「酒は百薬の長」ということわざを知っていますか?
適量の酒はどんな薬よりも効果があるという、酒を賛美した言葉なのです。
この言葉は、吞兵衛には最高の言葉なのですよ。
体にいいから飲んでも大丈夫!と、つい飲んでしまって、気が付くと適量を超えている…
よくあることです…
本記事では、「酒は百薬の長」という言葉の意味や類義語、使い方などわかりやすく解説していきます。
しっかり理解して、今夜からは飲んだ時の自己弁護に使わないようにしてみませんか?
読み方 | 酒は百薬の長(さけはひゃくやくのちょう) |
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意味 | 適量の酒はどんな良薬よりも効果がある |
使い方 | 適量のお酒を楽しむとき |
英文訳 | Good wine engenders(makes) good blood.(良いぶどう酒は良い血を作る) |
類義語 | 酒に十の徳あり/酒は憂いの玉箒 |
対義語 | 酒は命を削る鉋/酒は諸悪の基 |
酒は百薬の長とは
『漢書』の「夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好」という文が由来となっています。
夫れ塩は食肴の将、酒は百薬の長、嘉会の好、鐵は田農の本
『漢書』
これを現代語訳すると、次のような文章になります。
「意味」適量の酒はどんな良薬よりも効果がある
適量の酒はどんな良薬よりも効果がある、というのが「酒は百薬の長」の意味です。
お酒は、緊張を和らげたりリラックス効果もあったりします。適度に飲む酒はどんな薬にも勝る、という酒を賛美した言葉なのです。
[chat face=”先生.png” name=”ものしり男先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]適量のお酒は素晴らしい、ということだね[/chat]
百薬の長という表現は『徒然草』にも出てきます。「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ」
現代語訳にすると、「酒は百薬の長というけれど、多くの病気は酒から起こっている」となります。
[chat face=”女教師.png” name=”ものしり子先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]ここでは、手放しで酒を推奨するものではない、と反対のことをいっているのですね[/chat]
「使い方」適量のお酒を楽しむとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]80歳の誕生日のお祝いに、孫達から大吟醸の酒をもらったんじゃよ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]日本酒大好きですものね!良かったじゃないですか[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]酒は百薬の長というし、毎日少しずつ飲もうと思っているんじゃ[/chat]
s[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]適量がいいんですよ。美味しいからといって飲み過ぎないように気を付けてくださいね[/chat]
「例文」健康のためにお酒を楽しむとき
酒は百薬の長というし、今夜は思いっ切り飲むぞ!
[chat face=”先生.png” name=”ものしり男先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]適量ということが大事なんだよ。飲み過ぎてはいけないので注意しようね[/chat]
・ストレスをためないように、少しお酒を飲んだりします。酒は百薬の長といいますしリラックス効果にいいですよ。
・酒は百薬の長というが、毎日のワイン一杯が元気のもとなっているようだ。
[chat face=”女教師.png” name=”ものしり子先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]上手にお酒を楽しんでいて、とてもいいですね![/chat]
「類義語」酒は百薬の長2つ紹介
酒に十の徳あり
酒には十の長所がある、というのが「酒に十の徳あり」の意味です。
10個の長所とは、次のようなものだと言われています。
②万人和合す
③位なくして貴人と交わる
④推参に便あり(祝い事に)
⑤旅行に慈悲あり
⑥延命の効あり
⑦百薬の長
⑧愁いを払う
⑨労を助く(疲労回復の効)
⑩寒気に衣となる
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]
室町時代の狂言「餅酒」に由来するものなんじゃよ[/chat]
酒は憂いの玉箒
お酒は、悩み事や心配事を忘れさせてくれる素晴らしいもの、というのが
「酒は憂いの玉箒」の意味です。
「玉箒」の「玉」は、美しいということ。「箒」は、ほうきのこと。
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]お酒は、悩み事や心配事を掃い去ってくれる素晴らしいほうきのようだ、ということなのね[/chat]
「対義語」酒は百薬の長2つ紹介
酒は命を削る鉋
酒は、鉋のように寿命を削ってしまうもの、というのが「酒は命を削る鉋」の意味です。
※鉋⇒大工さんが木材を削るときに使う道具
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]木材を削る鉋のように、徐々に命を蝕んでいく様を比喩しているんじゃな[/chat]
酒は諸悪の基
酒は悪いことを起こす原因になる、ということが「酒は諸悪の基」の意味です。
アルコールを摂取することで人の脳は麻痺していきます。飲み過ぎてしまうと正常な行動がとれなくなり、悪いことを起こす原因となってしまったりするのですね。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]酒はほどほどに、じゃな[/chat]
「英文」3つ紹介
・Good wine engenders(makes) good blood.(良いぶどう酒は良い血を作る)
・There are more old drunkards than old physicians.(老いた医師よりも老いた酒飲みのほうが多い)
・Wine is panacea of all ill.(酒は万能薬である)
[chat face=”外国人.png” name=”えいごちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]イタリアやフランスでも同じようなことわざがあるのよ。色々なところで適量のお酒は健康に良いと言われているのね[/chat]
まとめ
いかがでしたでしょうか?
酒は百薬の長の意味は、適量の酒はどんな良薬よりも効果がある、です。
適量というのが大前提にあります。
毎晩の晩酌を楽しんでいる私には、とても耳の痛い言葉です…
お酒大好き人間には適量というのがとても難しく、美味しいおつまみがあったら、ついつい飲み過ぎてしまいます。悪酔いするわけではないので、「これが私の適量なのよ」と、都合のいい解釈をしてしまいがちです。
世の酒飲みの皆さん、酒は百薬の長という言葉をしっかり理解して、今夜からは本当の適量で我慢するように、一緒に頑張りましょう!
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