お前百までわしゃ九十九までということわざの意味を知っていますか?
夫婦仲良く、病気やケガをせず、健康に長生きしましょうという意味なのですが、奥さんに先立たれては困るという旦那さんの気持ちもうかがえます。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]男が残っても、その後の生活に困るし淋しいよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]わたしも、おじいさんを残して先に旅立つのは心配だわ[/chat]
本記事では、「お前百までわしゃ九十九まで」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | お前百までわしゃ九十九まで(おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで) |
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意味 | 夫婦仲良く、健康で長生きしようということ |
使い方 | お互い良い夫婦生活を送り、これからも仲良く長生きしようと思ったとき |
類義語 | 鴛鴦の契り/偕老同穴の契り/比翼連理 |
英文訳 | Both husband and wife will love long(夫と妻の両方が長く愛するでしょう) |
お前百までわしゃ九十九までとは
夫婦ともに長生きしたいという言葉。
2020/3/16 西東社編集部 『今日から役に立つ! 教養の「ことわざ」1500』 P241引用
「お前百までわしゃ九十九まで」のあとに、「共に白髪のはえるまで」という言葉がつづきます。
Yahoo知恵袋にこんな相談がありました。
「お前百まで、わしゃ九十九まで、共に白髪のはえるまで~」という言葉がありますが、これは誰の名言なのでしょうか?
それとも、結納の品や人形を誰かが、そのような言葉で表現したものが広まった「読み人知らず」の名言なのでしょうか?
ベストアンサーに選ばれた答えがこちらです。↓↓↓
謡曲「高砂」作者:世阿弥。但し謡曲の中に「お前・・・」の言葉はありませんが、能舞台でおじいさんが「熊手」を持ち、おばあさんが「箒:ほうき」を持っています。おじいさんのせりふ:お前掃くまで(百までのしゃれ)わしゃ九十九(九十熊手のしゃれ)共に白髪が生えるまで長生きしようね。と言葉を掛けています。
「意味」夫婦仲良く健康で長生きしようということ
長い時間をともに過ごしてきた二人には、ときには喧嘩をすることもあったでしょう。どちらかが病気になり、看病が必要だった時期もあったかもしれません。
それでも、これから先のことを考えたときに、夫婦仲良く健康で長生きしたいというのが一番だと思います。
どちらかひとりが欠けても、これまでのような日々は送れません。健康でなければ、お互いのことを思いやることも出来なくなります。
そして夫は、妻に先立たれると生活に困り、おまけに淋しい思いをするので、先に旅立ちたいと考える人が多いようです。
妻としても、料理や洗濯も出来ない夫を残して旅立つのは心配です。
もうひとつの解釈として、昔は年上の奥さんをもらうのが良いとされていたので、夫が九十九歳のときに、ひとつ年上の妻が亡くなったら、仲良く一緒に旅立てるという意味もあったようです。
「ことわざのイメージ」
「夫婦そろって長生きしよう」
「女性に長生きしてもらいたい」
「使い方」夫婦仲良く健康で長生きしようと思ったとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさんももうすぐ百歳じゃのう。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですね。そういうおじいさんも、来年には九十九歳になるんですよ。はやいものですね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]お前百までわしゃ九十九までだからな。わしが残っても、何もできんぞ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]わかってますよ。おじいさんをひとり残して逝くのは心配ですからね。[/chat]
この例文のように、妻に先立たれると困る夫からの言葉として使っています。
それと同時に、やはり相手の健康を願って、一年でも長く生きて欲しいという思いも込められています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」夫婦仲良く健康で長生きしようと思ったとき
ご長寿夫婦がいます。妻百七歳、夫百六歳。その夫が言いました。
「お前百までわしゃ九十九まで」だからな。
お前百までわしゃ九十九までと言っても、その年まで生きて終わりということではありません。もっと長生きしてほしいのですが、例題のように、すでに百歳を超えたご長寿夫婦には使えませんね。
最近年老いたなと感じていた妻が入院した。経過は良好で、すぐに退院出来たものの、これから先のことを考えた夫が「お前百までわしゃ九十九まで」だからなと言った。
夫婦そろって長生きできるのが一番です。
それでも、どちらかが先に旅立つことになった場合、夫は妻に先立たれると自分が困るということもありますが、妻にもっと長生きして欲しいという気持ちも込められています。
「類義語」お前百までわしゃ九十九まで3つ紹介
鴛鴦の契り
おしどりのように、仲睦まじく添い遂げようと約束すること。
【例文】結婚して30年経つ私の両親は、未だ鴛鴦の契りそのままで、私もああいう夫婦になりたいと思っている。
偕老同穴の契り
ともに老い、同じ墓に入ろうと約束すること。夫婦の固い決心が必要です。
【例文】夫亡きあと、妻は偕老同穴の契りを守り、墓を訪れては手を合わせている。
比翼連理
男女が互いに固く約束すること。愛情が深いこと。
【例文】子どもたちが巣立ったあとも、比翼連理な仲が続いている夫婦を見ると羨ましく思う。
「対義語」お前百までわしゃ九十九まで
対義語を調べましたが、「長生きしよう」の対義語はネガティブなことなので、該当することわざは見つけられませんでした。
「相手の不幸を願う」というようなことであれば、「幸災楽禍」というものがありますが、「長生き」の対義語とはいえません。
「英文」お前百までわしゃ九十九まで
Both husband and wife will love long(夫と妻の両方が長く愛するでしょう)
お互いの愛情が冷めることなく長く続くということです。
思いやりの気持ちを持って、穏やかに年を取りたいですね。
「まとめ」
今回は、「お前百ならわしゃ九十九まで」について解説しました。
意味は「夫婦仲良く、ともに健康で長生きしよう」でしたね。
百と九十九という数字はわかるけど、これが年齢の意味だとは思わなかった。
「お前百なら」の方が夫、「わしゃ九十九」の方が妻と思っていた。
という方もおられたかもしれません。
この記事を読んで、「意味がわかった!」とおっしゃって頂けたなら幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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