「二の足を踏む」ということわざを聞いたことがありますか?
二の足=二歩目の足を踏み出せないということで、ものごとの実行をためらうことです。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]一歩は出てみたものの、その場で足踏みして先には進めないということじゃな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]いろんな場合に使えそうなことわざですね。[/chat]
- 怖くて先に進めない
- 失敗を恐れて一歩踏み出す勇気がない
- 疑い深い性格であと一歩が踏み出せない
- 決心がつかずにしりごみする
いずれの場合も、不安や問題があって行動できないということです。
本記事では、「二の足を踏む」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 二の足を踏む(にのあしをふむ) |
---|---|
ローマ字 | Ninoashi o fumu |
意味 | ものごとの実行をためらうこと |
使い方 | 不安や問題があって先に進めないとき |
類義語 | 躊躇逡巡 ほか |
対義語 | 勇猛果敢 ほか |
英文訳 | There is some problem that makes me hesitate. ほか |
二の足を踏むとは
「意味」ものごとの実行をためらうこと
冒頭でもお話ししましたが、「ものごとの実行をためらうこと」は、どの場合でもネガティブなものが多いです。
重複しますが、イメージとしては次のようなものがあります。
「ことわざのイメージ」
- 怖くて先に進めない
- 失敗を恐れて一歩踏み出す勇気がない
- 疑い深い性格であと一歩が踏み出せない
- 決心がつかずにしりごみする
自信があったり、当たって砕けろというような怖いもの知らずの人は、二の足を踏むことはあまりないでしょう。
「使い方」不安や問題があって先に進めないとき
「二の足を踏む」は、不安や問題があって先に進めないときに使います。
それでは、なるぞうさんとなるこさんに例をあげてもらいましょう。
[chat face=”mukashibanashi_ojiisan_okina.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]先日、町内会長を引き受けるか否かで二の足を踏んでしまったよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それはすぐには返答出来ませんよね。で、結局引き受けることにしたんですか?[/chat]
[chat face=”mukashibanashi_ojiisan_okina.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ああ。お前も手伝ってくれるしな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]私は、手伝うとかこれっぽっちも言っていませんよ。[/chat]
森鴎外『金毘羅』「博士が琴平に泊ることに二の足を踏み出したのには、幾分か吝な処が手伝っているのである。そんなら、目的なしに時間と金を費やすのが嫌だという丈で、博士が泊ることを躊躇したかというと、そうではない」
引用:成美堂出版㈱『文庫版ことわざ辞典2400』P292
大阪を知らない人から、最も大阪的なところを案内してくれといわれると、僕は法善寺へ連れて行く。
寺ときいて二の足を踏むと、浅草寺だって寺ではないかと、言う。つまり、浅草寺が「東京の顔」だとすると、法善寺は「大阪の顔」なのである。引用:青空文庫『大阪発見/織田作之助』
「例文」二の足を踏む 悪い例・良い例
ここでは「二の足を踏む」を使った悪い例と良い例を紹介します。
参考にしてみてください。
ここから先に進むのは困難かもしれないが、勇気をもって二の足を踏むことにする。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]その場にとどまるのではなく、次に進もうとしているので間違いじゃな。[/chat]
初めてのバンジージャンプに二の足を踏む。
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]恐怖と不安で先に進めない気持ち、よくわかりますよ。[/chat]
「類義語」二の足を踏む4選
躊躇逡巡
【意味】思いためらってしり込みすること。
遅疑逡巡
【意味】ものごとに思い悩んで決断を引き延ばすこと。
遅疑は、いつまでも疑って迷うこと。逡巡は、ためらうこと。
右顧左眄
【意味】右を見たり左を見たりと、周りの様子をうかがってなかなか決断しないこと。
首鼠両端
【意味】どうしたらよいか迷って決められないこと。
ぐずぐずと周りの状況を探ること。
二の足を踏むの類語を紹介します。
躊躇する/踏ん切りがつかない/一歩を踏み出せない/グズグズする/決心がつかない/ためらう/しり込みする/迷い/戸惑い
「対義語」二の足を踏む4選
勇猛果敢
【意味】勇ましくて強く、決断力に優れていること。
多少の抵抗にも屈せず、思い切ってものごとを行うこと。
勇猛果敢だが力の弱いキャラが、敵地に静かに乗り込んでいくのホントやだ、危ねぇだろ、分かれ
— 推しに恥じない生き方をしたい (@to_hachi) March 20, 2022
電光石火
【意味】行動するのが非常に速いこと。
米澤の同点ゴールはまさに電光石火。
相手ボールを奪うとアクセル全開。
相手GKの股を抜く、米澤らしさ満点のゴールだった。#鹿児島ユナイテッドFC pic.twitter.com/7pvC2EDOx1— カツミ (@X2IUPDV1KYeMyCd) March 20, 2022
一気呵成
【意味】文章などを休まず一気に書き上げてしまうこと。
ものごとを一気に成し遂げること。
今日の早朝棋譜並べ
図は先手の六代大橋宗英が79の角を▲46角とした所玉頭戦でしばらく守勢にまわってからの反転攻勢
反撃に回ってからのスピード感がたまらない
まさに一気呵成
後、終盤強すぎ#棋譜並べ#1780年11月17日 pic.twitter.com/NFEwRCcXoH— 寺将会 (@jisyoukai) March 21, 2022
即断即決
【意味】じっくりと考える時間をもうけず、すぐに決めてしまうこと。
ものごとの決断をすぐにやること。即決即断ともいう。
近所の街中華店。テーブル5、座敷2席の小さな店。幼児連れ親子3人が入店。空いてるのはテーブルのみ。「テーブル席でも良いですか?」と聞く店員。お母さん少し困った様子。その瞬間、座敷に座っていた男性が「変わりますよ」とサッと立ち上がる。即断即決即行動。仕事できる人にも絶対必須のスキル。
— あきさく🌴秘書とビジネスライター (@aloha_aki25) March 19, 2022
無計画に行動するという意味の類語を紹介します。
むやみに/むやみやたらと/後先考えず/なりふり構わず/なにも考えずに/考えもなしに/無計画/体裁を気にせずに
「英文」二の足を踏む3選
There is some problem that makes me hesitate.
【和訳】ある問題のせいで躊躇しているんです。
some problem(何らかの問題)
I’m hesitant because there are some problems.
【和訳】問題があるので躊躇している。
hesitant(気後れしておどおどする・決心がつかない・躊躇する)/some problems(いくつかの問題・若干の問題・何らかの問題)
Some problems make me hesitant to do what I want to do.
やりたいことを躊躇させる問題もある。
make 人 〜(人を~の状態にする)/do what I want to do(私がやりたいことをする)
まとめ
いかがでしたか?
「二の足を踏む」は、あまり良い意味では使われないことわざでした。
不安を抱えていたり、怖くて先に進めないようなときに使ってみてください。
- 二の足を踏むとは、ものごとの実行をためらうこと。
- 不安や問題があって先に進めないときに使いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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