あなたは、このことわざを聞いてどう思いますか?
「死馬の骨を買う」
[chat face=”ワニ男性左向き.jpg” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]し、し、し、死んだ馬の骨を買うということか!ホラー映画か!?[/chat]
[chat face=”ワニ右向き女性.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]骨はきらいですわ。この前、お腹を壊したので、馬のお肉もいらないざます。[/chat]
なんだかちょっと、怖い雰囲気のことわざですね。
意味を言うと、
良い人材を集めるために、くだらない人でも優遇することの例え、
また、熱心に人材を集めることの例えです。
「優遇」とは、手厚くもてなすこと、優先的にあつかうこと。
[chat face=”ワニ右向き女性.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]あらわたくし、いつも手厚く、もてなして頂いてますわ。[/chat]
[chat face=”ワニ男性左向き.jpg” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]これは、くだらない人、つまらない人を優先的に扱うことだと言っているんだよ。[/chat]
「良い人材を集めるために」と聞くと、ビジネスで使いそうなことわざですが、実際どのような状況で使うのでしょう。
[chat face=”ワニ男性左向き.jpg” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]なんだか、戦略的な匂いがしてきたぞ。[/chat]
本記事では、「死馬の骨を買う」という言葉の意味や由来、使い方・英文など徹底解説していきます。
それでは見ていきましょう。
読み方 | 死馬の骨を買う(しばのほねをかう) |
---|---|
意味 | 良い人材を集めるために、くだらない人でも優遇することの例え
また、熱心に人材を集めることの例え |
使い方 | 優秀な人材を集めるために、くだらない人に大金を使うとき |
英文訳 | Give preferential treatment to non-excellent people in order to attract excellent human resources.(良い人材を集めるために、優秀でない人を優遇する。)
We are enthusiastically recruiting human resources.(私たちは熱心に人材を集めている。) |
死馬の骨を買うとは
「由来」『戦国策』の一節
ことわざの雰囲気をつかむために、由来から見ていきます。
昔、ある王が、一日に千里を駆ける名馬を手に入れたくて、家来に一〇〇〇金もの大金を持たせて、探しに出しました。ところが、その家来は、死んだ馬の骨を五〇〇金で買って、帰って来たのです。激怒する王に対して、その家来は、『死んだ馬の骨にさえ五〇〇金を投じたといううわさを聞いて、生きた名馬を売り込みに来るものが、必ず現れますよ』と言い放ちます。はたして一年も経たないうちに、とびきりの名馬が三頭も集まったそうです。
簡単に言うと、
名馬を集めるために、死んだ馬の骨にお金を払った、というのが由来です。
なぜ名馬が集まったかと言うと、
死んだ馬の骨に大金を払うのだから、生きた良い馬なら相当な高いお金を払ってくれると人は思うものです。
だから、きっと名馬を売り込みに来る人がいる、と考えたからです。
[chat face=”ワニ男性左向き.jpg” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]なるほど!探さなくても、名馬が向こうからやって来たというわけか。[/chat]
「意味」 良い人材を集めるために、くだらない人でも優遇することの例え また、熱心に人材を集めることの例え
「死馬の骨を買う」の意味は、
良い人材を集めるために、くだらない人でも優遇することの例え、
また、熱心に人材を集めることの例えです。
「くだらない」とは、とくに優秀でもない、大したことない、つまらない、ということです。
つまり、大したことない人を特別扱いして、良い人材が集まるようにするということですね。
「ことわざのイメージ」
良い餌で魚をおびき寄せ、良い魚だけをすくい上げる。
「使い方」優秀な人材を集めるために、くだらない人に大金を使うとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あの会社は昔、全く優秀でない人に高い給料を与えたんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、変ですね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうじゃろ。その後、その会社は、高い給料をもらえるという噂を聞きつけた人が集まり、良い人材をたくさん集めることができたのじゃ。だから、変でも何でもなくて、死馬の骨を買ったということじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるほど![/chat]
このように、優秀な人を集めるために、くだらない人を優遇するときの例えに使います。
他の例文も見てみましょう。
「例文」死馬の骨を買う2つ紹介
良い人材が集まるように、会社の待遇を良くするとき
例えば、単純に高いお給料を与えるだけでなくても、人は集まります。
[chat face=”アバター メガネ-1.png” name=”” align=”left” border=”green” bg=”none” style=maru”]あの会社は、お昼代や飲み物代、軽食代がいらないの。だって社員はそれが全部無料なの。しかもすごく豪華で高級ホテル並なの。[/chat]
[chat face=”アバターネクタイ-1.png” name=”” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]その会社、入りたい![/chat]
[chat face=”アバター メガネ-1.png” name=”” align=”left” border=”green” bg=”none” style=maru”]今その会社は、人気だからすごく優秀じゃないと入れないわよ。[/chat]
[chat face=”アバターネクタイ-1.png” name=”” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=”maru”]そうか、死馬の骨を買うってことか。[/chat]
「死馬の骨を買う」というのは、優秀な人材を集めるためです。ですから何かにつられて集まっても、優秀でなければ拾ってもらえませんよね。
熱心に人材を集めるとき
単純に熱心に人材を集めるときの例えでも使います。
[chat face=”アバターイヤフォン.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]なかなかアルバイトが集まらないのよね。[/chat]
[chat face=”アバター女性ショート.png” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]彼が死馬の骨を買ってくれているから、もうちょっと様子をみてみようか。[/chat]
[chat face=”アバターイヤフォン.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]そういえば、求人の広告を変えては試し、変えては試しているものね。[/chat]
これは熱心に人材を集めていることを例えて使っていますね。
「英文」2つ紹介
英訳を2つ紹介します。
Give preferential treatment to non-excellent people in order to attract excellent human resources.
・give →与える
・preferential treatment→優先的な待遇
・to non-excellent people →優秀でない人に
・in order to ~ →~するために
・attract →引きつける、引き込む
・excellent human resources →優秀な人材
良い人材を集めるために、優秀でない人を優遇する。
We are enthusiastically recruiting human resources.
enthusiastically →熱心に、熱狂的に
recruit →採用する、募集する
human resources →人材
私たちは熱心に人材を集めている。
「まとめ」死馬の骨を買う
今回は、「死馬の骨を買う」ということわざを紹介しました。
人間というのは、どういう状況になると、どのような心理で、どのような動きをするかをきちんと考えて、戦略を立てると楽ができることがわかります。
向こうから欲しい物がやってくるのですから楽です。
[chat face=”ワニ男性左向き.jpg” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]これは心理学だな。心理学を学べば楽できる。[/chat]
でも、楽をする前に、一見無駄と思えることをしなけばならないですよね。
[chat face=”ワニ男性左向き.jpg” name=”” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]新しいものを学ぶのには、かなりの労力がいるし、時間が奪われてもったいないがね。しか~し死馬の骨を買うつもりで頑張ればいいのだ。いつか、これはあの心理が使える!と思える日が向こうからやって来る。[/chat]
[chat face=”ワニ右向き女性.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]どんどん死馬の骨を買いましょ、買いましょ![/chat]
このように、もったいないと思いつつ頑張れば、欲しい物が後から手に入る場合でも使えますね。
基本の意味は、良い人材を集めるために、くだらない人でも優遇することの例え。
また、熱心に人材を集めることの例え。
ことわざに「死」という文字があるので、少々使いづらいですが、試験に出るかもしれませんので、覚えておくといいですね。
コメント