「千載一遇」という、ことわざの意味や使い方について解説します。
「千載一遇」聞いたことありますよね?
そんなに珍しいことわざじゃないと思います。でも、どんな意味・ニュアンスで使うのかまではわからないという方いるんじゃないでしょうか?
このことわざには、滅多に訪れそうもない良い機会。二度と来ないかもしれないほど恵まれた状態という意味があります。
本記事では「千載一遇」の意味や使い方など解説していきます。
読み方 | 「千載一遇」(せんざいいちぐう) |
---|---|
意味 | またとない絶好の機会 |
使い方 | チャンスや良い機会に恵まれたとき |
英文訳 | Now you have a rare golden opportunity to show your skill.
君の技量を示す千載一遇のチャンスです。 |
類義語 |
|
対義語 | 日常茶飯事 |
千載一遇とは
[box03 title=”由来”]
「千載一遇」は、中国の東晋(317年から420年)の袁宏による「三国名巨序賛」が由来とされています。これは「三国志」に登場する名臣について述べたもので魏の筍文若に讃えた文面に「千載一遇」が登場しました。
この中で、名君や名臣との出会いは非常に難しいことをたとえ、「千載一遇は賢智の嘉会なり」と述べています。「千載」の「載」は「歳」と同様で「1年」の意味です。つまり、「千載」は、「千年」になります。そして「一遇」の「遇」は「出会い」です。つまり、「千載一遇」は、「千年に一度の出会い」という意味になります。[/box03]
- 東晋:中国の西晋王朝が劉淵の漢より滅ぼされた後に、西晋の皇族であった司馬睿によって江南に建てられた王朝である
- 袁宏:(328年頃 – 376年頃)は、東晋の文人・歴史家
- 魏:中国の三国時代に華北を支配した王朝
- 荀彧(163年- 212年)は、中国後漢末期の政治家
「意味」千載一遇
「千載一遇」とは、またとない絶好の機会の事です。
「千載」……… 千年 「一遇」………一度だけめぐりあうこと
千年に一度しか巡り合えないということは、非常に珍しいことであると言えます。ですから、「千載一遇」の意味は、「滅多にめぐり会えないような機会」という意味になります。
ことわざのイメージ
- 素晴らしい人や、偉大な人との出会いを表す
- 絶好のチャンスや機会との出会いを表す
「使い方」千載一遇
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]宝くじを買ったから当選しているか見てみようかしら。[/chat]
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[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]まさに、千載一遇の奇跡だね![/chat]
「千載一遇」は、ポジティブな意味合いで使われます。滅多にないような良い機会が訪れた状況で使いましょう。
「千載一遇の出会い」は完全な誤りではないものの、やや不自然と言えます。
なぜなら、「千載一遇」の「一遇」は「出会う」という意味が使われているからです。語句を後ろにつけると同じ意味が重複してしまいます。
「類義語」千載一遇・5つ
空前絶後
過去にも例がなく、これから後にも起こりそうもないと思われるような非常に稀なさま。
[box04 title=”例文”]このブームは空前絶後のものだ。[/box04]
一世一代
一生のうち、ただ一度であること。死ぬまでの間に一度しかない事や二度とないようなこと。
[box04 title=”例文”]彼はどうしても嘘がバレないように、一世一代の大芝居を演じた。[/box04]
またとない
二度と同じことが起きない事。
[box04 title=”例文”]彼は大学を首席で卒業して、会社でも素晴らしい成果を残した。またとない人物です。[/box04]
盲亀の浮木
出会うことが甚だ困難のたとえ。また、巡り会うことのたとえ。
[box04 title=”例文”]この宝石は、今のところ世界に一つしかない、盲亀の浮木見つけることが難しい宝石です。[/box04]
水母の骨にあう
滅多にない幸運に会うたとえ。かんたんには、為しがたいことのたとえ。
[box04 title=”例文”]宝くじに当たった日に大ファンの俳優に会った。水母の骨に会ったうだ![/box04]
「対義語」日常茶飯事
日常茶飯事
お茶を飲んだり、ご飯を食べたりするような、日常生活に密着した特にめずらしくもないもの、ごくありふれたもののこと。
[box04 title=”例文”]彼の遅刻は日常茶飯事だ。[/box04]
まとめ
「千載一遇」は千年に一度の機会ということから転じて、滅多に訪れない好機や絶好のチャンスという意味の言葉となります。
それくらい稀な好機で使いますが実際には、日常生活のラッキーな出来事やその状態を「千載一遇」と使うのが多いです。
野球などのスポーツでは特に使われる傾向があります。
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