥を殺すことなどできない。
  3. これを人に当てはめると、窮地に追い込まれて助けを求めてきた者を、助けない人はいないということ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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