秋波を送る(しゅうはをおくる)とは?意味や使い方を徹底解説!

秋波を送る_青い水面
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あなたは、「秋波を送る(しゅうはをおくる)」という言葉を知っていますか?

「何となく聞いたことがあるなぁ」という方は、もしかしたら

なるぞう

「素敵だなぁ~」と、熱い視線を送ることかな?

とイメージするかもしれませんね。

何となく合っていますが、少しだけニュアンスが違います。

この言葉の意味は「女性が男性の気を引くために、色目を使うこと」なんです。

なるこ

そうなのね!ところで、何で「波を送ること」が、色目を使うという意味になったのかしら?

確かに、不思議ですよね!

本記事では、「秋波を送る」という言葉の意味や由来、使い方など徹底解説していきます。

読み方秋波を送る(しゅうはをおくる)
意味女性が男性の気を引くために、媚びた目つきで見つめること。色目を使うこと。
使い方恋愛体質な姉がいるが、どこに行っても男性たちに秋波を送るから恥ずかしいよ。
英文訳She casts a sheep’s eye at him.(彼女は彼に色目を使う)
類義語色目を使う 媚びを売る
目次

秋波を送るとは

秋波を送る_紅葉と水面

秋波しゅうはとは、元々は中国語で秋の季節の澄んだ波

空気の澄んだ秋、さぁっと風が吹いて水面が揺らめくイメージですね。

涼やかで、とても美しい光景です。

転じて、秋波しゅうは美人の涼しげな目元にたとえていました。

秋波を送る_うつむき美人

元々の「美しい女性の涼しい目元」という意味から、だんだんと異性を意識した色気のあるイメージに変わっていったと言われています。

くわしいぞう

美人に見つめられたら、ドキドキして気になっちゃいます

確かに!

言葉の意味が変わっていく過程については不明ですが、もしかしたら

「秋波(美人の涼しげな目元、つまり視線)を送る」

=「涼しげな目元の美女に見つめられ」て、男性がドキドキしてしまう…

ということで、「色目を使うこと」という意味になったのかもしれませんね。

「意味」2通りの意味を紹介!「秋波を送る」

秋波を送る_色っぽい女性

女性が男性の気を引くために、媚びた目つきで見つめること

「秋波を送る」とは、女性が男性の気を引くために媚びた目つきで見つめることを指します。

男性が女性に対して「秋波を送る」と使う場合もありますが、男性から女性に流し目を送ったり、媚びた視線を送る場面ってあまり想像がつかないですよね。

男性が「秋波を送る」という場面になるのは、主にビジネスシーンで「関心をひこうとする」という時ではないでしょうか。

次の項目で説明します。

気を引こうとする、関心を引こうとする

「秋波を送る」は、「色目を使う」という意味合いから派生して、「気を引こうとする」という意味でも使われるようになりました。

こちらの意味で使うのは主にビジネスシーンで、「自分たちの利益のため、相手の関心を引こうとする」という意味になります。

なお、この意味の時には色っぽいイメージはなく、同性同士でも使えます!

「ことわざのイメージ」

・空気の澄んだ秋、風が吹いて揺らめく波のような、美人の涼しげな目元。

・そこから転じて、「色目を使う」という意味になった。

・さらに使い方が広がり、ビジネスシーンで「関心をひこうとする」という意味も派生した。

「使い方」「秋波を送る」の使い方2つ紹介!

使い方1 女性が男性に対し、色目を使う

なるぞう

なるこさん、さっき町内会に顔を出してきたんじゃが、奥さん方の集団がピリピリしとってのぅ…何かあったんじゃろうか

なるこ

あら…もしかして、少しお化粧が濃いめの派手な感じの女性もいませんでしたか?

なるぞう

おぉ、いたいた!その人がどうかしたのか?

なるこ

その女性、割と最近引っ越してきた方なんですけどね、気に入ると誰にでも秋波を送る方だという噂があるのですよ。

なるぞう

うむぅ…わしはそんな視線感じなかったがのぅ。[

なるこ

まぁ、なるぞうさんはねぇ…

なるぞう

ガーン!

なるこ

奥さんの立場としては、他の女性が旦那さんに色目を使うようなことをしたら面白くないですよね。

「秋波を送る」という言葉は綺麗なのですが、あまり良い意味で使われないんだなということが分かりますね。

使い方2 ビジネスシーンで関心を引こうとする

田中

佐藤君、最近の取引先の動きはどんな感じ?

佐藤

国内は軒並み業績がイマイチで、業績が好調な海外に目を向けているようですね。

田中

そういえばA社が、支援金を強みにして外資系のB社に秋波を送っていると聞いたな。佐藤君、悪いんだけど引き続き情報収集をしておいてくれ。

このように、ビジネスシーンでは「利益のために、相手の関心を引こうとする」という意味で使われます。

他の言葉に言い換えるなら、「熱い視線を送る」が該当するでしょう。

「例文」「秋風が立つ」との混同に注意!

秋波を送る_流し目

彼女は好みの男性を見つけるとすぐに秋風を送るから、ある意味感心するよ。

ちょっとイメージが似ているので、「秋波」を「秋風」と混同して使ってしまう人もいますが、これは誤りです。

「秋波を送る」とよく似た言葉で秋風あきかぜが立つ(吹く)」という言葉があり、もちろん秋の風がただ吹いていることにも使われますが、慣用句として使う「秋風が立つ」とは、仲が良かった男女の関係が悪くなるという意味になります。

「秋波を送る」とは、全く意味が異なりますので気をつけましょう。

彼女はずっと彼に秋波を送っているが、相手は全く気付いていないようだ。

「秋波を送る」男性に媚びた態度を取ったり色目を使うことです。

なるこ

ということは、ガンガン話しかけたりするより、流し目を送ったり、思わせぶりな態度を取るイメージかしら

そうです!

そのため、この例文のように「肝心の相手には気づかれない」ということもありそうですね!

「類義語」類義語2つ紹介!「秋波を送る」

秋波を送る_笑顔の女性

色目を使う

1番近い言葉としては「色目を使う」となります。

色目を使うの意味は2種類あります。

1)異性の気を引くような目つき・そぶりをする。

2)何か下心をもって、こびるような態度をとる。

「色目を使う」の方が、より下心を感じさせるニュアンスはあるものの、「秋波を送る」と同様の使い方ができる言葉ですね。

あの子、また営業部の部長に色目使っていたわよ…本当に困ったものね。

媚びを売る

1)機嫌をとる。へつらうこと。

2)商売女などがなまめかしい態度を示して、客の機嫌をとること。

「秋波を送る」とは主に女性が男性に色目を使うことや、ビジネスシーンであれば(取引先などに)熱い視線を送ることを指します。

一方で「媚びを売る」と言うと、奥ゆかしい感じがなくなり、視線だけではなくもう少し強いアピールを行うイメージになりますね。

ただし、意味合いとしてはかなり近いと言えるでしょう。

あの人は、出世したいからってまた部長に媚びを売っているね。

「対義語」「秋波を送る」の対義語は?

秋波を送る_ビジネスウーマン

「秋波を送る」という言葉には、明確な対義語はありません。

ただし、類義語から考えると、「媚びを売らない」「媚びない」という表現を対義語のようなものとして使うことができると考えられます。

あの姉妹は対照的で、姉は誰彼かまわず色目を使うが、反対に妹は媚びを売らずに自立した性格をしている。性格は真逆なのに、不思議と仲は良いんだよなぁ。

「英文」英語では何て言うの?「秋波を送る」

秋波を送る_羊

She casts a sheep’s eye at him.

彼女は彼に色目を使っている。

ちなみに、直訳すると「彼は彼女を羊のような目つきで見る」となります。

羊の目が潤んで見えることから、羊のような目つきで見る=色目を使うという意味になりました。

日本にはない発想で、ちょっと面白いですよね。

cast sheep’s eyes at = ~に色目を使う

まとめ

秋波を送る_check

「秋波を送る」の意味・類義語・対義語をご紹介させていただきました!

「秋波を送る」とは、女性が男性の気を引くために、媚びた目つきで見つめること。色目を使うこと。

・英文では”cast sheep’s eyes at~”で「~に色目を使う」という意味になる。

・類義語は「色目を使う」「媚びを売る」

・明確な対義語はないが、「媚びを売らない」「媚びない」と表現することができる。

「秋波を送る」の理解を深められたでしょうか?

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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