人を見て法を説けとは、どういう意味のことわざなのでしょうか?
人を見て法を説けとは、「相手の性質をよく見て、臨機応変に対応することが必要である。」という意味のことわざです。
[chat face=”22357987-6-e1643422433713.jpg” name=”とびこ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]例えば人に何かを指導するときに、まったくの初心者なら、手とり足とり細かく教えた方がいいのに対し、ある程度の知識がある人なら、口頭で段取りを説明すればいいように、相手の性格や状態によって、対応の仕方を変えることがよいということですね。[/chat]
本記事では、「人を見て法を説け」という言葉の意味や類義語、使い方などを軍艦寿司のみなさんが徹底解説していきます!
[chat face=”22357987-7-e1643423683976.jpg” name=”生しらす” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]それではいきますよ〜![/chat]
読み方 | 人を見て法を説け(にんをみてほうをとけ) |
---|---|
意味 | 相手の人柄や能力を見て、それにふさわしい助言をすべきである。 |
使い方 | ・リーダーや指導者に対して。 ・人を説得したり、諭したりするとき。 |
英文訳 | ・Look at people and preach the law.(人を見て法を説け) ・to suit one’s speech to the audience.(人を見て法を説け) |
類義語 | ・機に因りて法を説け(きによりてほうをとけ) ・座を見て法を説け(ざをみてほうをとけ) |
人を見て法を説けとは
[box01 title=”人を見て法を説けの由来“]人を見て法を説けということわざの語源とされているのは、仏教の教えを説いていたお釈迦さまが、教える相手の知識や性質などに応じて、話し方を変えたことから。[/box01]
[chat face=”22357987-2-e1642826225734.jpg” name=”うに” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]その分野に詳しい人になら、難しい言葉を使っても理解してもらえるが、そうでない人には理解してもらえません。話す相手に応じて、同じ内容でも話し方を変えることが大切だということですね。[/chat]
[jin-iconbox05]「人」は「ひと」と読んでも構いません。[/jin-iconbox05]
「意味」相手によって、それにふさわしい助言をするべきである。
人に何かを説いたり諭したりするときは、その相手の性質を見極めて、相手が理解できるように、わかりやすい言い方をすることが必要ということです。
[chat face=”22357987-5-e1643179200411.jpg” name=”ネギトロ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]道理のわからない人には道筋を立てて説いてやることが必要という、間違えて理解されないようにするための工夫なのですね。[/chat]
「人を見て」は相手の人柄や能力を見ること。
「法を説け」は説明や助言すること。
「ことわざのイメージ」
- 臨機応変
- 尊重
- 配慮
- 親身
「使い方」教え上手な人を褒めるとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]婆さんや!このグラタンは絶品じゃのう![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]先週の料理教室で、習ったばかりなんですよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]成果が出ておるのう![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]人を見て法を説けというけれど、料理教室の先生は、本当にわかりやすく親身になって教えてくれるんですよ。[/chat]
[chat face=”22357987-1-e1642817617435.jpg” name=”いかオクラ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]このように、人に教えるのが上手な人に対して使うこともできます。しかし、なるこ婆さんがグラタンとはびっくりですね![/chat]
「例文」臨機応変に対応するとき
ここでは、例文を使って人を見て法を説けを理解していきましょう!
「あの家庭教師の先生は、人を見て法を説くように、生徒の顔をつねによく見て勉強を教えているね。」
[jin-iconbox01]上記の場合人を見て法を説けを、そのままの意味としてとらえて使用しているので間違っていますね。[/jin-iconbox01]
「人を見て法を説けというやつだよ。かりそめにも、に組の鳶頭っていや、侍にしたら城持ち大名ほどの格式じゃねえか。高飛びすりゃしたで顔がきいているからすぐにわかるし、また江戸っ子のちゃきちゃきが、そんなぶざまなまねもしめえじゃねえか。大船に乗った気で、晩のおかずの心配でもしなよ」
参考文献:佐々木味津三『右門捕物帖 身代わり花嫁』
「人を見て法を説けというように、子供を相手にそんな話をしてもわかるはずがないよ。」
「人を見て法を説けで、気弱な友人に励ましの言葉をかけたら、かえって落ち込ませてしまった。」
[chat face=”22357987-3-e1643173623906.jpg” name=”卵黄納豆” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]このように、人を見て法を説けとは、相手によって臨機応変な対応をすることが必要だということなのですね。[/chat]
「類義語」機に因りて法を説け(きによりてほうをとけ)
ここでは人を見て法を説けの類義語をご紹介していきます。
機に因りて法を説け(きによりてほうをとけ)
仏教の真理は一つであるが、その時、その場に応じて適切な説法を行うこと。
臨機応変の処置をとること。
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]単語の意味
機:気根(人の心の底に備わる能力で、仏の導きによって動きだす精神の構造。)
因る:もとずく、従う、理由とする。
[jin_icon_post color=”#e9546b” size=”18px”]例文
「今度、うちの部にきた新しいリーダーは機に因りて法を説くように素晴らしいリーダーシップを発揮しているね!」
[chat face=”22357987-e1642816320359.jpg” name=”いくら” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]人を見て法を説けと、同じ意味で「人」を「座」に置き換えた「座を見て法を説け」という類義語もあります。[/chat]
[box06 title=”対機説法“]「機」とは人の能力・素質のことで、対機説法とは、相手の能力・素質に対応した法を説く、という意味です。
医者が患者の病気に応じて薬を与えることに喩えられるため「応病与薬」(病気にあわせて薬を与えること。)とも言われ、お釈迦さまの説法の基本となっています。
[/box06]
「英文」人を見て法を説け 2つご紹介
ここでは、人を見て法を説けの英文を2つご紹介します。英語では、どのように表現するのか見ていきましょう。
Look at people and preach the law.(人を見て法を説け)
[jin-iconbox03]look:見る
people:人
preach:説教する
law:法、法律[/jin-iconbox03]
to suit one’s speech to the audience.(人を見て法を説け)
[jin-iconbox03]to suit:合うように
one’s:人の、その人の
speech:演説、スピーチ
to the:〜へ、〜まで
audience:聴衆、観衆[/jin-iconbox03]
まとめ
人を見て法を説けとは、相手をよく見て、それにふさわしい助言をすることが大事だ。ということなのですね。
人はそれぞれ性格や状況も違うから、ちゃんと相手の身になって話さないと、理解してもらえないことがあるかもしれませんね。
本当に優れた人は、相手に合わせて臨機応変に話し方を変えられるのですね。
[chat face=”22357987-4-e1643175784853.jpg” name=”ツナサラダ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]相手を思いやる気持ちが大事なんですね![/chat]
〜人を見て法を説け〜
- 相手によって、臨機応変に対応することが必要であるという意味。
- 仏教の開祖 お釈迦様が、相手の性格や状況に合わせて説法したことが由来。
- リーダーや指導者・人に説得するときに使用。
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