みなさんは「匙を投げる」ということわざを知っていますか?
このことわざは少し後ろ向きな言葉ですが、長い人生たまにはこの言葉を使ってもいいと思います。
本記事では「匙を投げる」について詳しく解説していきます。
一緒に見ていきましょう。
匙とは、江戸時代に医者が薬を調合するために使っていた「薬匙」のこと
読み方 | 匙を投げる(さじをなげる) |
---|---|
意味 | 匙を投げるとは、この状況では見込みがなく諦める。断念する。身を引く。 |
使い方 | 新人研修で作業を教えているが、覚えが悪くやる気も見られないので匙を投げてしまった。 |
英文訳 | A doctor gives up a case.(医者が匙をなげる) |
類義語 | お手上げ |
匙を投げるとは?
[box03 title=”語源・由来”]「匙を投げる」の語源は、江戸時代に医者が薬を調合するために使っていた「薬匙」に由来しています。江戸時代では手術をすることはほとんどなく薬の力で病気を治していたのです。医者が病気にあう薬を調合ができず、薬匙を放り投げてしまったことを比喩して「匙を投げる」の言葉が生まれました。[/box03]
「匙を投げる」の意味とは?
物事がうまくいかないことを諦めるときに「匙を投げる」という例え
「ことわざのイメージ」
新人教育のことを上司に相談した。上司にもう匙を投げるのか?と言われた。
「使い方」を紹介
うまく物事が進めたいのに、あえなく匙を投げる。
感情:やりとげたい気持ちがあってもうまく進められないってことが読み取れますね。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさん、わしには料理は無理じゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]おじいさん、まだ始めたばかりじゃないですか。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうなんじゃけど・・・[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]もう匙を投げるんですか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]諦めも肝心じゃよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それもそうですね。[/chat]
こんな理由でも使うの?って思ったかもしれないですが、この会話はおじいさんにとっては、匙を投げるほど苦痛に感じていたのかもしれないですね。
「例文」悪い例と良い例を紹介
まずは悪い例から見てみましょう。
友達に匙を取ってと言われたので、私は匙を投げる。
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]匙をとってあげただけで意味を理解していないのお。[/chat]
次は良い例を見てみましょう。
病気が悪化したため、これ以上治療しようがないと、医師から匙を投げられた。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]医者でも治せないほどの病気になってしまったのじゃな!悔しいけど仕方ない。[/chat]
「類義語」を1つ紹介
お手上げ
意味:もう手が出せなく絶望を受け入れること。
「対義語」を2つ紹介
百折不撓
意味:何度も何度も失敗しても信念を曲げないこと。
七転八起
意味:何度失敗しても諦めず、立ち上がること。
「英文」を1つ紹介
A doctor gives up a case.
意味:これ以上治療を続けられないと医者が匙を投げる。
まとめ
匙を投げるとは、どうしても諦めなくてはならない時、もう手が付けられないときに使う言葉で決して簡単に諦めたときではないこと。すぐに匙を投げると使うのとは違うということである。
人間は自分の限界を勝手に決める人がいるが、それは匙を投げたわけではなく、諦めなければいい方向に向かうときもあると思うので簡単に諦めない方がいいのではないでしょうか。
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