[chat face=”ニュースキャスター-1.jpg” name=”アナウンサー” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この選手は、野球界で田中選手と双璧をなす存在として、最近注目が集まっています。[/chat]
[chat face=”onnnanoko2.jpg” name=”女の子” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]ねぇ、お父さん。「そーへき」ってなに?[/chat]
[chat face=”ojisann2.jpg” name=”お父さん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]あぁ、さっきのニュースか。双璧って言うのは、まぁ一言でいいかえると「ツートップ」かなぁ。[/chat]
「双璧」は、どちらかというとスポーツで聞く機会が多い言葉ですが、類義語や由来は知らない方も多いかもしれませんね。
本記事では、「双璧」という言葉の意味や類義語、由来、使い方など徹底解説していきます。
一緒に学んでいきましょう!
読み方 | 双璧(そうへき) |
---|---|
意味 | 甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。比較対照される一対の立派なものや人。 |
使い方 | 舞台女優では、あそこにいる2人が双璧をなすと言われている。 |
英文訳 | the two greatest ~(2つの最も優れた〜) refer to as a twin jewels of ~(〜の分野において、2つの宝石と評される) |
類義語 | 二枚看板、龍虎 |
双璧(そうへき)とは
「意味」 甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。比較対照される一対の立派なものや人のこと。
双璧(そうへき)
甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。比較対照される一対の立派なものや人。
出典:精選版 日本国語大辞典
「璧(へき)」とは、丸い形をした宝石のようなものです。
真ん中に丸い穴が開いているので、50円玉のような形ですね。
そして、「双」は2つという意味なので、双璧とは一対の宝玉のことを表します。
[chat face=”onnnanoko2.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]それが何で、優れたものや人という意味になったのかしら?[/chat]
それは、中国の南北朝時代の北朝の歴史が書かれた『北史〈陸凱伝〉』が由来となっています。
中国の北魏で、役人の賈禎は陸凱の2人の息子、暐 (兄) と恭之 (弟) に出会います。
2人はどちらも甲乙つけがたいくらい優秀だったので、
[chat face=”推敲_おじいさん-1.jpg” name=”賈禎 (役人)” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]私は長生きした甲斐があった!こんなに素晴らしい一対の宝玉に出会えたのだから。[/chat]
と讃えたと言われています。
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]一対の宝玉って、つまり「双璧」ね。
そこから「優劣をつけられないほど、優れた2人」になったのかぁ![/chat]
「ことわざのイメージ」
・一対の宝石。
・甲乙つけがたい2つのもの。
・ツートップのこと。二強。
「使い方」ツートップを表すとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]いけ、そこだっ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるぞうさんたら、また競馬中継を見ているのね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あの馬が、あの有名サラブレッドと双璧をなすと言われた名馬の子供なんじゃ![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はぁ…競馬のことはよくわかりませんから、ちょっと出かけてきますね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるこさんが冷たい…。[/chat]
「例文」優れた2つのものを褒めるとき
双璧は、「甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの」という意味だと分かりました。
次は、例文を見て行きましょう!
日本の死因の双璧は、ガンと心臓病だと言われている。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]双璧は、良い評価・誉め言葉に使う単語なので、良くない物事に対して使うのは誤りになるんじゃ![/chat]
また、「双璧」の「璧」の部分を「壁(かべ)」と書いてしまうこともよく起こりがちな間違いです。
「双璧」の「璧」は「完璧」と同じ字を使っていて、下部分が「土」ではなく「玉」となっていますので注意しましょう。
「璧」は玉石(宝石)のことですので、由来を考えると覚えやすいですね。
では、正しい使い方を見てみましょう。
あの2人の野球選手は、日本野球界の双璧と言える。
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]野球界で大注目の2人ってことね!かっこいい![/chat]
このように、双璧は誉め言葉として使われることを覚えておきましょう。
「類義語」双璧(そうへき)の類義語を2つ紹介
龍虎(りゅうこ/りょうこ)
龍虎
英雄・豪傑など、勢いの盛んなもののたとえ。また、互いに優劣のない二人の強者のたとえ。りゅうこ。
出典:精選版 日本国語大辞典
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]アニメとかで、喧嘩する2人の後ろに龍と虎が描かれていることがあるわね。確かにどちらも強そう![/chat]
片方の背後に龍、もう片方の背後には虎が「ゴゴゴ…」という効果音と一緒に出てくるシーン、漫画などでよく見かけますね!
さて、それでは例文を見てみましょう。
これは、龍虎相見える、といった状況…緊迫感が高まります。
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]この例文のように「龍虎相見える」という慣用句で「強者の二人が対面する」という意味で使われることが多いぞ![/chat]
龍虎も双璧と同様、「甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。」として使われますが、どちらかというと「龍虎相見える」「龍虎相搏つ」のように勝負事によく使われるイメージがあります。
二枚看板
二枚看板
一座のうちで二人の中心的な出演者。転じて、ある集団を代表する二人の人物。
出典:精選版 日本国語大辞典
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]一座の中心的役者を「一枚看板」というのじゃが、そこから派生した言葉じゃな。[/chat]
当時のサッカー部には、強力な二枚看板が居たので、僕はレギュラーにはなれなかったんだよね。
このように、二枚看板も双璧と同様「甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。」という意味で使われます。
「対義語」双璧(そうへき)の対義語は?
双璧には明確な対義語が定められていないので、意味から考えてみます。
「双璧」は「とても優秀(な2人)である」という意味なので、
反対の言葉としては「箸にも棒にも掛からない」を挙げることができるでしょう。
箸にも棒にも掛からない
箸にも棒にもかからないとは、あまりにもひどすぎて、どうにもこうにも手がつけられないこと。また、何のとりえもないたとえ。
出典:故事ことわざ辞典
「英文」the two greatest ~/refer to as a twin jewels of ~
the two greatest ~
「双璧」を使用するときは「サッカー界の双璧をなす」等、どの分野のツートップなのかが書かれていることが多いです。
“the two greatest~”を直訳すると、「(~の分野で)最も優れた2人(2つ)」となりますので、“~”の部分には、「どの分野で優れた二人なのか」を表す言葉を入れます。
まずは例文を見てみましょう。
1654 – 1707 : With Kikaku , he was one of the two greatest pupils .
(承応 3 年 ( 1654 年 ) – 宝永 4 年 ( 1707 年 ) 其角とならんで(蕉門の)双璧を なす。)
出典:glosbe
この例文では、文脈が分かりづらいですが、pupilsは生徒のこと。
つまり、”the two greatest pupils”は、俳人松尾芭蕉の門流の「門下生」という分野を表しています。
refer to as a twin jewels of ~
refer to as~
(~と呼ぶ)
“refer to as a twin jewels of ~”を直訳すると、「(~の分野で)一対の宝石」となりますので、こちらの英文でも“~”の部分には、「どの分野で優れた二人なのか」を表す言葉を入れます。
例文を見てみましょう。
He and Shigeharu TAKENAKA (Hanbei TAKENAKA) were referred to as the twin jewels of Hideyoshi and were called the Double Hanbei or the Two Hanbei.
(竹中重治(半兵衛)と共に秀吉の双璧と謳われ、「両兵衛」・「二兵衛」と称された。)
出典:glosbe
[chat face=”onnnanoko.jpg” name=”女の子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「一対の宝石」というフレーズが入っている分、より「双璧」に近い英語訳ね![/chat]
まとめ
ここまで、「双璧(そうへき)」の意味・類義語・対義語をご紹介させていただきました!
おさらいしましょう。
・「双璧」とは、甲乙がつけられないほどにすぐれている二つのもの。比較対照される一対の立派なものや人。
・「壁(かべ)」ではなく「完璧(かんぺき)」の「璧(下側が土ではなく、玉)」なので誤字に注意!
・英文では”the two greatest ~”または”refer to as a twin jewels of ~”で、どちらも「双璧」と同様の意味になる。
・類義語は「龍虎」「二枚看板」
・明確な対義語はないが、優秀であるという意味の反対語として「箸にも棒にも掛からない」と表現することができる。
さて、「双璧(そうへき)」の理解を深められたでしょうか?
この記事が、あなたのお役に立てれば幸いです。
次回の記事も楽しみにしていてくださいね!
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