「死中に活を求める」ということわざを聞いたことはありますか?
あまり聞いたことないな、という方も結構いるかもしれませんね。
簡単に説明すると、
「死中に活を求める」とは、絶望的な状況で、生き延びる道を探すことのたとえです。
何だか意味を聞くと怖そうな感じがしますが、どんな時に使う言葉なのか気になりますね!
本記事では、「死中に活を求める」の意味や使い方、類義語など詳しく説明していきます。
それでは一緒に見ていきましょう!
読み方 | 死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる) |
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意味 | 絶望的な状況で、生き延びる道を探さすことのたとえ |
使い方 | 絶望的な状況の時 |
英文訳 | find a way out of a fatal situation.(死中に活を求める) |
類義語 | 九死一生/九死に一生を得る/十死一生/万死に一生を得る/身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ |
死中に活を求めるとは
このことわざは、『後漢書』の「公孫述伝」に記された話が由来です。
一世紀、後漢王朝が成立してすぐの中国での出来事です。蜀(現在の四川省)という地方で独自の勢力を築いていた公孫述は、後漢王朝の軍隊に攻め込まれることになります。この時に、公孫述が部下の延岑にどうするべきか尋ねると、「男児、正に死中に生を求むべし(男ならば、死を待つ状況でも生き残る方法を探すべきです)」という返事でした。この返事通り、公孫述は財宝をはたいて決死隊を募り、奇襲に成功したのでした。
このことから、絶望的な状況でも、生き延びる道を探すことのたとえとして、「死中に活を求める」ということわざが生まれました。

「意味」絶望的な状況で生き延びる道を探すこと
「死中に活を求める」とは、絶望的な状況で生き延びる道を探すことのたとえでしたね。
また、これが転じて、窮地の打開策として敢えて危険な道を選ぶことにも使われます。
「ことわざのイメージ」
- 絶望的な状況であっても、何とか生きようとするイメージ。
- 何とか解決しようとする。
- 危険な賭けをしてまでも、今の状況を打破しようとする。



「使い方」絶望的な状況の時に使う












「例文」絶望的な状況でも何とかしようとする時
それでは、これから参考文献による例文で理解を深めましょう。
「類義語」死中に活を求める5つ紹介
九死一生
危ういところで奇跡的に助かること。殆ど死を避けがたい危険な瀬戸際で、かおうじて助かること。
九死に一生を得る
ほとんど助かる見込みのない危険な状態から、かろうじて助かることのたとえ。
十死一生
この意味も、上記の九死に一生を得ると同様の意味。
万死に一生を得る
こちらも九死に一生を得ると同様の意味。



「英文」find a way out of fatal situation.(死中に活を求める)
find a way out of a fatal situation.(死中に活を求める)



まとめ
それでは、最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- 「死中に活を求める」意味とは、絶望的な状況で、生き延びる道を探さすことのたとえ。
- 窮地の打開策として敢えて危険を選ぶこともあるということ。
いかがでしたか?
本記事のことわざ「死中に活を求める」の類義語はたくさんありましたね!
もしかすると、その類義語の方が聞き馴染みがあるのではないでしょうか。
いざ、死中に活を求める状況になるか分かりませんが、そうなったときは全力で敢えて危険を選ぶこともあるかもしれません。
本記事により、また知識の引き出しが増えると嬉しいです。
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