「盗人」と「昼寝」はあまり結びつくイメージのない単語ですが、「盗人の昼寝」ということわざがあります。

少し意味を想像するのが難しく、あまり使われないことわざですが、意味と使い方をリサーチしました!
読み方 | 盗人の昼寝(ぬすびとのひるね) |
---|---|
ローマ字 | nusubito no hirune. |
意味 | 目的がなくみえるような行動でも、実は悪巧みがあること |
使いかた | 「目的がなさそうだけれども悪いことを企んでいそう」だと予想するときに使う |
由来 | 江戸いろはかるたが由来です。 |
英訳 | A fox sleeps but counts hens in his dream.(キツネは眠っていても夢の中でにわとりを数える) |
盗人の昼寝(ぬすびとのひるね)の意味と使い方を徹底解説
意味 目的なく見えるような行動も、実は悪巧みがあること
「盗人の昼寝」の意味は、目的がないように見える行動でも、実は悪巧みや思惑があることです。
ことわざの文章と、意味がちょっと結びつきにくい印象がありますね。












使い方 「目的がなさそうに見えるけど、悪いことを企んでいそう」であることを予想するときに使います
ことわざの文章に盗人とあるくらいなので、「一見目的がなさそうだけれども、良いことを目的としている行動」ではなく「一見目的がなさそうだけれども、悪いことを企んでいそうな行動」に使用されます。









例文(良い例・悪い例)
昔あの人にはいじめられていたので、今普通に接してきても、盗人の昼寝なんじゃないかと疑ってしまう。






盗人の昼寝、と言われるように、どんなに極悪な人でも休息は必要。
盗人の昼寝は、「悪事を働く人でも休むことが必要」という意味ではありません。



由来 「いろはかるた」が由来
由来は「江戸いろはかるた」です。



「江戸いろはかるた」由来のことわざは、他にもいくつかあります。
- 塵も積もれば山となる
- 鬼に金棒
- 犬も歩けば棒に当たる



[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]塵も積もれば山となる
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]鬼に金棒
[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]犬も歩けば棒に当たる
英訳 キツネは眠っていても、夢の中ではにわとりを数える
英訳はこちらになります。
A fox sleeps but counts hens in his dream.(キツネは眠っていても夢の中でにわとりを数える)
単語別にみると、このようになります。
- fox キツネ
- sleeps 眠る
- but しかし、でも
- counts 数える
- hens にわとり
- dream 夢の中
ぱっと読んだ感じ、童話のなかの1シーンのような印象ですね。
キツネはにわとりを捕食する生き物です。



ただ休息をとっているだけではなく、そこに悪巧みがある、という意味で「盗人の昼寝」の類義語にあたります。
まとめ
「盗人の昼寝」の意味は「目的がなさそうにみえる行動でも、実は悪巧みがあること」です。
良い意味のことわざではないので、使うときには注意が必要です。



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